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アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン4:怪奇劇場-Freak Show-(2014)キャスト&考察レビュー

2022年10月2日

アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン4:怪奇劇場-Freak Show-(2014)キャスト&考察レビュー
公開日:2015年05月〜 製作国:アメリカ

こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
世界中で大人気のTVドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン4「怪奇劇場」について考察・レビューします。

ここがポイント

1952年のフロリダ州ジュピターを舞台に、アメリカに残る最後の見世物小屋のひとつと、彼らの生き残りをかけた戦いの物語が描かれます。2つの頭を持つ双子、ロブスターボーイ、アザラシ男、世界一大きい女性と小さい女性など、個性豊かな仲間たちが登場。そしてアメホラで人気キャラクター、ピエロのトィスティも初登場します(^^)/

シーズン4「怪奇劇場」とは

アメリカン・ホラー・ストーリー怪奇劇場-Freak Show-

今シーズンは2014年10月8日に初放送され、2015年1月21日に終了しました。主に1952年のフロリダ州ジュピターを舞台に、アメリカに残る最後の見世物小屋のひとつと、彼らの生き残りをかけた戦いの物語が描かれます。

「フリークショー」といえば、1932年に公開された白黒アメリカ映画「フリークス」が有名です。CGもない時代、出演した役者は実際に特徴的な身体を持ちフリークショーで働いていた人々でした。腰から下がなく腕で歩く”ハーフボーイ”、四肢がなく器用にタバコを吸う”芋虫男”、背中部分が結合した美しいシャム双生児、髭面の女性、小人など衝撃の姿だったため、イギリスでは30年もの間公開禁止となっていたほどでした。
他にもアメリカン・ホラー・ストーリー「怪奇劇場」に登場するミープ、ペッパーやソルティたちと全く同じ姿をした人々もいます。まさに、この映画が多くのオマージュになっていることは明確でしょう。

他に「フリークス・ショー」で思いつくのは、大ヒットしたヒュー・ジャックマン主演の「グレイテストショーマン」も同じくフリークスを集めたサーカス団の物語で、こちらは19世紀に活躍した興行師、P.Tバーナムの成功と苦悩を描くミュージカル映画です。

P.Tバーナムとエルザは、いずれもフリークス・ショーを率いるリーダーですがタイプは全然違い、エンターテイメントとしてショーを率いることが重要だったバーナムに対し、エルザは自分がスターになる夢を諦められず、フリークスの仲間たちには母性愛をもって保護していた側面があるように感じました。

いずれにしても、わたしたちは長年に渡って”普通”とは違う特徴を持った彼らに強い関心と興味、時には恐れと神々しさのような不思議な魅力を感じ続けてきたんだと思います。かつては日本でも、「見世物小屋」はそんなに古くない時代に実在していました。「蛇女」とかよく聞いたことがあります。(わたしはさすがに見たことがないですが、祖父母から話を聞きました。)

シーズン4「怪奇劇場」出演俳優

メインキャスト

ベット&ドット・タトラー役サラ・ポールソン
サラ・ポールソン
出典:Wikipedia
ジミー・ダーリング役エヴァン・ピーターズ
エヴァン・ピーターズ
出典:Wikipedia
エルサ・マーズ役ジェシカ・ラング
タイッサ・ファーミガ
出典:Wikipedia
ダンディ・モット役フィン・ウィットロック
出典:Wikipedia
デル・トレド役マイケル・チクリス
出典:Wikipedia
スタンリー役デニス・オヘア
出典:Wikipedia
マギー・エスメラルダ役エマ・ロバーツ
デニス・オヘア
出典:Wikipedia
グロリア・モット役フランセス・コンロイ
出典:Wikipedia
エセル・ダーリング役キャシー・ベイツ
出典:Wikipedia

その他キャスト

  • アンジェラ・バセット(デジレ・デュプリー役)
  • ジョン・キャロル・リンチ(トゥイスティ役)
  • ガボレイ・シディベ(レジーナ・ロス役)
  • ジョティー・アムゲ(マ・ペティート役)
  • エリカ・アーヴィン(アマゾン・イヴ役)
  • マット・フレイザー(ポール役)
  • グレイス・ガマー(ペニー役)

