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アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン2:精神科病棟-Asylum-(2012)キャスト&考察レビュー

2022年9月26日

公開日:2013年05月〜 製作国:アメリカ

こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
世界中で大人気のTVドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン2「精神科病棟-Asylum-」について考察・レビューします。

ここがポイント

シーズン2の舞台は1964年、架空の精神病院ブライヤークリフです。刑法上精神異常とされる者を集めた収容施設ですが、その多くは不当に拘束されていたり、トンデモ人体実験を行う変態医者がいたり、連続殺人鬼が紛れ込んでいたり、ついには悪魔とエイリアンまで降臨するというハチャメチャぶりです。今回もさまざまな登場人物たちの思惑が複雑に絡み合って見応え抜群でした!

シーズン2「精神科病棟」を観た感想

アメリカン・ホラー・ストーリー精神科病棟-Asylum-

精神病院ブライヤークリフは、マサチューセッツ州フラミンガム近郊にあり、1910年に建てられ、当初は東海岸で最大の結核病棟として使用されました。この間、推定46,000人の患者がその塀の中で亡くなったといいます。1962年にカトリック教会が購入し精神障害者のための療養施設に生まれ変わりました。責任者はティモシー・ハワード司祭、管理はシスター・ジュードが行い、アーサー・アーデン医師が主治医として勤務しています。1965年、病院はマサチューセッツ州に売却され、1971年に閉鎖、廃墟となりました。(という設定。)

冒頭のポイントにもかきましたが、精神異常者、複数の連続殺人犯、変態ドクター、そして悪魔、さらに謎の宇宙人まで登場してもう何でもありやん!って感じでした(^^)/

前シーズンのコンスタンス同様、今回ジェシカ・ラングが演じたシスター・ジュードという女性も、過去の出来事や抑圧している本来の自分と対峙し苦悩しています。本当にこういう役が似合うし、彼女が演じるとこうなっちゃうのかもしれない。一筋縄では行かない女優さんって感じがヒシヒシ伝わってきます(^^)/

時代背景が1960年代ということもあり、同性愛や異人種間の結婚が批判・差別の対象であること、とくに同性愛が治療の対象であること、不当な理由で収容されることなど、日本ではなかなか難しいであろう設定でドラマが作られることがアメリカってすごいなぁと思いました。

サディスティックでサイコパス、性欲、独占欲、支配欲、希死念慮などさまざまな人間のネガティブな側面が入り混じるので重苦しい場面も多々ありますが、そこに悪魔や宇宙人の存在が介入しファンタジーの要素がはいることで、結果見やすくなってることは間違いないと思えました(^^)/

シーズン2「精神科病棟」出演俳優

メインキャスト

Dr.オリバー・スレッドソン役ザカリー・クイント
ジェシカ・ラング
出典:Wikipedia
ティモシー・ハワード神父役ジョセフ・ファインズ
エヴァン・ピーターズ
出典:Wikipedia
ラナ・ウィンターズ役サラ・ポールソン
タイッサ・ファーミガ
出典:Wikipedia
キット・ウォーカー役エヴァン・ピーターズ
デニス・オヘア
出典:Wikipedia
シスター・メアリー・ユーニス役リリー・レーブ
ディラン・マクダーモット
出典:Wikipedia
グレース・バートランド役リジー・ブロシュレ
出典:IMDb
シスター・ジュード役ジェシカ・ラング
デニス・オヘア
出典:Wikipedia
Dr.アーサー・アーデン役ジェームズ・クロムウェル
ディラン・マクダーモット
出典:Wikipedia
シェリー役クロエ・セヴィニー
出典:Wikipedia

