登場キャラクター全解説!アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン6「体験談-Roanoke-」Part.2
こんにちは!にわかホラー研究員aoringoです。
この記事ではアメリカの大人気ドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー:シーズン6-体験談」にたくさん登場するキャラクターの全解説をしています

「シーズン6-体験談」について

物語は、ロアノークでの怪奇現象を体験した夫婦やその家族と、その出来事をTV番組にした「ロアノークの悪夢」の出演キャストが並行しているので、ちょっと複雑です。
それにしても、私にとってアメホラシリーズ最恐のこのシーズン。見ながら寝落ちした夜は、まさしく「ロアノークの悪夢」を見ました…。
ストーリーの考察&レビューは下記記事をご覧ください。

サブキャラクター
ディラン

ディランは、「ロアノークの悪夢」でアンブローズ・ホワイト役を演じた俳優です。番組出演前は、SEALチーム6に所属し、アフガニスタンに2度派遣されたことを明かしています。
EP9でディランとして初登場した際は、驚かせようとピギーマンの姿で現れてオードリーとリーを驚かせました。その後、この数日間に起きたことを知り、脱出するための車と武器を得るためにオードリー、リーと共にポーク家を目指します。しかし、そこでロット・ポークに刺され、ブッチャーの生贄にされ殺害されました。
(番組)サナイヤ・シドニー Saniyya Sidney
フローラ・ハリス
メイソン・ハリスとリー・ミラーの娘です。本人をジョー・アルバレジ(写真のみの出演)、「ロアノークの悪夢」内ではシモン・ベイカーが演じています。両親の離婚後は、父メイソンが親権を獲得し、母親とは14日に1回、3日間会えることになっています。母に連れられてやってきたロアノーク・ハウスでは、謎の友達”プリシラ”と遊ぶ姿が目撃されています。
その後失踪し、生きたまま幽霊たちと遊んでいるところを発見されます。そして、ブッチャーによって生贄にされる直前にプリシラの助けによって逃げ出すことに成功し、シェルビーとマットの元に戻りました。EP10では、母リーの裁判で母が父を殺害した現場について証言し、また、両親といるよりプリシラといるほうが楽しかったとも話しています。
母が無罪となった後、ブッチャーからプリシラを守るために祖父母の家から脱走しロアノーク・ハウスへ戻りました。母の決意を知った彼女はハウスを出て警察に保護されました。
メイソン・ハリス

メイソンは、リーの元夫であり、フローラの保護者でもあります。
本人をジョー・アルバレジ(写真のみの出演)、「ロアノークの悪夢」内ではチャールズ・マリック・ホイットフィールドが主に演じています。
リーと出会ったとき、メイソンはエンジニアでした。二人の結婚生活と関係はうまくいきませんでした。フローラを連れ出したリーを追ってロアノーク・ハウスにやってきます。しかし娘は失踪しており、その後ロアノークの森で無残な焼死体となって発見されるのでした。
(番組)フランセス・コンロイ-Frances Conroy-
ママ・ポーク
ママ・ポークはポーク家の冷酷な家長です。本人をロビン・ワイガート、番組内の役をフランセス・コンロイが演じています。200年もの間、ポーク家はブッチャーとそのコロニーに協力してきました。ママ・ポークとその子供たちは、平和に暮らす代わりにブッチャーに犠牲者を提供する近親相姦一族の最後の子孫です。
ママ・ポークは粗野で、人間というより動物のような振る舞いをしている下品な女性です。子孫に大きな愛情を注ぎ、一族の存続のためなら残虐行為も厭いません。人肉食のように道徳的に問題のある行為も多いため、必要以上に子供を傷つけないように彼女なりに配慮しているようです。捕らえたオードリーを拷問していたところ、リーに殴り倒され、オードリーによって殺害されました。
ジェザー・ポーク

