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考察&レビュー

アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン1:呪いの館-Murder House-(2011)キャスト&考察レビュー

アオリンゴ
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こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
世界中で大人気のTVドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン1「呪いの館-Murder House-」について考察・レビューします。

アメリカン・ホラー・ストーリーとは?

『Glee/グリー』をはじめ数々の人気ドラマを世に送り出してきた人気プロデューサー、ライアン・マーフィーが手がけており、シーズンごとに物語の設定や俳優が入れ替わるアンソロジータイプのホラードラマシリーズ。

テーマは多岐にわたり、アメリカンホラーの定番である呪われた家に始まり、精神病棟、魔女、サーカスの奇人たち、経営難のゴーストホテル、呪われた土地、カルト集団、サマーキャンプの悲劇などがあります。

シーズン1「呪いの館」について

アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン1:呪いの館-Murder House-(2011)キャスト&考察レビュー
ここがポイント!

2011年に初放映された記念すべきシーズン1は、アメリカホラーの定番「呪われた家」が舞台です。

この屋敷で死んだ者はこの場所に縛られ存在しており、ふつうの人間のように暮らしていたりする不思議な設定。ラバーマンをはじめとするキャラクターや、この屋敷そのものが後のシリーズで再登場します。

あらすじ

2011年、ボストンからロサンゼルスに引越してきた精神科医のベン・ハーモン一家。引越し前に妻ヴィヴィアンは死産し、ベンは浮気していた。引越し後、謎のメイド、元住人のコンスタンス・ラングドン、その息子のテイトなどと出会う。精神を病んでいるハーモン家の娘ヴァイオレットはテイトと友人になり、ベンとヴィヴィアンは夫婦関係を修復しようと努力する。一家はやがてかつてこの家で死んだ者たちが幽霊として現れるという事実を知る…。

AHSシーズン1「呪いの館」

ネタバレなしの感想

アメリカン・ホラー・ストーリーシリーズの第一弾「呪いの館」、このストーリーは、ハーモン一家の家族の再生と、コンスタンス・ラングドンの母親としての苦悩を中心に描かれています。

コンスタンスには複数の子供がいましたがいずれも問題を抱えており、彼女は自分自身を無意識のうちに責めており気難しい人間性を作り上げる大きな原因の一つであったと感じました。

ジェシカ・ラングが「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズで演じる女性はいずれも苦悩しながらも強くたくましく(ときには破壊的に恐ろしくもありますが)生きています。その人生の悲哀みたいなものが、ジェシカの演技によってぐっと深みのあるものに仕上がっているのは間違いありません。

ジェシカ・ラングはこのシリーズでプライムタイム・エミー賞の優秀助演女優賞、ゴールデングローブ賞の最優秀助演女優賞、サターン賞テレビ部門の最優秀主演女優賞など数々を受賞。さらに2011年のサテライト特別功労賞も受賞しました。ちなみに、ジェシカ・ラングが本シーズンで一番嫌だったのはコンスタンスのヘアスタイルだと語っています。

クラシックで似合ってましたけどね(^^)/

研究員Aoringo
研究員Aoringo

一方、精神科医ベン・ハーモンは、強い性衝動があるにもかからわず、家族との絆を修復させたいがために苦悩しています。モイラやヘイデンに誘惑される度、エロティックな思考がめぐりますが、ベンはそれをなんとかふりほどきます。一度は過ちをおかしてしまったものの、ヴィヴィアンを強く愛しているのが伝わってきます(^^)/

この家で死ぬと幽霊となって”生き”続けられることがこの物語の大きな特徴ですね(^^)/しかも、ふつうの人間のように家の中では実像があり、触ることも食べたり飲んだり、スマホを触ったり、セックスすることもできちゃいます。自由ですね〜。ただし、この家からは出ることが許されておらず、年に一度のハロウィンの日だけ外出が可能です。

幽霊たちはいつも姿が見えるわけではなく、自分の意志や都合で、生者の前に出現したり悪さをしたりできます。永遠に若い姿のままでそこで自由に暮らせるのもなんだか楽しそうな気がしちゃいますが…ほかの幽霊がいっぱいいるので共同生活はなかなか大変そうです。