シーズン4「怪奇劇場」考察&トリビア

注意※この先ネタバレあり

怖すぎたピエロ

監督のライアン・マーフィーによると、ジョン・キャロル・リンチが殺人ピエロのトゥイスティの姿は想像以上にとても恐ろしく、彼のシーンを撮るときは、スタッフのほぼ3分の1が恐れてセットを出て行ってしまったそうです(^^)/確かにわたしも初見はめちゃくちゃ本当に怖かったです!アメホラで一番怖かったのは、このピエロと、シーズン6のブッチャーかな(^^)

NIRVANAとエヴァン・ピーターズ

ジミーがステージで歌ったのは、でニルヴァーナの「Come As You Are」でした。エヴァンが演じるキャラクターは、シーズン1のテイトもニルヴァーナをのカート・コバーンを彷彿とさせるボーダートップスを着て、彼と同じ日に亡くなっています。

エルザ・マーズが生まれたきっかけ

AHS監督のライアン・マーフィージェシカ・ラングはシーズン1でとても親しくなり、マーフィーは他のキャラクターを考えるときにラングに相談しているそうです。例えば、ラングはシーズン2で大酔っぱらいのシーンや歌を演じたいと希望し(シスター・ジュードがかつて歌手であり、精神病院の中でステージをするシーンがありました。)、シーズン3ではシャネルを着たエレガントな女性を演じたいとアイデアを出し(フィオナは非の打ち所のないエレガントな格好をしていました。)、などでした。

ラングは実は写真家でもあり、特に1950年代のサーカスの世界に惹かれたそうです。それゆえ、見世物小屋のオーナーであるエルザ・マースというキャラクターが生まれ、またジェシカ自身がAHSで演じたキャラクターの中で最も気に入ってるのはエルザなのだそうです(^^)/

昼間のフリークショーはご法度

デルの儲けを出すためには昼間も開催するべきだという主張にエルザが反論するセリフが印象的で、エルザが、ショーマンとして厳格なビジョンを持っているこだわりが窺えました(^^)/

フリークショーは夕方から見るものと決まってるのよ。暗闇が訪れ謎めいた世界が、動き出す…。古臭い理屈から解き放たれて、空想の世界が、広がるのよ。夜空に星が輝けば、私達は活気づく。だめよ、昼間は子供の時間、ピエロや人形がはしゃぐだけ。ここじゃそんなもの見せない、ここは、フリークショーなのよ。

エルザ・マーズ|エピソード2「殺人事件」より

フリークが奏でるBGMの数々

本シリーズでは、登場人物が1952年(「フリーク・ショー」の舞台となった時代)以降に発表された曲を歌っています。これを批判し、嫌うファンも多かったそうですが、このアイデアには深く、ユニークな理由があるといいます。

ライアン・マーフィーはインタビューで、「フリーク」と呼ばれた、あるいは自らを「フリーク」と呼ぶアーティストが作った曲を選んだと語っているのです。たとえば、デヴィッド・ボウイラナ・デル・レイニルヴァーナ、などなど。

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(執筆中)使用楽曲リスト|アメリカン・ホラー・ストーリーシーズン4「怪奇劇場-Freak Show」

エドワード・モードレイクは実在の人物?

かつてこのような噂が実際にあったそうで内容は以下のようなものでした。

エドワードは19世紀に実在した貴族で、後頭部に顔があり、笑ったり泣いたりすることはできるが、食べたり、大きな声で話したりすることはできなかった。エドワードは、この "悪魔の顔 "が夜な夜なささやくので、取り除いてほしいと医者に懇願したという。しかし、どの医者もその手術を試みようとはしなかった。その後、彼は23歳の時に自殺した。

しかし、これは1895年、ボストン・サンデー・ポスト紙のチャールズ・ロティン・ヒルドレスが捏造したデマ記事だったということが判明しました。

嫌われたトゥイスティ

殺人ピエロのトゥイスティ(演:ジョン・キャロル・リンチ)というキャラクターは、ピエロの描写が不正確で、道化師全体の評判を悪くしていると思われ、全米道化師協会に嫌われたそうです。とはいっても、ピエロといえば色々なホラー映画で扱われていますよね…(・・?

