登場キャラクター全解説!アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン9「1984」(2018)
こんにちは!にわかホラー研究員aoringoです。
この記事は、アメリカン・ホラー・ストーリー:シーズン9「1984」にたくさん登場するキャラクターの全解説をしています
シーズン9「1984」について
「1984」はそのタイトル通り、80年代をビシバシ意識した内容で、オープニングからして懐かしいネオンカラーやラジカセ、エアロビクスなどなど80年代テイストがいっぱい詰まっています(^^)/
そして、80年代といえば、ホラー映画黄金期とよばれた時代でもありますよね。当時のホラー映画の代表作のひとつである「13日の金曜日」にインスパイアされた舞台がストーリーの大きな要素となっています。湖でのキャンプ、そこにやってくる若者たち、山小屋、謎の殺人鬼…13金を彷彿とさせるシーンも数多くあり、ホラーファンにはとっても嬉しいシーズンとなりました(^^)/
しかしそこはアメホラ。殺人鬼は1人ではすみません(^^)/ では、今回もキャラの立ったみなさんをご紹介していきたいと思います。
メインキャラクター
ブルック・トンプソン
ブルック・トンプソンは、新しい友人に誘われてレッドウッド・キャンプ場で地獄のような夏を過ごすことになった、純情で真面目な少女で、獣医学部を目指していました。
ある夜、ナイト・ストーカーの襲撃に遭い心に傷を負った彼女は、あらゆる脅威に対して強い警戒心を持つようになっていきます。
キャンプでは、追ってきたナイト・ストーカーや復讐に燃えるモンタナから命を狙われますが、結果的に正当防衛でモンタナを刺し殺してしまいます。さらに、マーガレットによる殺しの犯人にも仕立て上げられ逮捕された彼女は死刑宣告させてしまいます。
ブルックはクラスで一番賢い子供として育ち多くの科目で1位でした。いつも2番手だったジョーイ・カヴァノーは彼女に嫉妬し彼女の嫌な噂を立てます。結果、クラスメイトたちは彼女を避けるようになり、ブルックは目立たなくなるようわざと落第。ジョーイはクラスで一番になると一変してブルックを誘うようになり、付き合いだした二人はやがて結婚します。
1983年、結婚式の前夜。明日式を控えるブルックは不安になり友人サムを呼び出しました。前夜に新郎に会うのはよくないというジンクスがあったためですが、ジョーイは2人が浮気したのではと疑心暗鬼になり、式当日にサムを射殺して自らも自殺しました。
その後、キャンプ場での事件を経て死刑宣告された彼女でしたが、執行前にドナに救い出され、自分が死刑囚として過ごした時間の償いをマーガレットにさせようとに決意。1989年にレッドウッド・キャンプ場で音楽祭が開かれると知り再び向かいますが、逆にマーガレットに撃たれてしまいます。瀕死のブルックをレイ(ゴースト)がキャンプ場のゲート近くまで連れて行きました。命をつないだ彼女は、人知れず皮膚科医と結婚し、子どもにも恵まれます。
もうひとりの生存者であるドナに連絡したかったのですが、レッドウッドの記憶から遠ざかりたかったブルックはそれができずにいました。ところがある日、ドナはブルックを訪ねてきました。そして、ブルックがベンジャミンの息子ボビーへ毎年送金していたことが明らかになり、2人はお互いに”最後の女”として和解するのでした。
モンタナ・デューク
モンタナ・デュークは、ブルックをサマーキャンプに誘った人物で不思議な少女です。衝動的で外交的な性格で、真剣にエアロビクスをやっており選手権に出たいと思っています。80年代の性革命の影響で、性に対して開放的であり、無条件の相手と人前でセックスしたり、付き合うことに何の問題も感じていません。
1983年、モンタナの弟サムはブルックの婚約者に銃殺されます。彼女はその原因をつくったブルックへ復讐を誓い、エアロビクスに参加していたリチャード・ラミレス(後のナイト・ストーカー)と手を組みます。
