アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン2:精神科病棟-Asylum-(2012)キャスト&考察レビュー
こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
世界中で大人気のTVドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン2「精神科病棟-Asylum-」について考察・レビューします。
『Glee/グリー』をはじめ数々の人気ドラマを世に送り出してきた人気プロデューサー、ライアン・マーフィーが手がけており、シーズンごとに物語の設定や俳優が入れ替わるアンソロジータイプのホラードラマシリーズ。
テーマは多岐にわたり、アメリカンホラーの定番である呪われた家に始まり、精神病棟、魔女、サーカスの奇人たち、経営難のゴーストホテル、呪われた土地、カルト集団、サマーキャンプの悲劇などがあります。
シーズン2「精神科病棟」について
シーズン2の舞台は1964年、架空の精神病院ブライヤークリフです。刑法上精神異常とされる者を集めた収容施設ですが、その多くは不当に拘束されていたり、トンデモ人体実験を行う変態医者がいたり、連続殺人鬼が紛れ込んでいたり、ついには悪魔とエイリアンまで降臨するというハチャメチャぶりです。今回もさまざまな登場人物たちの思惑が複雑に絡み合って見応え抜群でした!
精神病院ブライヤークリフは、マサチューセッツ州フラミンガム近郊にあり、1910年に建てられ、当初は東海岸で最大の結核病棟として使用されました。この間、推定46,000人の患者がその塀の中で亡くなったといいます。1962年にカトリック教会が購入し精神障害者のための療養施設に生まれ変わりました。責任者はティモシー・ハワード司祭、管理はシスター・ジュードが行い、アーサー・アーデン医師が主治医として勤務しています。1965年、病院はマサチューセッツ州に売却され、1971年に閉鎖、廃墟となりました。(という設定。)
冒頭のポイントにもかきましたが、精神異常者、複数の連続殺人犯、変態ドクター、そして悪魔、さらに謎の宇宙人まで登場してもう何でもありやん!って感じでした(^^)/
前シーズンのコンスタンス同様、今回ジェシカ・ラングが演じたシスター・ジュードという女性も、過去の出来事や抑圧している本来の自分と対峙し苦悩しています。本当にこういう役が似合うし、彼女が演じるとこうなっちゃうのかもしれない。一筋縄では行かない女優さんって感じがヒシヒシ伝わってきます(^^)/
時代背景が1960年代ということもあり、同性愛や異人種間の結婚が批判・差別の対象であること、とくに同性愛が治療の対象であること、不当な理由で収容されることなど、日本ではなかなか難しいであろう設定でドラマが作られることがアメリカってすごいなぁと思いました。
サディスティックでサイコパス、性欲、独占欲、支配欲、希死念慮などさまざまな人間のネガティブな側面が入り混じるので重苦しい場面も多々ありますが、そこに悪魔や宇宙人の存在が介入しファンタジーの要素がはいることで、結果見やすくなってることは間違いないと思えました(^^)/
出演俳優
その他の出演俳優
この作品に登場する登場人物と出演俳優を全解説しています。
エピソード一覧
タイトルをクリックするとエピソード詳細が表示されます。(詳細内容→あらすじ、監督、脚本)
- 1:ブライヤークリフ-Welcome to Briarcliff-
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監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ティム・マイナー2012年、新婚のテレサとレオ・モリソンは、マサチューセッツ州の田舎にある元精神病院、今は廃墟となったブライヤークリフを探索していた。突然、2人はブラッディ・フェイスに襲われ、ブライヤークリフの中を追いかけ回されることになる。一方舞台は1964年、まだブライヤークリフが精神病院だった頃に…
1964年のフラッシュバックでは、悪名高い連続殺人犯「ブラッディ・フェイス」の犯人とされ、そこに収容されていたキット・ウォーカーが映し出される。キットは無実を主張するが、彼の散漫な記憶のフラッシュは、何かもっと邪悪なものの仕業であることを示唆している。ブライヤークリフでは、キットは家族を殺したとされる収容者仲間のグレースと親しくなる。また、ジャーナリストのラナ・ウィンタースは、ブライヤークリフの収容者に対する虐待を暴露しようと侵入する。そんな彼女の前にシスター・ジュードが立ちはだかり、同性愛を理由に彼女を精神病院へ収容してしまう。一方で、シスター・ジュードと、科学の名の下に患者に拷問的な実験と殺人を行うアーサー・アーデン博士の間には、激しい対立が生まれていた。