ジェザー・ポークは、ポーク家の中で最も被害者たちに共感できる感性を持っている人物です。その理由は、親族の中で唯一人間を殺したことがないからだと推察されています。彼はビデオ録画に夢中で、コカインに溺れています。また、自分が録画したビデオを使って自慰行為をします。
本人も認めているように、彼はママ・ポークとベッドインできる年齢でもなく、子供のように抱っこされるほど若くもない、中途半端な存在だと感じています。彼は有名になることを夢見ていますが自尊心がまったくなく、ママ・ポークに服従しており無能です。
捕らえたリーにうまく言いくるめられ、誘いにのったところ殺害されました。
(番組)ウェス・ベントリー–Wes Bentley
アンブローズ・ホワイト
ブッチャーの息子であり、移植者ゴーストたちの一人です。本人をジェシー・ラ・フレアー、「ロアノークの悪夢」内ではウェス・ベントリーが演じています。
母親の脅迫的支配に従順になるほかない男でしたが、シェルビーとマットが母ブッチャーに殺されそうになった際に母を殴り、共に炎に身を投じる行動に出ました。本物のアンブローズは、はるかに人間的でない外見に見え、病気または腐った緑色の肉を持つに近い外見をしています。
ロアノーク植民地の総督であった父ジョン・ホワイトの指導のもと、入植者としてアメリカにやってきました。総督が物資を調達するためにイギリスに戻ると、アンブローズは他の反抗的な入植者たちと植民地を内陸に移すことに同意。
しかし母トマシーンが反対し、植民者たちはそれに反抗、彼もその一員となりました。その後、魔女に魂を売った母により他の仲間たちと同様殺され、その魂はスカアハに授けられ、永遠に彼女に隷属するゴーストになったのです。
アシュレイ・ギルバート

「ロアノークの悪夢」でクリケット・マーロウを演じた俳優です。EP10で、「スピリット・チェイサーズ」という番組の特別編の収録でロアノーク・ハウスに改めて乗り込みます。
しかし、ピギーマンに遭遇し、番組で覚えた「クロアトアン」を唱えますが効果なく、あっさり殺されました。
ピギーマン

ロアノークハウスに出没する不穏な幽霊です。
ピギーマンは、かつて植民地の貯蔵庫から食料を盗んだ脱走兵でした。スカアハによって頭皮を剥がされた後、彼は植民地の人々によって森の端で発見され、罰のためにブッチャーのもとに連れ戻されました。ブッチャーは「裏切りへの懺悔」として、彼に豚の頭をかぶらせ、豚の尾を自分の尾骨に釘付けにし、串に縛り付けて豚のように焼いたのです。
彼の死は旧神への生贄のためであり、現在は人を殺すことのできる幽霊となり、ロアノーク・ハウスの敷地内に出没しています。
シーズン1「呪いの館」…精神科医ベン・ハーモンの元を訪れる男性患者が、ピギーマンの都市伝説について語っています。
(番組)グレーディ・リー・リッチモンド –Grady Lee Richmond
イシュマエル・ポーク
ポーク家の下劣な家長です。本人役をフランク・コリソン、番組内での役をグレーディ・リー・リッチモンドが演じています。ママとの間に3人の子供をもうけており、本物のイシュマエルは、70代の男で、劣悪な生活環境のため、醜い姿をしています。
カイン・ポーク