モンタナが6歳の時、ふくよかな体型だったという彼女は母親に「ファット・キャンプ」に送られ、そこで暴飲暴食を覚えました。その後、トレヴァーが出演していたジェーン・フォンダの未編集フィットネスビデオを見て性に目覚めます。
キャンプ場では復讐のためブルックに襲い掛かりましたが逆に刺殺され、ゴーストとしてレッドウッドに縛られることに。5年後、レッドウッド・キャンプ場で音楽祭が開かれることを知った彼女は、他のゴーストを誘ってこの地に縛り付けられた魂の解放のため、大虐殺を行う事を決意します。そこでトレヴァーと再会します。しかし、彼はマーガレットに撃たれキャンプ場の敷地外で息絶えようとしていました。そこに死刑を免れ5年ぶりに戻ってきたブルックが、トレヴァーを敷地内に連れていく手助けをします。自分を憎んでいるはずの彼女の行動を見たモンタナはこころを入れ替え、憎しみにまかせて生きるのではなくトレヴァーと穏やかに過ごすことを望むように。
その後は、他のゴーストたちと共にマーガレットを殺し粉砕機にかけました。また、ベンジャミンの息子ボビーを殺そうと企む何度でも蘇ることができるナイト・ストーカーを、ゴーストの仲間と30年間監視します。その結果、ボビーは無事に成人することができるのでした。
2019年、消息不明の父を探しレッドウッド・キャンプ場へ訪れたボビーにこれまでの物語を伝え、逃げるよう伝え、またトラブルからも守ろうとしました。
マーガレット・ブース
マーガレット・ブースは、1970年にレッドウッド・キャンプ場で起こったMr.ジングルスによる虐殺事件の唯一の生存者とされている、キャンプ場の責任者です。
クリスチャンだった彼女は、事件の際に神の導きがあって命が助かったといい、より敬虔なクリスチャンになったそうです。そして「罪深い」とされる行為に対して厳しい姿勢をとり、キャンプに参加する指導員たちにもそれを強要しています。
かつてレッドウッド・キャンプ場でベンジャミン・リヒターと親しくなったマーガレット。2人は他の指導員から嫌がらせを受けていたため、マーガレットは彼らを全員殺害しました。しかし、マーガレットはベンジャミンの戦争帰還兵の過去を利用し彼を残虐な殺人犯に仕立てたのです。後に自分が唯一の生存者であると主張し、彼の裁判では重要参考人とされました。
その後、亡き夫ウォルター・ブースの莫大な財産を引き継いだ彼女は資産の一部でレッドウッド・キャンプ場を買い取り、再開させることになります。しかし、予想外にベンジャミンが帰ってきたことうをきっかけに、多くの殺害事件が発生。彼女もまた多くの罪を重ね、マーガレットは次に錯乱していたブルックに全ての罪を着せるのでした。
その後、マーガレットはトレヴァーと結婚して富を分け与える代わりに、事件について口止めを約束させます。ビジネスパートナーでもある彼といわくつきの物件を多数購入し、ミステリーツアーを企画を行うなどします。しかし、廃虚となったレッドウッド・キャンプ場でいまだに殺人が続いていることを知りったマーガレットは、キャンプ場で音楽フェスを開催することにします。
しかし、レッドウッドのゴーストたちに追い詰められ、この地にゴーストとして蘇らないよう、体をバラバラにされて木材粉砕機にかけられ、敷地外に巻かれました。しかし、その1秒前に死んでいた彼女は実はゴーストとしてキャンプ場内に潜んでいました。
30年後の2019年、ベンジャミンの息子ボビーがレッドウッドを訪れた時に彼女は彼を殺そうとしますが、ベンジャミンのゴーストが現れ阻止しました。その後、ゴーストたちに見つかったマーガレットは捕まるのでした。
ゼイヴィア・プリンプトン
ゼイヴィアは、エアロビクスのインストラクターで硬派な俳優を目指す若者。薬物乱用の過去があり、そこをブレイクに拾われて報酬としてゲイ向けポルノに出演する仕事を嫌々やりました。
ゼイヴィアは、ステラ・アドラー演技研究所で訓練を受けた経験があり、テレビシリーズ『MAS*H』の最終エピソードのオーディションのため車を走らせていたところ追突してきたモンタナと知り合うことになりました。