そして、このシーズン1は後に放送されるシーズン8「黙示録」の前日譚ともなっています。そのため、このシーズンでの登場人物が再登場したり、成長して登場したりもしています(^^)/

出演俳優

コンスタンス・ラングドン役
ジェシカ・ラング
ジェシカ・ラング
出典:Wikipedia
テイト・ラングドン役
エヴァン・ピーターズ
エヴァン・ピーターズ
出典:Wikipedia
ヴァイオレット・ハーモン役
タイッサ・ファーミガ
タイッサ・ファーミガ
出典:Wikipedia
ラリー・ハーベイ役
デニス・オヘア
デニス・オヘア
出典:Wikipedia
Dr.ベン・ハーモン役
ディラン・マクダーモット
ディラン・マクダーモット
出典:Wikipedia
ヴィヴィアン・ハーモン役
コニー・ブリットン
コニー・ブライトン
出典:Wikipedia

その他の出演俳優

この作品に登場する登場人物と出演俳優を全解説しています。

登場キャラクター全解説!アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン1「呪いの館-Murder House-」
登場キャラクター全解説!アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン1「呪いの館-Murder House-」

エピソード一覧

※ご注意ください※
この先おおいにネタバレ要素あります。

タイトルをクリックするとエピソード詳細が表示されます。(詳細内容→あらすじ、監督、脚本)

Q
1:呪われた館-Pilot-

ハーモン一家はボストンからロサンゼルスへと引っ越す。娘のヴァイオレットは新しい学校へ通うが、女子グループと対立する。一家は侵入癖のある隣人のコンスタンス、彼女のダウン症の娘のアディ、そして彼らの家の前の住人であり、家族を焼殺して自らも大火傷を負ったラリーと知り合う…

精神科医であるベンはテイトという患者を診察し、彼はヴァイオレットと友人となる。一家は以前からずっとこの家で働いていたという初老の家政婦のモイラを再雇用するが、ベンにだけは彼女は若く誘惑的な姿に見える。ベンとヴィヴィアンが久しぶりにセックスをした日の夜、ヴィヴィアンの前にラバースーツを来た男が現れ、それをベンだと思った彼女はセックスし、その後妊娠が発覚する。

監督:ライアン・マーフィー
脚本:ライアン・マーフィー&ブラッド・ファルチャック

Q
2:惨劇の再現-Home Invasion-

新しい患者のビアンカを診察した後、ベンは元生徒で浮気相手だったヘイデンから呼び出されてボストンへ行く。彼女が妊娠しており、中絶手術に同意して欲しいと言われる…

ベンは自分の過去を清算するためにヴィヴィアンに嘘をつく。一方家では、ビアンカ率いるシリアルキラー愛好家の3人組が押し入り、そこが寄宿舎として使われていた1968年に起こった殺人事件を再現しようとしていた。ヴィヴィアンとヴァイオレットは殺されそうになるがなんとか逃げ出す。3人組はテイトと家の幽霊によって殺害される。事件を知ったベンはヘイデンを放置してすぐに家に戻る。ヴィヴィアンは家を売るつもりであることを彼に話す。

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ラライアン・マーフィー & ブラッド・ファルチャック

Q
3:殺人ツアーの家-Murder House-

家の売却をしたかったが、ハーモン家の経済状況は苦しく引越しは難しかった。ベンの前にヘイデンが現れ、彼女は中絶していないことを明かし、不倫関係を続けようとした。一方ヴィヴィアンは家の最初の所有者について学ぶ…

この家ではかつて外科医のチャールズ・モンゴメリーとその妻のノーラが違法な中絶手術を行っていたのだった。話を聞いている最中にヴィヴィアンは出血するが、医者に見せると赤ん坊は無事であると言われる。

そこに居合わせたベンは気絶し、そして医者はベンはアヘンによって記憶喪失を引き起こしていることを教えられる。ベンは自分を誘惑し、またコーヒーにアヘンを入れたと思われるモイラを問い詰める。ベンのもとに再度ヘイデンが現れ、彼女は自分を無視していることについて怒りを露にする。ラリーはベンを助けるためにヘイデンをシャベルで殴り殺し、遺体を隠すことが最良の選択であると説得する。ラリーが穴を掘るとそこでかつてコンスタンスに殺されたモイラの遺体が埋まっているのを発見し、その上にヘイデンは葬られた。