シーズン4「怪奇劇場」エピソード一覧

1: 双子の姉妹-"Monsters Among Us"-

監督:ライアン・マーフィー
脚本:ライアン・マーフィー&ブラッド・ファルチャック

1952年、フロリダ州ジュピター。結合双生児のベットとドットは、自宅で怪我をしているところを牛乳配達人に発見され、病院に運ばれる。カーニバルの見世物小屋を経営するエルザ・マーズは双子の存在を知り、自分の一座に迎え入れようとする。

2:殺人事件-"Massacres and Matinees"-

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ティム・マイナー

警察は刑事の失踪を捜査するためにフリークショーに到着し、一連の殺人事件を受けてジュピターで夜間外出禁止令が出されたことをエルザに知らせる。一方、カーニバルの強者デル、そして3つの胸を持つ両性具有の妻デジレが到着し、エルザに仕事を依頼する。

3:ハロウィンの呪い 前編-"Edward Mordrake (Part 1)"-

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェームズ・ウォン

ハロウィンの日、マギー・エスメラルダという若い千里眼を持つ占い師が一座に加わる。マギーはスタンリーという男と組んでいる詐欺師で、アメリカ疾病博物館にフリークを売り込もうとしている。

4:ハロウィンの呪い 後編-"Edward Mordrake (Part 2)"-

監督:ハワード・ドゥイッチ
脚本:ジェニファー・ソルト

エセル、脚なしスージー、アザラシ男、そしてエルザの過去を知ったモードレイク。記憶を蘇らせたエルサは、モードレイクに自分を連れて行くよう懇願するが、彼は拒否する。

5:甘い罠-"Pink Cupcakes"-

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェシカ・シャーザー

スタンレーはエルザを勧誘するため、自分のテレビ番組を持つ可能性があると騙し取引しようとする。ジミーはデルを探しながらデジレを見つけ、ベッドに潜り込んだ。

6:ナイフ投げ-"Bullseye"-

監督:ハワード・ドゥイッチ
脚本:ジョン・J・グレー

エルザは、今度のテレビ番組の準備のため古い道具を持ち出し、ダガーを投げ始める。双子の失踪にエルザが関与していると仲間たちは疑い始めていた。

7:腕くらべ-"Test of Strength"-

監督:アンソニー・ヘミングウェイ
脚本:リウ・イーフェイ

双子はダンディに勝手に日記を読まれたことを知り、激怒して彼の元を去ってしまう。フリークショーに戻ると、ジミーは双子を売り飛ばしたとエルザを責めた。

8:血の連鎖-"Blood Bath"-

監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ライアン・マーフィー

森で血まみれのドレスと骨が発見され、一座は彼女が野生動物に襲われて食べられたと考えた。しかし、エセルはエルザがマ・ペティートを殺したと責めた。

9:神への目覚め-"Tupperware Party Massacre"-

監督:ロニ・ペリステレ
脚本:ブラッド・ファルチャック

母親を殺してしまい、さらに狂ったダンディは占いを受けるためマギーの元を訪れる。マギーはダンディに、これから何か問題が起こるかもしれないが、必ず乗り越えられると約束する。

10:孤児ペッパー-"Orphans"-

監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ジェームズ・ウォン

夫のソルティが寝ている間に死んでしまったことを知ったペッパーの人生は打ち砕かれる。エルサは、フリークスたちが思うように扱われていないことに気づき、一座を始めたことをデジレに明かします。

11:奇術-"Magical Thinking"-

監督:マイケル・ゴイ
脚本:ジェニファー・ソルト

スタンレーはジミーに、弁護士を雇うには片手を切断して売ればいいと説得する。ジミーを刑務所からこっそり出した後、スタンレーは彼に麻酔をかける。目覚めたジミーは、両手が摘出されていることに気づく。

12:喝采にかき消された悲鳴-"Show Stoppers"-

監督:ロニ・ペリステレ
脚本:ジェシカ・シャーザー

マギーはスタンリーが詐欺師であり殺人犯であることを暴露する。追い詰められたスタンレーは、エルザがエセルを殺害したことを暴露します。

13:カーテンコール-"Curtain Call"-

監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ジョン・J・グレー

自分に従わないフリークス達への怒りで、ダンディは彼らを虐殺する。ジミーが戻ると、デジレ以外の全員が死んでいた。ダンディはベットとドットだけは誘拐し、結婚を求め、彼女らもそれに同意する。