キャンプ場にベンジャミンが現れ、ゼイヴィアはオーブンの中に閉じこめれ全身に大きな火傷を負います。なんとか生き延びたものの、その後、マーガレットによって殺害され、ゴーストとなっキャンプ場に存在するようになります。その後は、キャンプ場を訪れる者をモンタナと共に殺害する遊びを繰り返していました。
5年後、レッドウッドに戻ってきたベンジャミンを捕らえて恨みを晴らそうとしますが矛先は全ての要因であるマーガレットに移り、他のゴーストたちと同様マーガレットを殺しバラバラにして粉砕機にかけました。
トレヴァー・カーチナー
トレヴァーは、誰もが驚くほど立派な性器を持っており、頼りがいのある指導員リーダーです。
彼はかつてジェーン・フォンダのフィットネスビデオに出演しますが、あまりに彼の股間が目立ちすぎたため追加編集されたほどでした。また、その映像は当時モンタナの性を目覚めさせるきっかけにもなりました。
ドナとブルックと共に、トレバーはマーガレットの最初の襲撃を生き延び、その後マーガレットの犯罪について沈黙する代わりに、彼女と結婚して財産を分け合うという取り決めをすることになります。
1989年、マーガレットが計画した音楽祭のためにレッドウッドに戻ったトレバーは、モンタナの幽霊と再会し、彼女と一緒になるために自殺を試みますが拒絶されたため思い留まります。彼はいい加減マーガレットの虐待に嫌気がさし、また、モンタナと一緒にいたい気持ちも捨てきれず、これ以上の流血を防ぐためにも、音楽祭の開催を阻みました。それを知ったマーガレットに、幽霊になって戻ってこられないよう、キャンプ場の敷地境界線からわずか数フィートのところで、報復として撃たれます。しかし、死ぬ直前に、マーガレットへ復讐するためレッドウッドに戻ってきたブルックに敷地内に戻されます。そして、モンタナの腕の中で死ぬのでした。その後、彼はキャンプの敷地内で他のゴーストたちと合流し、マーガレットの殺害に参加しました。
チェット・クランシー
チェットは陸上選手でもある若者です。尿検査でほんの微量の覚せい剤反応が出たため出場停止処分を受け、落胆と怒りを抱えながらレッドウッド・キャンプ場に参加しています。
自暴自棄になっている節もあります。筋肉質な彼は性格も自己中心的なところがありますが、ブルックの前では弱々しく魅力的に映っています。
Mr.ジングルズに追われ穴に落ちて肩に大きな怪我を負い、レイに見捨てられたチェットでしたが、ゼイヴィアに救出されます。しかし、その後助けを求めてカヌーで共に出かけたマーガレットに、足に石をくくりつけられて湖に突き落とされてしまいました。
その後はゴーストとしてキャンプ場に存在し、仲間とともに過ごしていました。5年後、音楽フェスでレッドウッドに戻ってきたマーガレットを切り刻み、木材粉砕機に投げ込みました。
ベンジャミン・リヒター
ベンジャミン・リヒターは、ミスター・ジングルスという異名を持つ、黒いフードを被った猟奇殺人犯です。
1970年に、レッドウッド・キャンプ場で大虐殺を行い、逮捕された後精神病棟に14年間拘束されていましたが、1984年の夏、ドナの手配によって逃亡。再びレッドウッド・キャンプ場へ姿を現します。
自分をモンスターに変えた原因でるマーガレットに会い、彼は事件の真実を知りますが、直後に撃たれてしまいます。
1948年、ベンジャミン・リヒターは、後にレッドウッド・キャンプ場となるゴールデンスター・キャンプ場で、母ラヴィニアと弟ボビーと共に暮らしていました。母は出来の良い弟を溺愛していて、兄ベンジャミンには冷たく当たっていました。
ある日、湖に遊びにいった兄弟でしたが、ベンジャミンが目を話した隙きにボビーはボートのモーターに巻き込まれ死んでしまうのでした。指導員は仕事を放棄していちゃついていたため、母は悲しみと共に指導員とベンジャミンへの深い怒りを募らせることに。
ある夜、異変に気づいたベンジャミンが指導員達のコテージに行くと彼らは惨殺されており、刃物を持った母の姿がありました。母は次にベンジャミンを襲おうとしたので、彼は正当防衛で母を刺殺してしまうのでした。