その他キャスト

  • フレドリック・レーン(フランク・マッカン役)
  • ナオミ・グロスマン(ペッパー役)
  • マーク・コンスエロス(スパイビー役)
  • アダム・レヴィーン(レオ・モリソン役)
  • ジェナ・ディーワン(テレサ・モリソン役)
  • ブリトニー・オールドフォード(アルマ・ウォーカー役)
  • クレア・デュヴァル(ウェンディー・ペイザー役)
  • バーバラ・ターバック(マザー・クラウディア役)
  • フランカ・ポテンテ(シャーロット・ブラウン役)
  • マーク・マーゴリス(サム・グッドマン役)
  • フランセス・コンロイ(死の天使シャハト役)
  • イアン・マクシェーン(リー・エマーソン)
  • クリスティン・スレイズマン(ミッシー・ストーン)

シーズン2「精神科病棟」考察

注意※この先ネタバレあり

ペンハースト精神とビル・バルディーニ

サラ・ポールソンがレポートして歩くシーンは、ペンシルベニア州スプリングシティにあるペンハースト児童養護施設の暴露レポートをした実在のレポーター、ビル・バルディーニの実際の映像からそのまま引用されたものだそうです。(Youtubeで当時の実際のリポートと施設の様子が見れる映像が残っていました。)バルディーニの著書『ennhurst and the Struggle for Disability Rights』は、ペンハーストを閉鎖し、すべての患者を解放することにつながりました。そんなペンハースト精神病院は現在、季節限定のお化け屋敷の場所となっており、多くの超常現象報告があるので多くの番組で取り上げられています。

ブライヤークリフのモデルになったと噂されるペンハーストですが、実際は収容人数が4000人のところを6000人の子どもたちが収容されていたそうです。管理や環境は厳しいものがあったのは容易に想像できます…。また、不穏な研究でいえば、患者を意図的にA型肝炎に感染させたといいます。

ビル・バルディーニとは…

2006年に引退するまで42年間テレビレポーターとして務めた男性。フィラデルフィア出身。

モデルとなった人物たち

ラナ・ウィンターズ

自ら意図的でないにしろ疑惑の精神病院に潜入したジャーナリスト、ラナ・ウィンターズのモデルになった人物は、ネリー・ブライという女性だと言われています。

ネリー・ブライは、1864年生まれのアメリカ人です。時代を先取りし、女性が経済的に自立することの重要性を感じていました。彼女が精神病院に潜入取材をすることになったのは、病院職員からの告発文が編集室に届いていたためです。ブラックウェル島(現ルーズベルト島)にあるこの病院では、患者への虐待が相次いでいるとの内容でした。病院については各紙ですでに記事にもなっていましたが院の内部に入ることはできず、医師や看護師も話を拒んでいたため、実態については不透明だったのです。

ブライは会社の指示で、患者を装って病院に潜入することを承諾しましたが、潜入後に救出される確かな見込みはなかったのです。この様子は、クリスティーナ・リッチ主演の映画『エスケーピング・マッドハウス』で詳しく描かれています。

エスケーピング・マッドハウス

アーサー・アーデン医師

アーデンのモデルになったのは、ヨーゼフ・メンゲレ。1911年生まれのドイツ人医師で、第二次世界大戦における戦争犯罪者です。1937年にナチスに入党。捕らえた囚人を”モルモット”と呼び、致命的外傷を与える実験などを繰り返しました。双子に特別な興味を持っており、積極的に双子を集めては非人道的な実験を行いました。

当初の実験は身体を比較するだけでしたが、徐々にエスカレートしていき、子供の目の中へ化学薬品を注入して瞳の色を変更する実験などその他の残忍な外科手術が行われました。他にも、2つの同じ臓器が1つの身体で正常に機能するかを確認するために、双子の背中同士を合わせて静脈を縫い合わせることで人工の「結合双生児」を作ることを試みたこともあったそうです…。ヨーゼフの実験対象にされ実験から生還できた囚人達も、そのほとんどが解剖されて殺害され、役に立たないと判断されると”処分”されました。