監督:ブラッドリー・ビューカー
脚本:ジェニファー・ソルト

Q
4:恐怖のハロウィン 前編-Halloween (Part 1)-

ハーモン一家は家を売るためにデザイナーのチャドとそのパートナーのパトリックを雇い、ハロウィンの飾りつけを手伝わさせる。カップルはこの家の元所有者であり、1年前にラバーマンに殺されたのだったのが、ハーモン一家はそれを知らなかった…

テイトにヴァイオレットを地下室に誘い、かつて自分の子供をバラバラにされたモンゴメリー博士がそれを生き返られるために様々な動物の身体と縫合して怪物を生み出したと言う。ヴィヴィアンはベンを問い詰め、彼はヘイデンが2度と連絡しないだろうと言う。

ヴィヴィアンの胎内の赤ん坊は8週目であるにもかかわらず蹴り始める。病院での超音波検査により赤ん坊は通常よりも早く成長していることが明らかとなり、画面で赤ん坊を見た超音波技師は倒れこむ。トリック・オア・トリートの最中にアディは車にはねられて致命傷を負い、コンスタンスは彼女が死ぬ前にハーモンの家の芝生に連れて行こうとする。

ラリーが家を訪ねてきた際、ヴァイオレットは1人であり、彼女の背後にはラバーマンが立っていた。ベンとヴィヴィアンが病院から戻るとヴァイオレットは居なくなっていた。ベンはノックする音を聞き、玄関を開けるとそこには泥まみれになったヘイデンの幽霊が立っていた。

監督:デヴィッド・セメル
脚本:ティム・マイナー

Q
5:恐怖のハロウィン 後編-Halloween (Part 2)-

ヴァイオレットが振り返るとラバーマンは消え、そして家の外にテイトが現れる。2人はビーチでデートして、そしてテイトは自身の高校時代が酷いものだったことを話す。そこへ5人の血まみれの若者たちが現れ…

テイトに嫌がらせをして2人にこの場を去るように促す。ヴィヴィアンはヘイデンが家にいると確信し、ベンに話す。ベンは地下室でヘイデンを見つけるが、ラリーによってシャベルで殴られて縛られる。彼はノーラによって解放され、そして自分の子供を救うように言われる。ヘイデンはヴィヴィアンの前に現れ、そして彼らはお互いが妊娠していることを知ってショックを受ける。ヘイデンはヴィヴィアンを攻撃するが、ベンによって止められる。そして、ベンはヴィヴィアンに浮気がばれた数ヶ月後にもヘイデンと会ったことを認める。

一方で血まみれの若者たちは家にたどり着き、テイトとヴァイオレットを見つける。テイトは彼らに自分を追いかけさせることによってヴァイオレットを守る。コンスタンスはヴァイオレットを自分の家に連れて行き、アディが死亡し、そしてテイトが自分の息子であることを明かす。若者たちの正体は、ヴァイオレットが通うウェストフィールド高校で1994年にテイトが起こした銃乱射事件の犠牲者の幽霊であった。幽霊たちは殺された理由を問い詰めるが、テイトは何も覚えておらず、ハロウィンの夜明けと共に去っていった。

モイラ、チャド、パトリック、ノーラを含む他の幽霊たちは家へと戻って来る。別居することになったベンは悲しげに家を出る。

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェシカ・シャーザー

Q
6:都市伝説-Piggy Piggy-

ヴァイオレットはテイトがウェストフィールド高校で大量殺人事件を起こした後に家でSWATチームによって射殺されたことをインターネットで知る。彼女はコンスタンスから霊媒師のビリー・ディーン・ハワード(サラ・ポールソン)を紹介され、テイトは自分が死んでいることに気づいていないことを説明される…

コンスタンスは死を自覚させるためにセラピストのベンもとへテイトを行かせたことを明かし、彼を逝かせるために協力して欲しいとヴァイオレットに言う。ベンは金を稼ぐには診察のために家を使用する必要があると言い、ヴィヴィアンは渋々同意する。