それから、母はゴーストとなりボビーを探し続けるようになるのでした。
また、ジェンジャミンはかつてベトナム帰還兵でしたが、殺した敵兵の耳をちぎって勲章にし首飾りにしていたことで不名誉除隊された過去があります。
その後、1970年にレッドウッド・キャンプ場で掃除夫として働くことに。そこでは彼は心優しく物静かな男性で、マーガレットに片思いしていました。しかし、マーガレットは9人の指導員を虐殺し、それらは全てベンジャミンの罪として裁かれることになり、精神異常犯罪者のための施設であるレッドメドーズ精神病院に収監されることを宣告されました。
彼の起こした(とされている)殺人事件は恐怖物語として語られ、ベルトのキーホルダーをジャラジャラ鳴らすことからミスター・ジングルスというあだ名で呼ばれるようになります。収監後、彼は無実を訴えますが信じてもらえず、不当な監禁と医師カレン・ホップルによる拷問のような治療によって精神が蝕まれていくのでした。
1984年、精神病院を脱走しレッドウッドに戻った彼はすっかり自分を殺人鬼だと思い込んでおり、虐殺を行います。結果、マーガレットに撃たれ、その後ゼイヴィアに矢を撃たれて死亡。直後にリチャード・ラミレスによって悪魔の力で復活し、それからは彼と行動を共にする生活が始まります。しかし、彼との生活に疲れたベンジャミンはラミレスが逮捕されるよう仕向け、逃げるのでした。
やがて彼は、新しい人生を歩み始め、新しい妻と息子と共にアラスカで静かに暮らしていました。が、報復としてラミレスに妻を殺害され、キャンプ場に戻るよう仕向けます。決着をつけるため、息子を妻の姉に託した彼は再びレッドウッドへ。そこで、母ラヴィニアのゴーストと再会しますが、それは嬉しいものではありませんでした。しかし、息子の命を守るためにゴーストたちを説得し、また、自ら命を絶つことでゴーストとしてレッドウッドに存在することを決意します。
その後、心を改めた母のゴーストとかつてリヒターが自分の息子に名付けた兄ボビーの亡霊と再会します。そして2019年、廃墟となったレッドウッド・キャンプ場にやってきた、すっかり大人になった息子ボビー。潜伏していたマーガレットのゴーストや、リチャード・ラミレスに殺されそうになった息子を助け、二度とここに戻ってこないよう告げるのでした。
ドナ・チェンバース
レッドウッド・キャンプ場の看護師だと思われた彼女でしたが、実は本来ここに来るはずだった看護師のリタを殺して成りすましていました。
彼女は心理学者であり、ダートマス大学とペンシルバニア大学というアイビーリーグの大学で博士課程を修了しています。ドナは生まれ持っての悪党はいないと証明するため猟奇殺人犯を研究しており、ミスター・ジングルズを観察するために彼を精神病院から解放させました。
1980年、ドナは父デイヴィッド・チェンバースが母を置いて浮気をしていると疑い、アパートに押し入りました。しかし、そこには拘束された無残な遺体や、これまで殺害してきたであろう被害者の写真が壁にたくさん飾られいました。彼女の父親は残忍な殺人鬼でもあったのです。
父は自分の殺意を認め、生まれつきこの欲求を持っておりどうしようもないと告白した後、ナイフを自分の首に突き刺し自殺したのでした。この出来事をきっかけに、ドナは連続殺人犯を理解したいと思うようになります。
彼女は連続殺人鬼テッド・バンディに話を聞き、2件の未解決殺人事件の自白を引き出したそうです。また、彼女はドナは調査の間、ジョン・ウェイン・ゲイシー、フリーウェイ・キラーの異名を持つウィリアム・ボーニン、ゴミ袋キラーの異名を持つパトリック・カーニー、ブッチャー・ベイカーの異名を持つロバート・ハンセンと話も話したことがあり、シリアルキラーから他の誰も引き出せない話を引き出すのが得意だとしています。