シーズン4「怪奇劇場」のまとめ

以上、アメホラシーズン4「怪奇劇場」のレビューでした!はじめて見たときは彼らの姿、トゥイスティの恐ろしさに衝撃でしたが、今ではエルザもフリークスも、トゥイスティも大好きなキャクターばかりのシーズンとなりました(^^)/

余談で、ちゃんと調べてないんですがベットとドットという愛称は、「ベトちゃんドクちゃん」からきてるのかな?若い人たちは知らない方が多いと思いますが(^_^;)

かつて、ベトナムに結合双生児として日本でも大人気を博した兄グエン・ベト、弟グエン・ドクという兄弟がいました。彼らは腰から下の部分を共有しているような状態で、もちろん歩くことはできません。原因は、ベトナム戦争時に米軍が大量に散布した枯葉剤の被害の可能性が大きいと言われています。彼らは1988年、ベトさんが急性脳症となったことを契機分離手術をし成功。ドクさんには右足、ベトさんには左足が残されました。ドクさんは学校に通い、コンピュータープログラミングを学んで今もボランティア活動や事務員として働くなど活動的に過ごされています。一方、ベトさんは思い脳障害を抱え寝たきりが続き、26歳という若さでこの世を去りました。

ところで、やっぱりわたしは毎回、ジェシカ・ラングが演じる女性にとても共感と愛おしさを感じてしまいます(^^)/
今回のエルザはジェシカ自身が最もお気に入りだと公言しているだけに本当に魅力的な女性でした。コンスタンスとは違う、博愛的な母性愛を持ち、最終的に自分の夢を叶える芯の強さは、最強の魔女フィオナにもなかった精神的な強さではないでしょうか。

「怪奇劇場」が伝えたかったこと

さて、このシーズンが伝えたかったことは何だったのでしょうか。色々とありますが、最も重要なことはラストシーンでデジレがダンディに放った言葉に集約されているように思います。

ここでたくさんのフリークが死んだわ。瓶詰めにされた仲間もいたわ。博物館に陳列したんだ。見物人たちは興味津々で見ていたわ、”なんて怪奇な奴らだ”ってね。そうやって”自分は普通で幸運だ”と思い知りたいのさ。確かにそれが、フリークの役目かもね、でもこれだけは言っとくわ。あんたは映画俳優のようにハンサムかもしれないけど、どんあフリークより”異常”よ!

エピソード12「カーテンコール」より

ダンディだけではなく、フリークを博物館に売り飛ばしたスタンリー、金のためにあっさり罪もない人を殺した刑事コルケット、そしてチェスターなど、五体満足である彼らの精神構造はおそらく登場したフリークたちのいずれとも比較しがたい冷酷で恐ろしいものでした。対して、フリークと呼ばれる人々はピエロのトゥイスティも含め、身体的なことを理由に虐待、いじめなどひどい生い立ちがあったり、知能の遅れから惨めな扱いを受けてきた経緯があり、もちろんそれだけとは言えないし殺人はだめなんだけど、ある意味で社会が彼らのような存在を排他的に扱うことが人為的な狂気を生み出す恐れがある、という警告も感じました。

また一方で、現実社会に目を向けると、国内では2002年、リトル・フランキーが亡くなったのを最後に小人プロレスが消滅しました。小人プロレスとは、その名の通り障害によって身長が伸びなくなった男性たちがプロレスラーとして出場するエンターテイメントとして日本国内でひっそりと存在していました。彼らはその低身長を活かし、観客を笑わせときには技で魅了していました。しかし、現代は公に身体的特徴を見世物にする風潮はタブーのようになっている気がします。もちろん、むやみに見世物にすることが良いというわけでなく、そういう特徴も個性として活躍できる場所が減っていくのであれば、それはそれでどうなんだろう、保護されていればそれで良い問題なんだろうか、なんてなかなか深く掘り下げられそうなテーマを含んでいます。あくまで私の見解ですが、みなさんはどんなことを感じましたか?(^^)/

ちなみに小人プロレスは、2022年現在はミスター・ブッタマンさん、プリティ太田さんという二人の小人プロレスラーたちが中心となって再興されているようです(^^)/

AHS 配信NEWS

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参考

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アオリンゴ

会社員|大阪在住|映画鑑賞と読書が趣味で、とくに大好きなホラー映画を掘り下げたい「にわか研究員」です。まだまだ観たことのない作品も多く更新はノンビリです。

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