ベンは都市伝説に怯える新しい患者のデレクを診察する。最近の彼は鏡の前でマントラを繰り返すと殺しに現れる「豚男」の話を信じていた。ベンはヴィヴィアンが警備の男に惹かれていることに気づき始める。以前に超音波検査中に気を失った女性は仕事を辞めていた。彼女に会いに行ったヴィヴィアンは、画面に映った赤ん坊がアンチキリストだったと言われる。ベンのアドバイスを受け、恐怖心と向き合う決意をしたデレクはバスルームの鏡の前でマントラを繰り返し、豚男は現れなかったが、皮肉にも武装した強盗が潜んでいたために射殺される。

ヴァイオレットはテイトに会おうとするが、他の幽霊によって囲まれる。圧倒された彼女は自殺を試みるが、テイトによって助けられる。テイトは涙ながらに愛しているとヴァイオレットに告白する。ヴァイオレットは彼を慰める。

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェシカ・シャーザー

Q
7:家、売ります-Open House-

1994年、コンスタンスと恋愛関係であったラリーは、息子のボーが虐待の容疑で連れて行かれると相談され、屋根裏で鎖に繋がれていた彼を殺害する…

現在、ヴィヴィアンは、自分が双子を妊娠していることを知る。彼女は家の過去についてさらに調べる。チャールズ・モンゴメリーがバラバラになった子供を怪物として蘇らせると、ノーラは彼と無理心中したのだった。一方ベンはラリーの家を見つけて会い、彼が家を手に入れてコンスタンスと住みたがっていることを知る。ヴァイオレットは屋根裏でモンゴメリーの写真を発見し、それを見たヴィヴィアンは第3話で買い手として現れた女性がノーラだったことを知る。

監督:ティム・ハンター
脚本:ブラッド・ファルチャック

Q
8:謎の黒い男-Rubber Man-

6ヶ月前にヴィヴィアンとセックスしたラバーマンの正体はテイトであり、取り乱したローラに赤ん坊を与えるためであった。ボンデージスーツはパトリックとの関係が冷え切っていたチャドが再燃させるために買ったものだった…

チャドとパトリックが赤ん坊を持つのを諦めたことを知ったテイトはスーツを着て2人を殺害し、次に引っ越してくる家族の子供に期待するとノーラに言う。現在では、ヘイデンはノーラと組んでヴィヴィアンを追い出して双子の赤ん坊を奪い取ることを企む。

ヴィヴィアンとバイオレットは第2話で侵入した殺人鬼(の幽霊)に遭遇するが、警察が侵入者の存在の証拠を発見できなかったのでベンはヴィヴィアンが精神的に不安定であると考える。彼女が自分から離れてヴァイオレットと双子を取る気であると考えるベンは家を出るのを禁じる。ヴィヴィアンは身を守るためにマーシーの拳銃を盗む。ヘイデンはテイトは説得し、ラバーマンになってヴィヴィアンを襲わせ、そして彼こそが双子の父親であると言う。攻撃されている際にヴィヴィアンは誤ってベンを撃ってしまう。ヴィヴィアンはおかしくなってしまったとみなされ、施設へ連れて行かれる。

監督:ミゲル・アルテタ
脚本:ライアン・マーフィー

Q
9:双子の真実-Spooky Little Girl-

家では1940年代に有名なブラック・ダリア事件が発生していたことが明かされる。エリザベス・ショートは麻酔中に歯医者によってレイプされた後に死亡し、遺体はチャールズ・モンゴメリーの幽霊によって解体された。現在、エリザベスの幽霊は精神的な助けを求めてベンに会う。

ベンはヴィヴィアンのOB/GYNから連絡を受け、彼女が双子を異父過妊娠をしていることを知る。ヴィヴィアンが浮気していたと考えたベンは彼女を非難する。ヘイデンはヴィヴィアンと警備員のルークが親しくしているのを見たとベンに言う。ベンはルークを呼び出して父親である可能性があると言うが、彼は不妊症であった。