- 2:悪魔祓い-Tricks and Treats-
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監督:ブラッドリー・ブーカー
脚本:ジェームズ・ウォンDr.スレッドソンがキットの国選セラピストとしてブライヤークリフにやってきて、キットが “ブラッディ・フェイス “殺人の裁判を受けることができるかどうかを判断するという。
“ブラッディ・フェイス “は現在と1964年の両方の時代で人々を殺害している。一方、あるティーンエイジャーの少年が家族に連れられて病院にやってきたが、病気ではなく悪魔に憑依されたため、エクソシストが精神病院に呼ばれる。その儀式はラナとグレースに脱出のチャンスを与えるが、グレースがキットを連れて行くことを望んだことに裏切られたと感じたラナは、グレースとキットを捕らえ、計画を失敗させる。悪魔に憑りつかれた少年は、シスター・ジュードが1949年に酔って運転しながら誤って小さな女の子を轢いた過去のある、みだらなバーの歌手でああったことを暴露し、彼女を困惑させる。そして悪魔は、悪魔払いの最中に少年の体から抜け出し、シスター・メアリー・ユニスに入り込む。彼女を失神させた後、少年は死亡する。
- 3:嵐の夜-Nor’easter-
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監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェニファー・ソルト2012年、ブライヤークリフの中を逃げまどっていたテレサとレオ夫妻は、ブラッディ・フェイスのマスクをかぶった男たちに撃たれ、さらに別のブラッディ・フェイスに声をかけられる。また、1964年では、憑依したシスター・メアリー・ユニスが、精神病院を堕落させ始める…
シスター・メアリー・ユニスは、自分が憑依されていることを察知したメキシカンの女性患者を殺害する。次に彼女は、アーデン医師を誘惑しようとし、シスター・ジュードの過去の罪をほのめかして発狂寸前に追い込む。嵐が近づいているというニュースが流れる中、シスター・ジュードは収容者たちを落ち着かせるために「映画会」を開くことにする。グレース、キット、ラナは嵐の中、刑務所からの脱出を試みるが、病院を囲む森に住む人食い人種ラスパーと遭遇し退却する。シェリーも一緒に脱出しようとするが、アーデン博士に捕まり、気絶させられ、足を切断される。
- 4:私の名はアンネ・フランク 前編
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監督:マイケル・アッペンダール
脚本:ジェシカ・シャーザーある日、アンネ・フランクと名乗る女性が精神病院に運び込まれる。「アンネ・フランク」は、アーデン医師を初めて見て、「彼は元ナチスだ」と言い出してパニックに。
彼女はシスター・ジュードに、アーデン医師がナチスの医師ハンス・グルーバーであることを告げる。シスター・ジュードは、どうすればアーデンが本当にそのような過去があったのか悩む。一方、グレースはキットに、自分を性的虐待した父親と継母を殺したと告白する。キットは、自分が本当に連続殺人犯 “ブラッディ・フェイス “なのか、妻が消えた夜に起きたことを封印しているだけなのか、自分の記憶に疑問を抱く。一方、同性愛の嫌悪療法に失敗したラナに、スレッドソンは今週中に彼女をブライヤークリフから脱出させると約束する。”アンネ・フランク “はアーデン博士を襲いシェリーに出くわす。シェリーはアーデン博士の実験によりラスパーになってしまったので、アンネに殺してくれと懇願する。
- 5:私の名はアンネ・フランク 後編
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監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ブラッド・ファルチャックシスター・ジュードはアーデン博士を告発するため、有名なナチス・ハンターであるミスター・グッドマンを雇う。スレッドソンはキットに驚くべき告白をするように説得する。
アンネ・フランクの夫が病院から彼女を家に連れ帰ったが、その後自宅で幼い息子を窒息死させそうになったため、彼女を再び病院に連れてくる。Dr.アーデンは、そんな彼女にロボトミーを施すことを提案し、夫の許可を得る。一方、Dr. スレッドソンはラナの逃亡を助けるが、彼女を自宅に閉じ込めてしまい、自分が本物のブラッディフェイスであることを明らかにする。シスター・メアリー・ユニスは、シスター・ジュードにシェリーが見つからないよう、怪物のような姿になったシェリーを校庭の階段の踊り場に連れて行き、そこで発見される。