ママとイシュマエルから生まれたポーク家の一員として「ロアノークの悪夢」に出演しています。ママ・ポークと性交渉をしていた時期があると言われています。
番組内では、トラックでシェルビーたちを運ぶ際に銃の暴発で頭を吹き飛ばされ死んでいます。
演じたオーソン・チャップリンは、あのチャールズ・チャップリンの孫にあたる人物で、子供の頃から演劇、音楽に親しんでおり、現在も音楽制作や様々な映像作品に出演している人物です。
(番組)チャズ・ボノ –Chaz Bono
ロット・ポーク
ポーク家の息子で、本人をフレデリック・コーラーが、番組内の役をチャズ・ボノが演じています。近親相姦の一族の最後の子孫であると同時に、彼とその親族は人肉食の生活を送っています。
同族以外の人間を「人ではない」と見なし、自分の家族にしか安らぎを見出せないでいます。最後のエピソードでは動画配信サイトに動画を投稿し、自分たちの不遇を嘆いたり怒りを表明しています。その後、リーのインタビューを撮影中のラナ・ウィンターズの番組に乗り込み、ラナに説得されますが彼女を殴り倒し、突入してきた警官に射殺されました。
野生児
ポーク家が放棄した農場で死んだ雌豚の乳首を吸っていた2人の少年。ポーク家の親族です。ソーシャル・ワーカーは少年たちとコミュニケーションを取ろうとしますが、彼らは “クロアトアン “という奇妙な言葉を発するだけなのでした。
ミランダとジェーン
ミランダとブリジット・ジェーンは、殺人姉妹であり、近親相姦の恋人関係でもありました。本人役としてジェナ・ドリトル(ミランダ役)、アリアナ・シリナ(ブリジット役)が演じており、「ロアノークの悪夢」内ではマヤ・ローズ・ベルコ(ミランダ役)、クリステン・レイクス(ブリジット役)が演じています。
1988年、姉妹はニューヨーク州ロチェスターにある福祉施設で看護助手として働いていました。その時に少なくとも2人の患者の死に関与しているとされています。この疑惑は証明されませんでしたが、彼女たちは逮捕の危機を避けるために職を辞しロチェスターを離れました。
1989年、二人はノースカロライナ州マーティン郡のロアノーク・ハウスにたどり着きました。イライアス・カニンガム博士は、姉妹がその土地の不吉な歴史に引き寄せられたと推測しています。姉妹はこの家を自分たちの介護施設に改築し、無数の入居希望者を集めました。さらに、姉妹は、家族に迷惑をかけない人、そして奇妙なことに、名前が特定の文字で始まる人しか受け入れないというこだわりを持っていたのです。
ミランダとブリジットは、外部に知られることなく一種のゲーム感覚で患者を利用し、入居者をどんどん陰惨な方法で拷問して殺していきました。そして、その名前の最初の文字を使って、自分たちの好きな言葉「MURDER」をホームの壁の一角に綴り出したのでした。
しばらくして、連絡が取れない入居者の、身内が心配し、当局に通報。捜査の結果、発見されたのは犠牲者の遺体と、最後の一文字が欠けたままの「MURDER」という文字だけだったのです。その後もFBIが乗り出すも姉妹は見つからないままでした。後に、彼女たちはロアノーク・ハウスを出て、捕まるのを避けるために国外に逃亡したと推理されています。しかし、カニンガム氏によると、彼女たちの失踪については、直接、彼女たち(幽霊)から聞いたといい、公にされている理由とは全く違うといいます。彼女たちは、ブッチャーの警告を無視してこの家に滞在を続けていたので、生贄として殺されてしまったというのです。一人は両腕を引きちぎられ、一人は頭を斧で割られ殺害されました。
カニンガム氏は、ミランダとブリジットがサイコパスに他ならないと主張しています。二人は無力な人々を拷問し殺害することに狂信的で恐ろしい関心を持ち、ロアノーク・ハウスでの自分たちの行動を子供のようにはしゃいで行っていました。ミランダの日記を入手したカニンガム氏によると、彼女たちのイカれた行動は、やがて人間や社会、命そのものへの反逆・挑戦へと変化していったといいます。彼女たちは、その病的な行動によって二人の絆を強め、無限の力を与えると確信していたというのです。
2人は死後もロアノーク・ハウスに看護婦の姿で現れます。
グウェンドリン・グラハム(1962-)、キャシー・ウッド(1963-)
1980年代実在した看護師の二人組で、ミシガン州ウォーカーの老人ホームで5人の高齢患者を殺害し、有罪判決を受けた人物です。彼らはミランダとジェーンと同じように、M-U-R-D-Eと綴るイニシャルを使っていました。グラハムとウッドの両名は、刑期を終え2020年1月16日に釈放されています。
マイナーキャラクター
ギネス
エドワード・フィリップ・モットが所有するアフリカ系の奴隷で、彼の恋人でもありました。他の使用人とは異なり、ギネスは主人との関係から特別な特権を享受していましたが、エドワードの度重なる怒りの結果、彼でさえもその苦しみを避けることはできませんでした。ギネスはモット殺害の容疑者となり、投獄され牢屋で亡くなったということです。
キンケイド・ポーク
ジェザー・ポークがリーに語った話の中に登場した人物です。ポーク家で一番有名だといわれる人物で、シカゴ万博が開催された1800年代にブッチャーが人間の頭にブタの頭をかぶせて生きたまま焼き殺していたのを見た彼はそれを真似て殺人を行い伝説となったそうです。