コンスタンスの家では彼女とトラヴィスが言い争い、その後トラヴィスはハーモンの家でヘイデンとセックスする。ヘイデンはトラヴィスを殺害し、遺体はチャールズ・モンゴメリーによってブラック・ダリア事件と同じように解体された後にヘイデンに「貸しがある」ラリーによって外へと運ばれて発見される。ベンはラバーマンのスーツを発見し、ヴィヴィアンがレイプされたことを悟る。

コンスタンスは、テイトがもう1人の父親であるとモイラから聞き出す。彼女は幽霊と生きている人間のあいだに子供が出来たらどうなるかをビリー・ディーンに聞く。彼女はローマ法王の儀式の話を引用し、世界の終末を導く反キリストであると言う。

監督:ジョン・スコット
脚本:ジェニファー・ソルト

Q
10:館の子供たち-Smoldering Children-

1994年、テイトはスクールシューティングを起こす日の朝にラリーに火をつけて大火傷を負わせたことが明かされる。コンスタンスはトラヴィス殺人事件殺で警察から疑われる。

ラリーはかつて自分が死に追いやった家族への贖罪のため、トラヴィスを殺したと自白し、イリノイ州の刑務所へと収監される。ヴァイオレットが2週間以上学校に行っていないと知ると、ベンは彼女を全寮制の学校へ転向させようとする。これを聞いたテイトはヴァイオレットを家に留めておこうと計らい、そして床下に連れて行き、彼女の死体を見せる。ヴァイオレットは第6話で自殺を図った際に既に死亡していたのだ。ベンはヴィヴィアンを妊娠させたラバーマンがテイトであることを知る。

監督:マイケル・レーマン
脚本:ジェームズ・ウォン

Q
11:闇の出産-Birth-

ベンはヴァイオレットを連れて収容所のヴィヴィアンを迎に行こうとするが、幽霊であるヴァイオレットは家を出ることができない。ヴィヴィアンがフロリダの妹の家に行くと言ってゆずらず、ベンはヴァイオレットを拾うためにヴィヴィアンを家に連れて行く。

車で待っている間にヴィヴィアンは産気づいてしまう。バイオレットは自分が死んでいることをベンに説明しようとする。コンスタンスは家の中にヴィヴィアンを連れて行き、チャールズ・モンゴメリー博士や1968年に死んだ看護婦の幽霊に出産を手伝わせる。出産のあいだ、ヴァイオレットはテイトがヴァイオレットをレイプし、彼が双子のうちの1人の父親であることをチャドから聞かされる。

双子の出産は困難を極め、ヴァイオレットは多量の出血を起こし、1人を死産する、死産する。ヴァイオレットは苦しむ母に「こっちに来て」と言う。ヴィヴィアンは死に、そしてヴァイオレットはテイトを問い詰める。彼女はテイトを愛しているが、決して許すことができないと言う。彼女はここから消えるようにと悲鳴をあげ、そして彼はいなくなる。その後、幽霊となったヴィヴィアンが現れ、ヴァイオレットを慰める。

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ティム・マイナー

Q
12:悪魔の子-Afterbirth-

ベンは孤独を感じ、自殺を図ろうとするが、ヴァイオレットとヴィヴィアンの幽霊に止められ、生き残った方の赤ん坊とともに家を出ることを勧められる。出発しようとした際、ベンはヘイデンと殺人鬼の幽霊によってシャンデリアに首を吊られて殺され…

赤ん坊はコンスタンスが引き取られる。ハーモンやモイラ、その他の「善良な」幽霊たちは、これ以上の犠牲者を出さないように、新しい入居者であるラモス一家を脅かして追い出そうとする。テイトはヴァイオレットのためにラモス家の息子を殺そうとするが、バイオレットは自分は独りではないと言い、妨害する。

死産したと思われていたもう1人の双子は赤ん坊を欲しがっていたノーラのもとに居たが、ヴィヴィアンに渡され、モイラと共に育てられることとなる。ハーモン一家とモイラはクリスマスの飾りつけしており、それをテイトとヘイデンはじっと見つめる。テイトはヴァイオレットを「永遠に」待ち続けると言う。

3年後、コンスタンスは家に戻り、床の血の跡を追ってハーモン夫婦が住んでいた寝室にたどり着く。そこで乳母が殺されており、3歳のテイトそっくりに成長した赤ん坊が笑顔でロッキングチェアに座っていた。

