アメリカン・ホラー・ストーリーズ シーズン2(2022)キャスト&考察レビュー
こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
世界中で大人気のTVドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のアンソロジードラマシリーズ、『アメリカン・ホラー・ストーリーズ:シーズン2』について考察・レビューします。
『Glee/グリー』をはじめ数々の人気ドラマを世に送り出してきた人気プロデューサー、ライアン・マーフィーが手がけ、2011年~2022年現在まで続く人気TVシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」のスピンオフ作品。
2021年にシーズン1が公開され、現在シーズン2まで配信中。
アメリカン・ホラー・ストーリーズ シーズン2について

今シリーズの第1話『人形の館』は、AHS『魔女団』に登場した無口な執事オーティスの子供時代のお話になっています。その他、第2話にクイニー役のガボレイ・シディベ、第4話にコーディー・ファーンが出演。最終的な評価は個人的に辛口になってしまいましたがさらっと見るには申し分ないアンソロジードラマです。
製作について
2020年5月11日、製作総指揮ライアン・マーフィーはアメリカンホラーストーリーズと名付けられたスピンオフシリーズが予定されていることを明らかにし、いくつかのエピソードは本編『アメリカン・ホラー・ストーリー』(以下、AHS)と関連性があります。2021年7月にシーズン1が公開され、2022年7月にシーズン2が公開されました。
第1話「人形の館」が、AHS『シーズン3:魔女団』に関連した物語となっています。
全エピソード解説
1:人形の館

監督:ロニ・ペリステレ
脚本:マニー・コト、他
狂気の人形師ヴァン・ワートは、面接にやってきたコビーを誘拐し、彼の人形コレクションにするため、同じく誘拐されたオーレーリア、ハーリーン、フェイとボニーのいる部屋へ連れていきました。ヴァン・ワートは、かつて不倫した妻を殺害した後、息子オーティスの母親になる人形を選ぶためテストをしているのだとコビーが教えてくれました。
オーティスは、テレキネシスの力で楽しませるコビーに好意を抱きます。そんな中、フェイとボニーはヴァン・ワートのテストに失敗し殺されてしまいます。残された女性たちは脱出を企てることに。しかしコビーはオーティスを連れて行くため戻って捕まってしまい、ハーリーンとオーレリアは助手ユースタスに殺されてしまいます。コビーはオーティスを救うために危険を承知で戻ったと、ヴァン・ワートは彼女が照射だとを宣言し、生きている “人形 “とプラスチックの人形にしてしまいました。そこに、2人の魔女がやってきます。実はコビーは魔女で、迎えにやってきたのです。魔女たちは彼女を救出し、ヴァンワートとユースタスを殺し、家に火をつけました。コビーはオーティスを連れて、魔女の学校ミス・ロビショー・アカデミーの仲間となることに。オーティスは、ミドルネームであるスポルディングを名乗り、今後ここで執事として生きていきます。
メイン出演俳優



その他の出演俳優
- アビゲイル・コーリガン(オーレーリア役)
- シモーネ・リキャスナー(ハーレーン役)
- マリッサ・メネンデス(フェイ役)
- エミリー・モラールズ・カブレラ(ボニー役)
- マット・ラスキー(ユースタス役)
- ケイトリン・ダラニー(魔女アンナ・レイ・レイトン役)
- コジマ・カブレラ(若い魔女)
- ジェネビーブ・エイトキン(エレン役)
- エリー・グレース・ポメロイ(子供時代のマートル役)
AHS本編シリーズ3『魔女団』に登場した、話せない執事のスポルディング。かなり変わった人で物語でもキーマンとして活躍(?)していた彼ですが、その子供時代が明らかになりました!お父さんの変人具合もやばいですね(^^)/ スポルディングを演じたデニス・オヘアが今回は父親のヴァン・ワートとして出演。アメホラ出演回数ランキング5位(Aoringo調べ)の俳優さんです。
そして、スポルディングはコビーという若い魔女によってロビショーにやってきた過去も明らかに。そうだったんだ〜。とにかくコビーはとっても優しい魔女ですね。なのにスポルディングと来たら…。こうなると、彼らが子供時代の魔女たちのストーリーも見てみたくなっちゃいます(^^)/