戦後、生き延びたヨーゼフでしたが、追跡の恐怖に怯え心身衰弱し、1979年、サンパウロ州ベルティオガの海岸で溺死しました。

キット・ウォーカー&アルマ・ウォーカー

ウォーカー夫婦のモデルは、1961年に地球外生命体に誘拐されたと主張して有名になったベティとバーニー・ヒル夫妻で、実際に異人種間の夫婦なんだそうです(^^)/

宇宙人の謎

宇宙人の存在は”リトル・グリーンメン”と呼ばれていることがアーデンによって明らかになっています。ただし実際は緑色ではないようです。彼らは人間より高度な技術を持っているようです。彼らの目的について、アーデンは”良質の遺伝形質を保つ実験”をしていると推測します。宇宙人に遭遇したいアーデンは、キットに協力を要請します。キットはおそらく、宇宙人にとって貴重な実験対象であるはずだから、命が危なくなれば阻止するために現れるだろうと提案し、アルマに会える可能性があるならとキットは了承しました。

アーデンの処置によって仮死状態になったキットの元へ、予想通り宇宙人は訪れました。光に誘われて扉を開くと、そこには死んだはずのグレースが臨月状態で生きており、ペッパーがとても知的で饒舌に話す女性に生まれ変わっていたのでした。最終的に、宇宙人の実態については全く不明なままシーズンは終りを迎えます。

このシーズンにおけるエイリアンのくだりは少しやりすぎだという評価が多く、ふさわしくなかったと思う人がいても仕方ないかもしれません…。が、宇宙人がいなければキットとアルマの運命は替わっていましたしね。

実は裁判所

ブライヤークリフの外観は、オレンジカウンティーにある旧裁判所が使用されました。この旧裁判所は、一般公開もされているので日々多くの見学者がやってくるそうです。ちなみに、広大な内部はスタジオに大きなセットを組んでの撮影だったそうです!アメリカはテレビドラマの予算が改めてすごい…(^^)/

キット・ウォーカーの名前の由来

出典:Wikipedia

エヴァン・ピーターズが演じるキャラクター「キット・ウォーカー」は、漫画家リー・フォークの1936年の作品である「ファントム」と同名で、数多くの書籍、短編小説、コミックストリップ、コミック、ビデオゲーム、映画、テレビシリーズに登場します。

『ファントム』とは…

ファントムは、1936年2月にリー・フォークによって創刊されたアメリカの冒険漫画である。主人公のファントムは、アフリカの架空の国バンガラで活動するコスチュームを着た正義の味方。新聞の日刊紙で連載が始まり、2022年現在も続いている。他の多くのスーパーヒーローとは異なり、超能力を持たず、力と知性を頼りに悪の力に対抗している。コミックのスーパーヒーローの特徴となっているタイトなコスチュームを着た最初の架空のヒーローでもある。

シーズン2「精神科病棟」エピソード一覧

1:ブライヤークリフ-Welcome to Briarcliff-

監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ティム・マイナー

2012年、新婚のテレサとレオ・モリソンは、マサチューセッツ州の田舎にある元精神病院、今は廃墟となったブライヤークリフを探索していた。突然、2人はブラッディ・フェイスに襲われ、ブライヤークリフの中を追いかけ回されることになる。一方舞台は1964年、まだブライヤークリフが精神病院だった頃に…

2:悪魔祓い-Tricks and Treats-

監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ジェームズ・ウォン

Dr.スレッドソンがキットの国選セラピストとしてブライヤークリフにやってきて、キットが "ブラッディ・フェイス "殺人の裁判を受けることができるかどうかを判断するという。

3:嵐の夜-Nor'easter"-

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェニファー・ソルト

2012年、ブライヤークリフの中を逃げまどっていたテレサとレオ夫妻は、ブラッディ・フェイスのマスクをかぶった男たちに撃たれ、さらに別のブラッディ・フェイスに声をかけられる。また、1964年では、憑依したシスター・メアリー・ユニスが、精神病院を堕落させ始める…