監督:ブラッドリー・ビューカー
脚本:ジェシカ・シャーザー

小ネタ&トリビア

BGMはホラー映画の音楽

本シーズンで使われているBGMには、ホラー映画の音楽が多く使われています。中でも『ドラキュラ』(1992)、『ホワット・ライズ・ビニース』(2000)、『サイコ』(1960)、『インシディアス』(2010)の音楽が目立っています(^^)/

印象的な口笛の曲は、『ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験』(1968年)の”Twisted Nerve “。これは映画『キル・ビル』でも使われていました。また、『キャリー』(1976年)や『キャンディマン』(1992年)などの音楽も取り上げています。

インシディアスの影響

『インシディアス』はサントラが使用されているだけでなく、第1話で突如鳴る警報にベンがバットを持って降りてくるシーンなども酷似しており、同じハウスホラーの大ヒット作である同作へのオマージュが感じられます。

男性にモイラが若くみえる謎

モイラは、“男性が女性を客観視し見たいものを見る”のに対し、”女性はその人の魂を見る”のだと説明します。ベン(そしておそらく他のすべての男性)は若いモイラを、女性は年老いたモイラを見ているんだそうです。

サリーの自殺

ジャック・コルケット刑事は、サリー・フリーマン(演:アディナ・ポーター)がロサンゼルスのダウンタウンのホテルで自殺を図ったことに触れています。彼が言っていたホテルはホテル・コルテスであった可能性があります。

呪われた館『マーダーハウス』とは…

出典:IMAGELOCATION

呪いの館は、実は地獄に続く扉の上に建設されていました。サタンはこの家の居住者に対し憑依し、マインドコントロールしてさまざまな悪事を働かせていたのです。ビリー・ディーン・ハワードが「導管」と読んでいる手法で、支配されている者はその行動に全く気づいておらず不本意に操られていました。とくにサタンはテイトを”器”として選びましたが、その原因は彼の子供時代の虐待などによる辛いトラウマがあるからこそでした。

そんな恐るべき『呪いの館』ですが、カリフォルニア州ロサンゼルスのウェストチェスタープレイス1120番地に実在し、ローゼンハイム邸として知られています(^^)/建築家アルフレッド・ローゼンハイムが1908年に自邸として建てたもので、ローゼンハイムは1900年代前半にロサンゼルスで最も影響力のあった建築家の一人です。この番組のパイロット版の家のシーンは、ローゼンハイム邸でロケが行われ、その後、この家のインテリアの一部がセットで再現されました。外観は引き続きそこでロケが行われています。

犠牲者は野球選手?

学校での銃乱射事件の被害者の名字は、ボッグス、グリーンウェル、スタンレー、ステイプルトン、ゲドマン。これらは、1980年代後半のボストン・レッドソックスの選手たちの名字です。

テイトとカート・コバーン

エヴァン・ピーターズ演じるテイトが学校銃撃事件を起こしたのは、カート・コバーンが自殺したのと同じ日です。そういえば、ボーダーのトップスもカートっぽいですね!

まとめ

以上、アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン1「呪いの館」のまとめでした(^^)/

個人的にお気に入りのキャラクターは、トラヴィスです(^^)/コンスタンスの恋人にしてはあまりに若すぎるし、はじめはコネほしさの下心なのかなぁと思っていましたしその思惑がなかったとも言えませんが、最終的にコンスタンスに愛情を持っていて、ダウン症のアディーとも仲良く遊んであげたり、死後もラリーの娘たちの幽霊と一緒におままごとしてあげたり、殺されたことが報道されて有名になれたと無邪気に喜んで切り抜きもってきて!と頼むところとか、めっちゃ健気で可愛いと思いませんか(^^)/♡

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にわかホラー研究員
関西在住。ホラー映画を見たりホラーに関することで興味が出たものをマイペースに調べたりしてブログ記事にしています。いろんな映画を観るよりは好きな作品やシリーズを掘り下げるのが好きです。もっぱら在宅シネマ―で動画配信サービス&BS/CS録画で楽しんでます。
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