レッドメドーズ精神病院でベンジャミンと向かい合ったドナは彼に寄り添う発言をし、ベンジャミンもドナに気を許し彼女の計画にのることにしました。しかし、その結果多くの被害者を出してしまった罪悪感にかられます。
1989年、死刑囚となっていたブルックを救出し、14年前にベンジャミンを、5年前にブルックを犯人にして陥れたマーガレットを殺害し、バラバラにしてゴーストたちにそれらを木材粉砕機に投げ込むよう指示しました。
その後、レッドメドーズ精神病院の院長となった彼女は、2019年に死んだと思われていたブルックが生きているのを発見し、二人は和解するのでした。
リチャード・ラミレス
リチャード・ラミレスは、反応的な悪魔主義に突き動かされた連続殺人鬼です。
1984年にエアロビクスのクラスでモンタナと出会い惹かれたラミレスは、彼女の復讐を手伝うことになり、ブルックのアパートに侵入して襲います。が、失敗したため彼女を追ってレッドウッドを訪れまたところ、ベンジャミン・リヒターに殺されます。
しかし、悪魔が囁きラミレスは復活を果たします。悪魔の力で復活し彼は他のゴーストと違いキャンプ場の敷地外にも出ることが可能でした。
ラミレスは、誰でも殺す邪悪な悪魔崇拝者です。モンタナの憎しみに燃える様子に惹かれたり、殺人鬼と呼ばれていたミスター・ジングルズ(ベンジャミン・リヒター)を仲間として連れ回すなど、共鳴を感じる相手に対しては時々親切な側面を見せることもありますが、彼が存在する限り穏やかな夜が訪れることはないでしょう。
殺されたベンジャミンを発見したラミレスは、サタンの信者になるよう説得し復活させます。その後2人は行動を共にしますが、ラミレスとの生活に疲れたベンジャミンによって逮捕されるよう仕向けられるのでした。5年後、再びレッドウッドで騒ぎが起きることを予見したラミレスはサタンの力を借りて脱獄し、アラスカで静かに暮らしていたベンジャミンの妻を殺害します。そして、彼が再びレッドウッドに戻るよう仕向けました。
音楽フェスで大虐殺を目論むマーガレットの計画に乗ったラミレスでしたが、ゴーストたちに殺され30年の間監視され続けるのでした。しかし、2019年にベンジャミンの息子ボビーがレッドウッド・キャンプ場に消息不明の父を探しにやってきたタイミングで監視を抜け出し、彼を殺そうとします。しかし、それはベンジャミンのゴーストによって阻止され、再びゴーストたちに監視されるのでした。
リチャード・レイヴァ・ラミレス(1960-2013)
アメリカ合衆国に実在した連続殺人者で、”ナイト・ストーカー”と呼ばれています。1984年から1985年にかけて、ロサンゼルス郊外を中心に無差別に民家を襲撃し、暴行、レイプ、強盗などを働き、うち13人を殺害しました。自らを悪魔崇拝者と標榜したその残虐な犯行は、カリフォルニア州全体をパニックに陥らせました。
サブキャラクター
レイ・パウエル
レイ・パウエルは、楽しいことが大好きで、秩序を重んじ親切な反面、軽薄で臆病なところがある青年です。
レッドウッドでの事件の最中は、瀕死の状態のチェットを置き去りにしたり、モンタナを見捨てて逃げたりもしました。その後一人で逃げ出そうとしたところ、ミスター・ジングルズ(ベンジャミン)に首を切られ、キャンプ場をさまようゴーストとなりました。
それに気づいてない彼自身は、その後ブルックとセックスする幸せなひとときを過ごしますが、冷蔵庫に入れられている自分の生首をブルックに見つかって彼女パニックに。レイ自身も状況がわからず戸惑うのでした。
5年後、死刑を免れてレッドウッドに戻ったブルックが、マーガレットと対峙して撃たれた際に彼女をキャンプ場の敷地外まで連れ出して助けました。
もともとは人気のある大学サークルのメンバーだったレイは、1983年当時、新メンバーのチャンがパーティーで飲みすぎ、体調が悪くなっていたところ、彼は事故で階段から落ちてしまいます。彼が死んだと思ったレイは、彼が事故死したように細工します。が、チャンはまだ生きていて結果的に殺すことになってしまった過去があります。