2:オーラ

監督:マックス・ウィンクラー
脚本:マニー・コト、他
ジャスリンは、新しい家に引っ越したのでスマートドアホンのAura(オーラ)を購入することに。その夜、オーラのカメラに玄関の外にいる老人が映っており、ジャスリンの名前を呼んで中に入ろうとしていますが、消えてしまいます。
夫ブライスはイタズラだと言いましたが、彼女はその男が高校時代の用務員ヘンドリックであることに気が付きますが、彼はすでに死んでおり、訪ねてきたのは幽霊だったことが明らかに。ヘンドリックスの幽霊は過去に彼女にセクハラをしたことを謝罪し、姿を消しました。それからすぐに別の幽霊がオーラに表示され、今度は夫の名前を呼んでいますが夫はいたずらだといって相手にしません。しかし、実はその幽霊は夫が以前に婚約していたメアリー・ジーンという女性で、妊娠を告白した後に車にはねられ、直後にブライスがまだ息のある彼女の首を折って殺したのでした。メアリーの霊はブライスを殺したのでした。3ヵ月後、オーラがインストールされている新しいアパートに引っ越したジャスリン。そこには、ブライスの怒れる亡霊が映っていたのでした。
メイン出演俳優



そのほかの出演者
- リリー・ローレン(メアリー・ジーン・ブルケット役)
- ビンス・ヤップ(ホワン役)
- ナンシー・リネハン・チャールズ(ミセス・ヘンドリックス役)ほか
AHS常連俳優の一人、ガボレイ・シディベがメインキャストで登場。脇役キャラだったので新鮮でした(^^)/オーラっていうスマートロックは物語の中でTVCMがやってるくらいなので、導入してる家庭は多そうだけど、幽霊がやってくるなんて人によっては恐ろしいでしょうが、亡くなった会いたい人がいるとほしくなるアイテムかもしれないですね。夫役のマックス・グリーンフィールドはAHSシーズン5『ホテル』に、ヘロイン中毒の宿泊者として出演していました(^^)/

3:衝動

監督:ヤンツォム・ブラウエン
脚本:マニー・コト、他
マーシーは結婚しているが自由を謳歌するため夜遊びをやめられない。夫チャドはそんな妻を理解しようとするものの心配をしていた。ある夜、いつものようにクラブで遊んだあと帰宅する際に、マーシーはジープに乗った見知らぬ男に追いかけられた。
クラブから地元の人々が姿を消しているというニュースを夫のチャズに注意されても、彼女はクラブでのパーティーを続ける決意をする。チャズはオープンな結婚生活がうまくいかなくなったと感じ、彼女との別居を決意する。一方、友人のパイパーはマーシーのライフスタイルに批判的だった。そんな中、マーシーはジープの持ち主ポールを追跡し、後日、彼の自宅まで尾行する。自宅の中にナイフ片手に侵入するが、バットを持ったポールと対峙することに。なぜ自分を執拗に追いかけたのかとマーシーはポールに質問すると、あの日、彼女の車の後部座席に誰かが乗っていることを警告するため、道路で彼女を追いかけたと言う。
しかし、ポールは突然麻酔薬で攻撃された。実はマーシー自身が連続殺人犯であり、クラブに通って被害者を探し、ポールが見た後部座席の人物は彼女の車の中に監禁された被害者だった。彼女はその殺人の目撃者としてポールを拷問し、殺害する。夫チャドは、結婚にもう一度チャンスを与えること、そしてマーシーの殺人を手伝うことに同意し、それによって二人の仲が深まると信じる。その後、夫婦は一緒にパイパーを殺害するのだった。
メイン出演俳優