- 6:悪の起源-The Origins of Monstrosity-
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監督:デヴィッド・セメル
脚本:ライアン・マーフィーハーモン司祭は病院にシェリーを訪ね、最後の儀式を行うためロザリオビーズで彼女の首を絞める。一方、フDr.アーデンがブライヤークリフで働くようになった経緯がラッシュバックで描かれる。
シスター・ジュードは、ついにアーデン博士の恐ろしい過去の証拠をつかむが、メアリー・ユニスの協力によって阻止され逆に自分のキャリアが危うくなる。その後、Dr.アーデン、ハーデン司祭、シスター・メアリー・ユニスは間接的に悪の連合を形成する。別の場所では、ラナがスレッドソン博士/ブラッディ・フェイスの人質のままであり、彼は自分の過去を語る。2012年では、警察が廃墟となっている精神病院に到着して3つの死体を発見した。同時にブラッディ・フェイスがテレサを捕らえていることも判明する
- 7:黒い翼-Dark Cousin-
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監督:マイケル・ライマー
脚本:ティム・マイナー死の天使シャハトは、死を望んだ時に精神病院に現れるが、そのうちの一人がグレースだった。天使の訪問はシスター・メアリー・ユニスと相性が悪いが、両者は自分たちの仕事がまだ終わっていないことに同意している。
思い悩むシスター・ジュードもまた、天使のキスを熱望するが、それにはまず、数年前に彼女が事故に遭わせた少女の両親に謝罪しなければならなかった。ジュードは、しかし思いがけずその少女が事故から生き延びたことを知り、唖然とする。ラナはスレッドソンから逃れることができた後、彼女は異常な交通事故で負傷し、ブライヤークリフに戻される。また、キットはグレースを精神病院から脱走させるために拘束を逃れるが、グレースはキットを庇い警備主任のフランクに誤って撃たれて死んでしまう。
- 8:クリスマスの悪夢-Unholy Night-
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監督:マイケル・レーマン
脚本:ジェームズ・ウォンクリスマスイブの夜、サンタに扮した患者がブライヤークリフで問題を起こす。彼は前年のクリスマスパーティーで殺人を犯し、その後彼を独房に閉じ込めたシスター・ジュードに復讐しようとしていた。
アーデンは、シスターメアリーユニスを救うために密かにシスタージュードに助けを求める。後で彼の努力はシスターユニスの命令でブライヤークリフにジュードを戻し陥れる策略であることが明らかになった。一方、ラナはキットと再会し、彼はDr.スレッドソンがブラッディフェイスであるという事実を告げ、キットの無実を証明する作戦を打ち出す。Dr.スレッドソンは亡命先でラナを見つけ殺そうとするが、キットが彼女を救う。一方、Dr.アーデンもまた、グレースの遺体を処理する際にデスシュートで驚くべき出会いをする。
- 9:妊娠-The Coat Hanger-
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監督:ジェレミー・ポデスワ
脚本:ジェニファー・ソルトラナとキットはスレッドソンを騙して、自分がブラッディフェイスであることを告白させる。一方、Dr.アーデンはエイリアンに会うため、キットを説得し仮死状態にさせ成功する。そこで、エイリアンがグレースの命を救い、彼女はキットの子供を妊娠していることが判明する。
一方、シスター・ジュードは正式にブライヤークリフを解任され、患者として入院することになる。ハワード司祭は改悛したリーに洗礼を受けさせるが悲惨な結果を招いてしまう。ハワード司祭はその後、十字架にかけられた状態で発見されるが、そこに死の天使が現れる。一方2012年、現代のブラッディ・フェイスであるジョニー・モーガンは、セラピーセッションに参加し、そこでセラピストを殺害する
- 10:ネーム・ゲーム-The Name Game-
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監督:マイケル・レーマン
脚本:ジェシカ・シャーザーDr. アーデンはペッパーと会話した後、打ちのめされて実験に終止符を打つ。キットとラナは殺人鬼スレッドソンに圧力をかけ続け、彼はキットにいくつかの秘密を打ち明ける。
ジュディ・マーティンという通称で呼ばれるようになった患者のシスター・ジュードは、精神病院の非人道的な扱いを受けることになる。グレースは陣痛を起こし、男の子が誕生する。ハワード司教は憑依したシスター・メアリー・ユニスに戦いを挑み、ついには彼女を3階から突き落とす。彼女の死を悲しむDr.アーデンは、シスター・メアリー・ユニスの遺体を焼却するのと同じ火で自殺してしまう。