その後サークルにも大学にも馴染めなず中退。しかし、そのうちチャンの車が発見されます。自分の腕時計を落としていたレイは事件の発覚を恐れ、逃げ出す思いでキャンプに参加したのでした。
Dr.カレン・ホップル
カレン・ホップル医師は、レッドメドーズ精神病院の元心理学部長です。彼女は少なくとも14年間はこの病院に勤務しています。良い人に見えますが、精神科医であるにもかかわらず、ベンジャミンに電気ショック療法を繰り返し受けさせ、彼を精神錯乱状態に追い込んだ張本人です。
1984年7月1日の夜、ホップルは精神病院に呼ばれ、管理者の一人であるアートから、ベンジャミン・リヒターが脱走したことを知らされました。
彼女は、ベンジャミンが逃亡したことをマーガレットに警告するため、車でレッドウッド・キャンプ場に向かいました。しかし、マーガレットは気にも留めない様子でキャンプ場は閉鎖しないといい、そこを後にしたホップル医師はベンジャミンに見つかり、首を刺され殺されるのでした。
ヨナス・シーヴォア
ヨナスは、1970年にレッドウッドキャンプで起こった指導員大虐殺の被害者の一人でした。青年は、逃げ出す前に周囲の殺戮を見たという曖昧な記憶を持っています。
当時、彼は遠くに逃げられず、車に轢かれ、彼の遺体は茂みの中で発見されました。彼の亡霊は記憶喪失のまま、レッドウッド・キャンプ場付近に留まっているようです。70年代初期のスタイルのままなので、時折コスプレしていると思われます。
ブルックたちがキャンプ場にやってきた当日も、その車はねられキャンプ場の看護室で目覚めますが、ブルックに逃げろ、と告げ、その後戻ってきたベンジャミンによって再び殺されます。それをブルックが発見して皆を呼ぶのですが、彼の姿はこつ然と消えているのでした。
バーティー
1970年当時にレッドウッド・キャンプ場でシェフとして働いていたベテランシェフです。マーガレットがキャンプ場を再開することを知り、彼女が過去に囚われているのだと思い、気の毒に感じて見届けるために戻ってきました。
ベンジャミンが戻ってきた時には、緊張の中思い出話をしようとしますが、隠れていたゼイヴィアによって襲撃されることになりました。
ゼイヴィアはオーブンに閉じ込められ、彼女も瀕死の状態に。しかし、何とか彼をオーブンから救い出し、その後殺してほしいと彼に頼むのでした。その後はゴーストとなってキャンプ場に留まり、他のゴーストたちと行動を共にします。
コートニー
マーガレットが不動産ビジネスを成功した後に、彼女の個人秘書として登場するコートニーは、以前の経歴などは不明です。
1989年の音楽フェスの騒ぎの中でマーガレットに頭を撃たれ死亡。その後キャンプ場のゴーストたちの仲間に加わっている姿が目撃されています。
ラヴィニア・リヒター
”白衣の亡霊”として他のゴーストたちにも恐れられているラヴィニアは、ベンジャミン・リヒターの母親です。この地で亡くなった息子ボビーを探し続けさまよい、当時仕事を放棄していたキャンプ指導員へ強い怒りを持っており、その後も訪れる指導員を恨み続けています。
1970年に、キャンプ場で働くマーガレットの闇を感じた彼女は、マーガレットの耳元で何かをつぶやき、彼女が虐殺に走るよう背中を押していたことを告白しています。
また、1989年にはキャンプ場に戻ったベンジャミンに対し、まだ強い怒りに囚われていた彼女は母のセリフとしてこれ以上ないような憎悪の言葉を投げつけました。
そもそもラヴィニアは、1948年に第二次世界大戦で夫を亡くした未亡人母でした。二人の息子、ボビーとベンジャミンを育てるため、重労働の割に薄給ではあったものの子供を連れて働くことができる、(後にレッドウッドとなる)ゴールデンスター・キャンプ場に暮らしていました。彼女はできの良い弟のボビーを溺愛しており、そうではない兄ベンジャミン対しては、彼いわく愛がなかったといいます。彼女は仕事を嫌がっており、その目には愛情ではなく憎しみばかりがあったそうです。