4:私の名はアンネ・フランク 前編-I Am Anne Frank (Part 1)-

監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェシカ・シャーザー

ある日、アンネ・フランクと名乗る女性が精神病院に運び込まれる。「アンネ・フランク」は、アーデン医師を初めて見て、「彼は元ナチスだ」と言い出してパニックに。

5:私の名はアンネ・フランク 後編-I Am Anne Frank (Part 2)-

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ブラッド・ファルチャック

シスター・ジュードはアーデン博士を告発するため、有名なナチス・ハンターであるミスター・グッドマンを雇う。スレッドソンはキットに驚くべき告白をするように説得する。

6:悪の起源-The Origins of Monstrosity-

監督:デヴィッド・セメル
脚本:ライアン・マーフィー

ハーモン司祭は病院にシェリーを訪ね、最後の儀式を行うためロザリオビーズで彼女の首を絞める。一方、フDr.アーデンがブライヤークリフで働くようになった経緯がラッシュバックで描かれる。

7:黒い翼-Dark Cousin-

監督:マイケル・ライマー
脚本:ティム・マイナー

死の天使シャハトは、死を望んだ時に精神病院に現れるが、そのうちの一人がグレースだった。天使の訪問はシスター・メアリー・ユニスと相性が悪いが、両者は自分たちの仕事がまだ終わっていないことに同意している。

8:クリスマスの悪夢-Unholy Night-

監督:マイケル・レーマン
脚本:ジェームズ・ウォン

クリスマスイブの夜、サンタに扮した患者がブライヤークリフで問題を起こす。彼は前年のクリスマスパーティーで殺人を犯し、その後彼を独房に閉じ込めたシスター・ジュードに復讐しようとしていた。

9:妊娠-The Coat Hanger-

監督:ジェレミー・ポデスワ
脚本:ジェニファー・ソルト

ラナとキットはスレッドソンを騙して、自分がブラッディフェイスであることを告白させる。一方、Dr.アーデンはエイリアンに会うため、キットを説得し仮死状態にさせ成功する。そこで、エイリアンがグレースの命を救い、彼女はキットの子供を妊娠していることが判明する。

10:ネーム・ゲーム-The Name Game-

監督:マイケル・レーマン
脚本:ジェシカ・シャーザー

Dr. アーデンはペッパーと会話した後、打ちのめされて実験に終止符を打つ。キットとラナは殺人鬼スレッドソンに圧力をかけ続け、彼はキットにいくつかの秘密を打ち明ける。

11:母のぬくもり-Spilt Milk-

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ブラッド・ファルチャック

ジュディから真実を聞かされた修道院長クローディアは、ラナの脱走を手助けし、ブライヤークリフの犯罪とDr.スレッドソンの犯罪を暴露する。

12:生かされる理由-Continuum-

監督:クレイグ・ジスク
脚本:ライアン・マーフィー

ブライヤークリフを出所して2年、キットはアルマとグレースの3人は多夫多妻制の生活を送っていた。アルマはエイリアンの拉致に恐怖を感じ、やがてヒステリーを起こしてグレースを切り殺し…

13:狂気の終焉-Madness Ends-

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ティム・マイナー

時代は現代、ラナは年をとり有名なテレビレポーターになっている。彼女は暴露によってブライヤークリフを閉鎖させ、ハワードの自殺の真相、ナチスの戦犯としてDr.アーデンの悪行を公にをするためのインタビューに応じていた。

まとめ

以上、アメホラ・シーズン2精神科病棟(アサイラム)のレビューでした。

今シーズンでお気に入りのキャラクターはペッパーと死の天使シャハトかな(^^)/ペッパーはシーズン4「怪奇劇場」にもたくさん出演してますし、演じるナオミ・グロスマンさんは他シーズンでもさまざまな役柄を演じています。シャハトは、苦しみから逃れるために死を望む人々にとっては希望であり、まさに天使だといえますよね。最近、老後や認知症、終末医療、安楽死などがテーマの小説を読むことが多かったので、心に残るキャラクターです。

物語はハチャメチャで、謎の宇宙人によってハテナな部分も残るものの、最後はそれぞれがそれなりの人生の終わりを迎えるまで長い時間軸で描かれていて、ボリュームを感じました(^^)/

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参考

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アオリンゴ

会社員|大阪在住|映画鑑賞と読書が趣味で、とくに大好きなホラー映画を掘り下げたい「にわか研究員」です。まだまだ観たことのない作品も多く更新はノンビリです。

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