- 11:母のぬくもり-Spilt Milk-
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監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ブラッド・ファルチャックジュディから真実を聞かされた修道院長クローディアは、ラナの脱走を手助けし、ブライヤークリフの犯罪とDr.スレッドソンの犯罪を暴露する。
その後、ラナは自宅でスレッドソンと対峙し、彼を殺害する。キットとグレース、そして息子は解放され、キットの家で再会するが、そこにはもう一人の赤ん坊を連れたアルマがいた。ジュディはハワー司祭に、彼と精神病院の破滅が近いと告げる。ラナはジュディをブライヤークリフから連れ出そうとするが、ハワードが彼女の死を偽装したため失敗する。
- 12:生かされる理由-Continuum-
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監督:クレイグ・ジスク
脚本:ライアン・マーフィーブライヤークリフを出所して2年、キットはアルマとグレースの3人は多夫多妻制の生活を送っていた。アルマはエイリアンの拉致に恐怖を感じ、やがてヒステリーを起こしてグレースを切り殺し…
アルマはブライヤークリフに収容されることになる。シスター・ジュードはかつての名、 “ベティ・ドレイク “として知られるようになり、精神病院でさらに狂気に陥っていく。一方、舞台は1969年、ラナは自分の体験談を記した本を出版する。アルマは精神病院で死亡する。現代では、ジョニーが父の殺人の “仕事 “を続けるために、ラナを探していた。
- 13:狂気の終焉-Madness Ends-
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監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
脚本:ティム・マイナー時代は現代、ラナは年をとり有名なテレビレポーターになっている。彼女は暴露によってブライヤークリフを閉鎖させ、ハワードの自殺の真相、ナチスの戦犯としてDr.アーデンの悪行を公にをするためのインタビューに応じていた。
一方、1970年にキットが密かにシスター・ジュードをブライヤークリフから救い出したことが明らかになる。ジュードはやがてキットの家族の一員となり、彼の2人の子供たちと強い絆で結ばれる。ジュードは6ヵ月後、キットの家で脳腫瘍と思われる病気で亡くなる。また、キットも膵臓癌を発症し、エイリアンに連れ去られ、二度と姿を現すことはなかった。
再び舞台は現代、ラナのインタビュー終了後、スタッフとして紛れ込んでいたジョニーは彼女に銃を向け、自分がかつてスレッドソンにレイプされたときの息子であることを明かす。ラナは最終的にジョニーを説得し、銃を置かせますが…。ラストシーンでは、第1話「ブライアクリフへようこそ」のフラッシュバックがあり、ジュードがラナに殺人鬼ブラッディ・フェイスへのインタビューをあきらめるよう説得する。
考察&トリビア
ペンハースト精神とビル・バルディーニ
サラ・ポールソンがレポートして歩くシーンは、ペンシルベニア州スプリングシティにあるペンハースト児童養護施設の暴露レポートをした実在のレポーター、ビル・バルディーニの実際の映像からそのまま引用されたものだそうです。(Youtubeで当時の実際のリポートと施設の様子が見れる映像が残っていました。)
バルディーニの著書『ennhurst and the Struggle for Disability Rights』は、ペンハーストを閉鎖し、すべての患者を解放することにつながりました。そんなペンハースト精神病院は現在、季節限定のお化け屋敷の場所となっており、多くの超常現象報告があるので多くの番組で取り上げられています。
ブライヤークリフのモデルになったと噂されるペンハーストですが、実際は収容人数が4000人のところを6000人の子どもたちが収容されていたそうです。管理や環境は厳しいものがあったのは容易に想像できます…。また、不穏な研究でいえば、患者を意図的にA型肝炎に感染させたといいます。
登場人物のモデル
ラナ・ウィンターズ
自ら意図的でないにしろ疑惑の精神病院に潜入したジャーナリスト、ラナ・ウィンターズのモデルになった人物は、ネリー・ブライという女性だと言われています。