ある日、指導員が仕事を放棄しいちゃついており、ベンジャミンも目を離してしまった隙きに、ボビーが湖で亡くなってしまいます。怒りと憎しみに満ちたリヴィニアは、ある夜キャンプ場の指導員を皆殺しにして、ベンジャミンに刺され亡くなりました。それからキャンプ場は閉鎖されたものの、10年後、レッドウッド・キャンプ場として再開するのでした。
自分の命をかけて息子を守ろうとするベンジャミンの姿や、息子に亡くなった弟と同じ名前を名づけたことなどを知り、最終的に弟ボビーのゴーストとやっと再開できたことで彼女のゴーストは穏やかになっていきます。そして、ゴーストとなったベンジャミン、ボビーと共に湖の湖畔で幸せそうにピクニックをするのでした。
2019年、消息不明の父を探してキャンプ場にやってきたベンジャミンの息子ボビーを救い、優しく送り出しました。
演:カット・ソルコ -Kat Solko-
演:コナー・ドナリー-Conor Donnally
ミッジ、ヘレン、エディー
1970年のレッドウッド・キャンプ場逆説事件の被害者指導員たちです。ゴーストとなってこの地に残っています。
マイナーキャラクター
ロイ
レッドメドーズにあるガソリンスタンドの店員。彼はブルック、ゼイヴィア、モンタナ、チェット、レイにキャンプ場には行かないほうがいいと警告しますが、彼らは聞く耳を持ちませんでいた。その後、ベンジャミンによって車の下敷きにされ殺されました。
ブレイク
ポルノプロデューサーで、ゼイヴィアを脅迫してゲイポルノに出演させています。ポルノに出るのが嫌だったゼイヴィアに代役探しを持ちかけられ、シャワーを浴びているトレヴァーの元へ案内され、素晴らしい人材だと興奮します。が、直後ジングルスに後頭部を刺されて殺されました。
Mr.トンプソン
ブルックの父親で、サムを殺害した新郎ジョーイを取り押さえようとして、撃たれてしまいました。
ジョーイ・キャバノー
ブルックの亡きフィアンセ。結婚式で、親友のサムが前夜にブルックのアパートに入り、朝まで出てこなかったのを目撃したと主張し、嫉妬にかられサムを銃殺。直後、止めに入ったブルックの父親も射殺し、さらに自殺しました。
アート
レッド・メドーズ精神病院の管理者。ベンジャミンが精神障害者施設から脱走したことをカレン・ホップル医師に知らせました。
リタ
レッドウッド・キャンプ場で働くはずだった看護師です。ドナに襲われてナースのコスチュームを奪われ、その後ベンジャミンに殺されました。
デイビッド・チャンバーズ
ドナの父親。父親と連続殺人犯という二重生活を送っていましたが、娘に被害者と殺しの現場を見つけられます。自分は生まれつきこうだからどうしようもないと告げて自殺。ドナが、生まれ持っての悪党などいないと証明することに執着するきっかけとなりました。
ロレイン・リヒター
元娼婦で、当時ドナルドという名前で暮らしていたベンジャミンと新しい生活を始めるためにアラスカに移住してきました。ラミレスは後に、自分を刑務所に送ったベンジャミンへの復讐として、彼女を殺害します。
ボビー・リヒター
ベンジャミンとロレイン・リヒターの息子で、大人になってから消息不明の父を探してレッドウッド・キャンプ場にやってきました。モンタナとトレヴァーに出会い、彼らがゴーストであることや、過去の真実を聞きます。そこにラミレスが襲いかかり何とか逃げ、モンタナに言われたとおりに精神病院の院長であるドナに会いにいきます。その後、自分に送金をしていた人物がブルックであったことを知ります。しかし、ボビーは父の気配をレッドウッド・キャンプ場に感じていたため再び戻ることにします。
そこで、実はゴーストとして潜伏していたマーガレットに殺されそうに。そこに父ベンジャミンが助けに入ります。彼は、命をかけて自分を生かしてくれた感謝を告げることができるのでした。
まとめ
いかがでしたか(^^)/アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン9「1984」の登場人物解説でした。今回も魅力的なキャラクターがいっぱいでしたね。みなさんのお気に入りはどの登場人物でしたか?