その他の出演俳優
- ビリー・ボーデーガ(パイパー役)
- オースティン・ウッズ(ワイアット役)
- ケンドール・チャペル(クラブガール役)
- マーシャル・フォックス(殺人鬼役)
現実的?で怖いお話でした。マーシーがポールのことを執拗に尾行する時から異常な気がしてたけど、まさかそういうことだとは…(^^)/夫チャドの優しさにつけこんで、なんて勝手な女なんだマーシー!君は殺されても仕方ないね!くらいに思ってみてたのに、まさか彼女自身が殺人鬼で、そのためにクラブ通いしてるとは…。しかもセックスしたあとに殺すって、これが男性キャラならもっと早く気づいてたかもしれないけど、女性ということで無意識に”被害者側”ってわたしも思い込んでいたのかもしれないと思いました。でも、それより何より気になったのはなんで、チャドとマーシーはこんな贅沢な家に住んでるの?ってとこ。拷問のための部屋まで整備されてて何の仕事して稼いでるんやって気になりました(^^)/笑
夫婦役のベラ・ソーン、アンソニ・デ・ラ・トーレは共にアメホラ初出演。ポール役のニコ・グリーサムは、ストーリーズのシーズン1(EP4)、本編AHSのシーズン10(part2)にも出演しています。

4:乳搾りの女たち

監督:アロンソ・アルバレス・バレーダ
脚本:アワー・レディ・J、他
18世紀のニューイングランド。そこに天然痘で荒廃した村がありました。トーマス・ブラウンは村の牧師ウォルターに、最近死んだ犠牲者の心臓を食べれば天然痘が治るという噂を伝えます。病を恐れるあまり、ウォルターは牧師であるにも関わらずそれを実行し、信徒たちにも墓場から遺体を掘り出して心臓を食らうよう勧めるのでした。
一方娼婦セレステは、自分と関係を持った男はみな元気で天然痘に感染しないことを主張し、自分がヒーラー(治療師)だと思っています。それを客の牧師ウォルターに伝えますが、酷い扱いを受けます。彼が堕落した牧師だと村人に警告しますが、聞き入れてもらえず疎まれるだけなのでした。
その後、彼女はデライラという牛の乳搾りを営む女のもとに身を寄せ、二人は関係を持つようになります。そのうち、デライラは、牛の体にセレステと同じ発疹ができているのを見つけ、自分とセレステが以前に牛痘にかかっており、天然痘に対する免疫を得ていたことに気づきます。そこで、牛の血が混じった牛乳を村人たちに配ることで病気の蔓延を防げると思いました。
一方、村人たちはウォルターに煽られ死体から心臓を取り出し食べる蛮行を実行していましたが、デライラはそれを止めにはいり、感染した牛の乳で感染を防げると主張しました。しかし、ウォルターは彼女を公然と糾弾し、彼女を殴り倒しました。
その後、セレステを見つけ彼女にも暴行を加え、止めに入ったトーマスを刺しました。トーマスは、セレステが彼の息子エドワードの実の母親であることを明らかにします。デライラはセレステを守るためウォルターを殺しますが、女同士で関係を持ったことに強い嫌悪感をもったトーマスに殺されてしまいました。
その後、セレステは息子エドワードの元へ向かいますが、ウォルターに教えられた「家畜と暮らす女は汚れている」という言葉を繰り返し、彼女を殺し心臓を切り取って食べてしまうのでした。
私の推し♡コーディー・ファーン登場のエピソードなので楽しみにしてました(^^)/…が、なかなかのバッドエンドで後味の悪い物語でしたね。18世紀が舞台なので映像も薄暗い感じなので余計にッテ感じで。
なんで「乳搾りの女」が疎まれる存在として描かれているのかな?と思って少し調べてみたところ、1796年に牛痘の膿から作ったワクチンで天然痘の免疫を得ることができることを証明した医師がいたそうです。そのきっかけになったのが、乳搾りの女性からの助言だったといいます。その女性はとても美しい人で、私は牛痘にかかっているために天然痘にはかからない、と自信たっぷりに主張していたそうです。しかし、この話は神話化している節もあり牛痘からワクチンを発明したきっかけが本当に”乳搾りの女”だったかどうかは謎のようです(^^)/(私が調べきれてないだけだと思いますが)このエピソードがこのあたりの歴史に基づいて作られたのか定かではないですが関係はありそうですよね。
嫌な牧師ウォルターを演じたセス・ガベルは、AHSシーズン5「ホテル」で悪魔の夜にやってくるジェフリー・ダーマーを演じてた俳優さんです。デライラを演じたアディソン・ティムリン、すごく綺麗な人でしたね♡ふとした表情がサラ・ポールソンを彷彿とさせる感じがしました。
ちなみに今回の脚本を担当しているアワー・レディ・Jさんはクラシックピアニストでありながら、テレビドラマシリーズを中心に脚本家やプロデューサーとしても活躍している方なんだそうです。
余談ですが、今日からアメリカではアメホラシーズン11が配信開始されています。うらやま(^^)/