ネリー・ブライは、1864年生まれのアメリカ人です。時代を先取りし、女性が経済的に自立することの重要性を感じていました。彼女が精神病院に潜入取材をすることになったのは、病院職員からの告発文が編集室に届いていたためです。ブラックウェル島(現ルーズベルト島)にあるこの病院では、患者への虐待が相次いでいるとの内容でした。病院については各紙ですでに記事にもなっていましたが院の内部に入ることはできず、医師や看護師も話を拒んでいたため、実態については不透明だったのです。
ブライは会社の指示で、患者を装って病院に潜入することを承諾しましたが、潜入後に救出される確かな見込みはなかったのです。この様子は、クリスティーナ・リッチ主演の映画『エスケーピング・マッドハウス』で詳しく描かれています。
アーサー・アーデン医師
アーデンのモデルになったのは、ヨーゼフ・メンゲレ。1911年生まれのドイツ人医師で、第二次世界大戦における戦争犯罪者です。1937年にナチスに入党。捕らえた囚人を”モルモット”と呼び、致命的外傷を与える実験などを繰り返しました。双子に特別な興味を持っており、積極的に双子を集めては非人道的な実験を行いました。
当初の実験は身体を比較するだけでしたが、徐々にエスカレートしていき、子供の目の中へ化学薬品を注入して瞳の色を変更する実験などその他の残忍な外科手術が行われました。他にも、2つの同じ臓器が1つの身体で正常に機能するかを確認するために、双子の背中同士を合わせて静脈を縫い合わせることで人工の「結合双生児」を作ることを試みたこともあったそうです…。ヨーゼフの実験対象にされ実験から生還できた囚人達も、そのほとんどが解剖されて殺害され、役に立たないと判断されると”処分”されました。
戦後、生き延びたヨーゼフでしたが、追跡の恐怖に怯え心身衰弱し、1979年、サンパウロ州ベルティオガの海岸で溺死しました。
キット・ウォーカー&アルマ・ウォーカー
ウォーカー夫婦のモデルは、1961年に地球外生命体に誘拐されたと主張して有名になったベティとバーニー・ヒル夫妻で、実際に異人種間の夫婦なんだそうです(^^)/
宇宙人の謎
宇宙人の存在は”リトル・グリーンメン”と呼ばれていることがアーデンによって明らかになっています。ただし実際は緑色ではないようです。
彼らは人間より高度な技術を持っているようです。彼らの目的について、アーデンは”良質の遺伝形質を保つ実験”をしていると推測します。宇宙人に遭遇したいアーデンは、キットに協力を要請します。キットはおそらく、宇宙人にとって貴重な実験対象であるはずだから、命が危なくなれば阻止するために現れるだろうと提案し、アルマに会える可能性があるならとキットは了承しました。
アーデンの処置によって仮死状態になったキットの元へ、予想通り宇宙人は訪れました。光に誘われて扉を開くと、そこには死んだはずのグレースが臨月状態で生きており、ペッパーがとても知的で饒舌に話す女性に生まれ変わっていたのでした。最終的に、宇宙人の実態については全く不明なままシーズンは終りを迎えます。
このシーズンにおけるエイリアンのくだりは少しやりすぎだという評価が多く、ふさわしくなかったと思う人がいても仕方ないかもしれません…。が、宇宙人がいなければキットとアルマの運命は替わっていましたしね。
撮影場所は裁判所
ブライヤークリフの外観は、オレンジカウンティーにある旧裁判所が使用されました。この旧裁判所は、一般公開もされているので日々多くの見学者がやってくるそうです。ちなみに、広大な内部はスタジオに大きなセットを組んでの撮影だったそうです!アメリカはテレビドラマの予算が改めてすごい…(^^)/
キット・ウォーカーの名前の由来
エヴァン・ピーターズが演じるキャラクター「キット・ウォーカー」は、漫画家リー・フォークの1936年の作品である「ファントム」と同名で、数多くの書籍、短編小説、コミックストリップ、コミック、ビデオゲーム、映画、テレビシリーズに登場します。
まとめ
以上、アメホラ・シーズン2精神科病棟(アサイラム)のレビューでした。
今シーズンでお気に入りのキャラクターはペッパーと死の天使シャハトかな(^^)/ペッパーはシーズン4「怪奇劇場」にもたくさん出演してますし、演じるナオミ・グロスマンさんは他シーズンでもさまざまな役柄を演じています。シャハトは、苦しみから逃れるために死を望む人々にとっては希望であり、まさに天使だといえますよね。最近、老後や認知症、終末医療、安楽死などがテーマの小説を読むことが多かったので、心に残るキャラクターです。
物語はハチャメチャで、謎の宇宙人によってハテナな部分も残るものの、最後はそれぞれがそれなりの人生の終わりを迎えるまで長い時間軸で描かれていて、ボリュームを感じました(^^)/
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AHSシーズン2『精神科病棟』に関するグッズ
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