私はミスター・ジングルズこと、ベンジャミン・リヒターでした(^^)/演じたジョン・キャロル・リンチといえば、あのめっちゃ怖い殺人ピエロ、シーズン4「怪奇劇場」で登場したトゥイスティの俳優さんですが、今回ははじめこそ恐ろしい殺人鬼だったものの、後半は優しい姿が見れてほっこりしました〜。キャシー・ベイツとかもそうだけど、恐ろしい役がハマる人の優しい役ってそれだけで謎の情が湧く、不思議な魅力を発揮します…
そして、いつもぶっ飛んだ役が多いフィン・ウィットロックですが、今回は息子ボビー役で普通の青年だったのが新鮮でした。普通にしてたらめっちゃイケメン、あらためて(^^)/
んでベンジャミンの母ラヴィニアを演じたリリー・レーブはやっぱり最高でしたね。最後のマーガレットを斬りつけるときのあの顔…観ましたか?一瞬で積年の恨みを体現するあの表情…そして直後のボビーを見つめる優しい顔とのギャップ…もう狂気の女を演じさせたらまじでピカイチ。新しい俳優さんが多い中で最も恐ろしいゴースト枠を彼女が演じてるのもファンとしては嬉しいです、まるでアクアマンのニコール・キッドマン的な圧倒的存在感すら感じました(^^)/
んで、ラミレス役のザック・ヴィラってすごく不思議な雰囲気の方ですね。調べてみると音楽の方面でも活躍するアーティストだそうです。恐ろしいシリアルキラー役なんだけど、なんか間抜けてるというか憎めない感じ可愛い感じがありましたよね。MVがあったので貼っときますね、一緒に出てる女性は奥様だそうです〜(^^)/
このシーズンは、タイトルどおり80年代が舞台でした。登場人物の大学生たちのスタイルが当時流行ってたファッションそのもので再現性高くて良かったです。私は80年代は子供だったんですが、ハイソックスにショートパンツの男子めっちゃいたな!って思い出しました(^^)/
日本でもココ数年80年代がリバイバルしてて、SONYのカセットウォークマンがジャンク品でも売れたりするらしいですし、ラジカセでカセットを聴く若者もいるんだとか!ガッチャン!とボタンを押したり、A面B面とかね、ラベルに曲名を書いたりね、行が細くて難しかったなぁ…懐かしいですねえ笑 でも、さすがにハイソックスとショートパンツスタイルのメンズが見かけないですねww
それにしても、ビリー・ロード(モンタナ役)とコーディー・ファーン(ゼイヴィア役)って80年代スタイルすごい似合ってて違和感なかったなあ(^^)/
エマ・ロバーツ(ブルック役)とかは、ちょっとコスプレ感出てるねんけど、あの2人と、チェット&レンの4人は80年代しっくりきすぎてた笑 あ、トレヴァーもwwもっこりのくだりも80年代の良きバブリーな能天気感出てて最高でした〜フォーエバー80’s!!
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