5 :ブラッディー・マリー

監督:S・J・メイン・ムニョス
脚本:アンジェラ・ハーベイ、他
エリースとビアンカ姉妹は、友人のリナ・ローレンスからブラッディ・マリーの話を聞かされます。それは、忠誠を誓った者の望みを叶えるという伝説でした。彼女たちは半信半疑のまま、それぞれマリーを召喚してしまうのでした。
ブラッディ・マリーは、望みを叶えたいなら倫理に反した手段(誰かを傷つけるなど)を用いるよう指示します。しかし、リナとマギーは、そんなメアリーの命令に背いたため、その後死んでいるのが発見されます。
エリースは図書館で、ブラッディ・マリーの過去について突き止めます。彼女は名を〈マーガレット・ワース〉といい、かつて脱走捕獲人でした。ワースは、逃走した奴隷が彼女の小屋にたどり着くと、食事や寝床を与えていました。脱走奴隷がすぐにワースを信用したのは、おそらく協力者がいたからだろうと推察されています。そうしてかくまった奴隷を、ワースは小屋に拘束して放置していたのでした。その後、ワースは何者かによってめった刺しで殺害されているのを発見されました。
その時に、当時ワースを刺したという古い短剣のことも教えてもらいます。この情報をもとに、エリースとビアンカはマリーを小屋に呼び寄せ、殺害する計画を練ります。小屋でマリーを呼び出すと、エリースがマリーの指示を受けて無垢な3人の命を奪いその血をマリーに手渡す約束をしており、リナとマギーを殺したことが判明します。そして、妹のビアンカの命もそのために奪おうとしました。しかし、ビアンカは自己防衛のためにエリースを殺してしまいます。
そして、ブラッディ・マリーはビアンカに、自分のことについて語りました。彼女は奴隷保確認のマーガレット・ワースではなく、捕らえられていた奴隷のほうだったのです。彼女は水の精霊、マミ・ワタの従者であり、数年ぶりに鏡を見たことでそのことを思い出しました。
そして復讐のためその力を悪用し、その場にいた奴隷保確認のマーガレット・ワース、奴隷商人だけでなく、奴隷仲間や娘までを怒りに任せて殺してしまったのです。そうして、彼女は自分の魂がこの小屋に囚われてしまったと説明しました。ビアンカはマリーとの約束を果たすため、自分の魂をに捧げることにしました。これでマリーは解放され、ビアンカは新たな “ブラッディ・マリー “となるのでした。
〈鏡〉とホラーは親和性が高い。子供の頃、合わせ鏡をしたら、繰り返し映る自分の姿の中に一人だけ違う者がまぎれている、みたいな話を聞かされて鏡が怖くなったような時期がありました。
鏡は1枚の薄っぺらい板でしかないけれど、その向こう側に異なる世界があるような、はたまた何者かが閉じ込められているかのような話は世界中にあるような気もします(^^)/同じ景色が映るからそう思うんでしょうが、そう考えると初めて鏡を見てびっくりする猫のリアクションっぽいところもありますね笑
ちなみにこの〈ブラッディ・マリー〉の伝承はアメリカのほうでは一般的なようで、日本でいえばトイレの花子さん的なことなのかもしれないです。呼び出し方や、正体も諸説あるようで地域によっても異なるのかもしれません。日本でいう怪談話ですね。寝る前に「さっちゃん」の歌を歌ってはいけない、とかもあった気がする。そういうの、子供のときは本当に怖かったなあ…ブラッディ・マリーみたいにトイレの花子さんも実は行方不明になった女の子が入れ替わり制で担ってると思えばちょっとおもしろいかも(^^)/笑
そんで、今回ブラッディ・マリー役だったドミニク・ジャクソンはトランスジェンダーのモデルで、子供の頃からかなり苦労した人生経験を送ってきた方のようです。そういう背景があるからこそ、今回の役はまさにはまり役だったのかもしれません。俳優としてのキャリアはまだ少ないにも関わらず、経験値の高さからにじみ出る説得力みたいな迫力がたしかにありました(^^)/
アメホラで黒人女優といえば、アンジェラ・バセット、アディナ・ポーターが常連ではありますが、今後彼女にもまたぜひ登場していただきたいです