ロアノークの警察官
EP2で登場する地元の警官です。
マーガレット
EP2でミランダとブリジットが殺害した人物として登場する高齢の女性です。マットが「彼女たちに殺される」という外線につながっていない電話を受けたのは彼女からでした。
レット・スノウ(タクシー運転手)
霊媒師クリケットを乗せたタクシー運転手。「ロアノークの悪夢」のインタビューに応じています。
(番組)エステール・ハーマンセン –Estelle Hermansen
プリシラ
プリシラは昔、ブッチャーによって生贄にされた少女です。本人役としてサバンナ・ライルズが演じており、「ロアノークの悪夢」内ではエステール・ハーマンセンが演じています。生け贄にされたときと同じ、汚れた長い夜会服のようなガウンを着ており、リーの娘フローラを誘って遊び相手にしていました。
歴史学者ドリス・カーンズ・グッドウィン
『ロアノークの悪夢』で紹介された歴史学者。エドワード・フィリペ・モットがロアノークの農家にとって重要であることを説明しています。彼女は、エドワードがシェルビーとマットの脱出を手助けしたという考えを否定し、幽霊が存在することに納得していません。それでも、この家で一夜を過ごすことは絶対にないと言い切りました。
チェン家
中国からの移民で、アメリカ社会に同化することに専念している家族。彼らは1973年にこの家に移り住み、何度かピギーマンに遭遇しながらも住み続けていました。先祖の力で身を守ろうとしましたが失敗し、ブッチャーに殺されてしまいました。彼らは幽霊となり、悪意のある霊としてこの家に住み続けています。
- ゲイリー・チェン(演:ハーン・チョー):チェン家の父親。家の中で家族が中国語を話すことを許さない。
- デイジー・チェン(演:ベッキー・ウー):チェン家の母親。アメリカ文化の導入に抵抗がある。
- グレース・チェン(演:ミーガン・トルーオン):チェン家の長女。
- エイミー・チェン(演:ミヤ・チェック):チェン家の末娘
ダイアナ・クロス
番組「ロアノークの悪夢」の番組スタッフの一人で、プロデューサーのシドニーのアシスタントです。スタッフが撮影前に謎の死亡をしたにも関わらず撮影をやめようとしないシドニーに呆れてその場を去りますが、車内にピギーマンが突如現れ死亡したと思われます。
アリッサ
「ロアノークの悪夢」制作スタッフの一人。撮影中、敷地内で皮を剥がれた複数の子豚の死体を発見し、スタッフが奇妙な死に方をしたときもその場に居合わせています。その後、ブッチャーになりきったアグネスに喉を掻き切られ殺されました。
ソフィー・グリーン
ソフィーは、「ロアノークの悪夢」の熱烈なファンであり友人のトッド・アラン・コナーズとマイロとともに、ファンサイト「ロアノーク部隊」を立ち上げています。彼らはさらにフォロワーを増やすため、ロアノーク・ハウス跡への探検を企画し、ヘルメットに取り付けたカメラでその様子を記録していました。典型的なミレニアム世代に見えますが、彼女はとても親切で、むしろ知的です。しかし、ダイアナの事故死を発見し警察へ。その後、改めてロアノークを訪れた3人はいよいよ恐怖の餌食になるのでした。
最終的にはブッチャーたちに捕らえられ、生きたまま焼かれて殺されました。
マイロ
ソフィー、トッドとともにファンサイト「ロアノーク部隊」を運営するメンバー。ブッチャーたちに捕らえられ、生きたまま焼かれて殺されました。
トッド・アラン・コナーズ
ソフィー、マイロとともにファンサイト「ロアノーク部隊」を運営するメンバー。ロアノークに立ち入ったところ、魔女に魂を売ったリーに殺害されました。
ボブ・キナマン
「スピリット・チェイサーズ」の出演者。ブラッドムーンの夜に収録のためロアノーク・ハウスを訪れました。そこでフローラを探しに来たというリー・ハリスに遭遇します。ブラッドムーンの夜に収録でロアノーク・ハウスに乗り込み、逃げ出そうとしますがやってきた警官たちと共に移植者の亡霊たちが放った矢によって殺害されました。
デイブ・エルダー
「スピリット・チェイサーズ」の出演者。ブラッドムーンの夜に収録でロアノーク・ハウスに乗り込み、チェン家の亡霊に襲われました。(おそらく死亡)
トレイシー・ローガン
「スピリット・チェイサーズ」の出演者。ブラッドムーンの夜に収録でロアノーク・ハウスに乗り込み、ブッチャーに殺されました。
再登場
ラナ・ウィンターズ
シーズン2「精神科病棟」の登場人物だった彼女は、本シーズンのEP10で、唯一の生存者リー・ハリスを自分の番組でインタビューしています。
その他の登場人物
以上、アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン6『体験談』の登場キャラクター全解説パート2でした(^^)/メインキャラクターはパート1で全解説しています!

作品自体の考察&レビューはこちら
「体験談」の製作にまつわる小ネタ&トリビア、考察&レビューはこちらでまとめています。


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