6:フェイスリフト

監督:マーカス・ストークス
脚本:マニー・コト、他
中年後半の女性ヴァージニア・マロウは、若く見られたいと願っていました。ある日、知人のキャッシーから、アンチエイジングの施術を行うエニド・ペルル博士を紹介されます。
しかし、施術後にヴァージニアは痛みに苦しみ、悪魔の幻影に悩まされます。また、彼女には継娘フェイがいますが、彼女を拒絶、しかしフェイはヴァージニアを実の母親として慕っていました。
娘に自分の美しくなりたいという願望を否定され、ヴァージニアはペルレに勧められた施設ロッジに移ることにします。娘フェイは医師ペルルの施術に疑念を抱き、ヴァージニアを追ってロッジに向かいますが、警備員に捕まり鎮静剤で眠らされてしまいます。
施設には大勢の人が集まっており、彼らの前でついに包帯を外されたヴァージニアですが、そこには美しいどころか、醜い豚のような顔、そして豚のような指になった自分が映っていたのでした。ペルレとその仲間たちは、美を崇拝するカルト集団だったのです。
ヴァージニアは、美の神エタインへの生け贄にされるために改造され、連れてこられたのでした。ロッジの森に放たれたヴァージニアは逃げ出そうとしますが、隣人バーニー、そして彼女のキャシーを含む教団員たちに追い詰められ、無残に殺されてしまいました。
それを目撃した娘フェイ。医師ペルルは取り乱す彼女に、彼女の生みの母親がエタインの信者であったことを告げます。そして、あなたも仲間であると…。
その後、美しさと自信を取り戻したフェイは、教団のシンボルである蝶のタトゥーを入れて大学に通います。フェイは、ある青年の腕に教団のタトゥーを見つけ、メンバーだと気づきます。二人は目的地まで楽しそうに一緒に歩いていくのでした。
なんというバッドエンド(^^)/
借金までして美しさや若さに固執する女性への戒め回でしょうか…。とはいえ、楽しみにしていたのに豚になってたなんてあんまりですよね…。美しさの定義は主観的なものではあるものの、若さを失っていくにつれ、相当の努力や心構えが必要なのは間違いない。でも、それを安易にお金で解決しようとしても、真の美しさを手に入れることは難しいのかもしれませんね〜。
また、外見に囚われず今あるものを受け入れて生きていく潔さも人には大切なことでしょう。ヴァージニアの場合は、夫の残した財産(借金含む)を上手に片付けて、自分を慕ってくれる義娘フェイをもっと大事にしていれば、こういう運命が近寄ってくることはなかったのかもしれません。
闇の世界はすぐ隣に待ち構えていますが、全く無関係に生きていくことは可能です。しかし、喪失感を持つ人の心の扉を、闇の世界は気軽にノックしてきます。扉を開けば、そこから戻ってくることはかんたんなことではありません…
それはそうとして、アメホラシーズン10から登場したレベッカ・ダヤン。美しくて独特の雰囲気がある素敵な女優さんですよね(^^)/今回も怖い役ながらあんまりキレイすぎてつい入信しちゃいそうになりますw そして、それ以上に美しいのがヴァージニア役のジュディス・ライトです。なんと73歳(2022年時点)ですよ〜〜!美魔女通り越してもはや魔女ですかね。不自然な若作りではなく、あくまでナチュラルに健康的でセクシー!ヴァージニア役としてこれ以上ないキャスティングだったかも(^^)/

11/18(金)更
7:ネクロ

監督:ローガン・キーベンス
脚本:リウ・イーフェイ、他
2022年、カリフォルニアでヘンダーソンの下で葬儀屋として働くサム。彼女はそこで葬儀のために遺体をきれいに復元する仕事をしていました。1998年、当時幼かったサムは、目の前で母親が殺害されるのを目撃した時から、人と深い関係を築くのを感じていました。
そんな中、新人の遺体処理技師として働くチャーリーと出会います。二人は死者に対する共通の信仰を持つことで親交を深めていきました。
自分のトラウマをサムに打ち明けたチャーリーは、彼女にも自分のトラウマを打ち明けさせようとしましたが、タイミングを逃します。
ある日、チャーリーが死体のふりをして霊安室に待機しサムを驚かせようとしたところ、サムは本当に彼が死んでしまったと思い込んで悲しみ、さらに彼の上にまたがり性行為に及びます。驚いたサムは動いてしまい、サムは恥ずかしさをショックと怒りで彼を拒否し、そのまま仕事を辞めてしまうのでした。
人生を見直したサムは心機一転、化粧品売り場のスタッフとし働き、恋人ジェシーと結婚することになりました。しかし、結婚式で突如流れたビデオは、かつて遺体(だと思っていた)チャーリーの上にまたがり腰をふるサムの映像だったのです。
結婚は白紙に戻り、サムの行動が知れ渡ってしまったことで次の仕事を探すことも難しい人生を送ることになってしまいます。チャーリーを見つけたサムは、彼のせいで人生が失われてしまったと責め寄ります。
チャーリーは、サムが本当の自分を抑制して生きていくのではなく自由にしてあげたかったんだと告白し、死の信仰を分かり会えるのはお互いしかないと説得します。が、サムはチャーリーを射殺し、掘り起こされたばかりの墓に2人で入り、いつか話していた「永遠に一緒にいる方法」を叶えるため、2人で埋められながらいちゃつくのでした。
メイン出演俳優



その他の出演俳優
- ジェフ・ドーセット(ハンダーソン役)
- サラ・シルバ(サムの友人1)
- ジェシカ・ヴァン(サムの友人2)
- チェルシー・M・デイビス(サムの友人3)ほか
人が死に対し持つイメージは様々。恐れる者もいれば、憧れる者もいることでしょう。また、理想的な死に方や死後の世界の話は宗教によっても様々。今回のサムとチャーリーの2人は、過去に強烈に”死”を意識する出来事があったことから、独特な死、または死んだ人々への価値観を持っていました。確かに、死の価値観を分かりあえる相手ってなかなかいないのかも。
サムの場合は、自分のトラウマに気付いていながら普通の生活をすることに憧れているというか、ある意味縛られてるような、本当に自分に向き合うのが恐いような感じが伝わっってきました。向き合ったら自分が人と違うおかしい考え方をしてると受け入れるしかないから?その割に遺体安置所で働くんやって思ったけどw
今回は完全にチャーリーがサイコ発揮したから話が展開した感じでした。恐いというより変人2人を見守る回って感じでした。

11/18(金)更新
8:呪われた湖

監督:テッサ・ブレイク
脚本:マニー・コト、他
ジェイクと姉のフィンは、かつて沈んだ町があるというプレストン湖に潜り、湖底を探検しようとします。しかし、湖底から出てきた死者の腕がジェイクを引きずり込み、溺死させました。
4ヵ月後、ジェイクの死にショックを受け精神病院に入院していたフィンが退院し、家に戻ってきました。
一方、ジェイクとフィンの母親エリンは、ジェイクの亡霊による怪奇現象に遭遇し、ジェイクの遺体を探し出すためプレストン湖を調査して潜ることにします。
そこで、エリンはジェイクのの遺体と同時に、コンクリートの柱に鎖でつながれた3体の骸骨を発見します。そのうち1体のネックレスを外し、彼らのことを調査することに。エリンとフィンは、ネックレスがブーン家に関連していることを知り、ミリー・ブーンを訪ねます。そこで、かつてリード・プレスコットという地元の名士がダムの建設を強引に進めた結果、ブーン家の曾祖父メイナードを含む数人が生きたまま沈められた悲しい過去があったことを突き止めます。
ダムの建設は現在でも反対運動が続いていましたが、過去の事件の露呈を防ぐため運動をもみ消しているのが、エリンの夫ジェフリ―の働く弁護士事務所であることも明らかに。
エリンとフィンはジェフリ―を問いただしますが、彼はさらに自分もプレスコット家の末裔であることを明らかにします。エリンは、今回の事件が、死者たちによるプレスコット家への報復であることに気づきます。すると、プレストン湖から死者の亡霊の群れが現れ、ジェフリ―を引きずり込んでいきました。
フィンとエリンは彼を悼みながら、ダム開発の秘密はいずれ明らかになると話すのでした。
メイン出演俳優



その他の出演俳優
- ボビー・ホーガン(ジェイク役)
- ヘザー・ウィンタース(モルダック保安官役)
プレスコットは、実際にアメリカのマサチューセッツ州にあった実在した町で、1940年前後にキャビン貯水池を建設するために他の3つの町とともに湖底に沈んだそうです。実際は、そこに暮らしていた人々はそれまでに住居を引っ越し、商店や学校も移設、墓地に眠っていた遺体も掘り起こされ、別の墓地に移されたそうです。住民たちは、最後の夜に舞踏会を開催し、チケットを手に入れられなかった人々も周辺の芝生に集まり共に故郷の夜を過ごしたのだそうです。
物語では悪徳名士が強欲のために住民を黙らせ町を沈ませたように描かれていますが、この貯水池が建設された理由は州東部で飲料水が不足していた事態を受け、この地域に貯水池が必要であるとの判断からだったそうです。日本でも、ダム建設で沈んだ村を基にしたホラー映画「樹海村」とかがあるますが、水の底に沈むってホラーのにおいがプンプンしますもんねえ。
ところで、母エリンを演じてたアリシア・シルヴァーストーン、「クルーレス」(1995年)、「ベビーシッター」(1994年)とかで主役を務めてたあの美しい女優さんです。あれからおよそ30年経過して落ち着いてまさにお母さん!って感じ、いい感じのミドルエイジに。

考察&トリビア
アメホラシリーズ、シーズン2が終わっちゃいました(^^)/皆さんはいかがでしたか?
私が一番印象に残ったエピソードはやっぱり、第1話かな、アメホラ魔女団(シリーズ3)に繋がる物語だっただけにやっぱり印象的でした。
それ以外のエピソードについては、アメホラファンとして第2話「オーラ」のガボレイ・シディベや、第4話「乳搾りの女たち」のコーディー・ファーンが見られたのが良かったという点以外は、「アメリカン・ホラー・ストーリー」というタイトルを系譜する意味があるのか?と疑問がどうしても湧いてしまう。
シーズン1の場合は、アメホラに直接繋がる第1話、2話、7話が盛り込んであって、その後は独立した物語ながらも、ジョン・キャロル・リンチ、ビリー・ロード、コーディー・ファーンなどアメホラ常連キャストが登場するのでファンも見応えがあったシーズンだったと思う。けど、今シーズンはエピソードが進むごとにオープニングだけがアメホラ感あって浮いてた気すらする。
ホラー系短編集は個人的に好きだけど、同じアンソロジー作品なら後に公開された『ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』に完全に主役の座を奪われたのでは。あれに比べると、制作側のこだわりや思いがほとんど伝わってこないシーズンだったと感じました。(辛口でごめんなさい…愛ゆえです)
もしかして今シーズンで終わっちゃうなんてことある?
もっとのアメホラの描くシリーズと何かしら関連のあるスピンオフ集として機能するほうがいいのかなぁなんて思ったりしました。
最後に
次回シーズン3があるのかどうか不明ですが、キャスティングに意外性のある人や若い俳優を抜擢するなど、アンソロジーだからこそ遊べることが色々あると思うので、アメホラブランドの系譜として今後もこのシリーズにはファンとして期待したいです!
予告トレーラー


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