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登場キャラクター全解説!アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン3「魔女団-Coven-」

アオリンゴ
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こんにちは!にわかホラー研究員aoringoです。

この記事ではアメリカの大人気ドラマシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー:シーズン3-魔女団」にたくさん登場するキャラクターの全解説をしています。

研究員Aoringo
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シーズン3-魔女団について

アメリカン・ホラー・ストーリー シーズン3:魔女団-Coven-(2013)キャスト&考察レビュー

セイラム魔女裁判から300年後、逃げ延びた魔女たちが絶滅の危機に瀕しているので、こっそり若い魔女を集めて能力を制御する学校をつくっていました。

魔女の力でさまざまな怪奇現象が見られるシーズン。ゾンビ、中世時代の拷問、火炙りの刑、黒魔術、呪いなど盛りだくさんのシーズンです。

ストーリーの考察&レビューは下記記事をご覧ください。

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登場キャラクターが多いので2記事に分かれています。
こちらはパート1(主にメインキャラ)を紹介しています。
それ以外の登場人物はパート2で紹介しています。

メインキャラクター

演:サラ・ポールソン -Sarah Paulson-

コーデリア・グッド

出典:AHS Wiki

魔女の学校「ミス・ロビーショーズ・アカデミー」の校長であり、現在セイラム家の末裔として君臨しています。

幼い頃のコーデリア・”デリア”・フォックスは、母親フィオナ・グッドによって学園に預けられました。その後、校長となり理想主義的な方針から預けられた少女たちを猛烈に保護していました。

大胆不敵な母フィオナとは常にぶつかりながら、彼女は学園に集う混沌の闇の勢力の中で、秩序を保つために奮闘していました。植物学や魔法植物の知識が豊富で、魔法薬の調合に長けています。

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他人、特に生徒には優しく、面倒見が良いコーデリアですが、母親からは嫌われています。コーデリアもまた、母親を軽蔑していました。そんな関係性は幼少期からのものであり、コーデリアは学園で出会ったマートル・スノーに対し母性を感じ、マートルもまた彼女を我が子のように愛していました。

さまざまな試練を乗り越えるうちに、コーデリアもダークな一面を見せるなどし、母から解放された後は他の力も身につけてより積極的にリーダーシップを発揮し成長していきます。

魔女狩りが仕掛けた酸の攻撃により、茶色い瞳と視力を失い「ビー玉」のような目になってしまいます。視力を失った代わりに新たな能力『千里眼』を身に着けました。それによって夫の浮気を知り彼を追い出しました。

その後、マートルの勧めで七不思議を完成させたコーデリアは、目を回復させると共にスプリームの称号を得ました。

他シーズンで再登場
  • SEASON8「黙示録-Apocalypse-」…クイニーを救うためにホテル・コルテスへ向かいます。そこでジェームズ・マーチとトランプをしている彼女のゴーストを発見しますが救出に失敗します。それをスプリームとしての最大の失敗として悔やでいます。
演:タイッサ・ファーミガ -Taissa Farmiga-

ゾーイ・ベンソン

出典:AHS Wiki

17歳のゾーイ・ベンソンは、ある日自分の奇妙な力に気づき自分が魔女の血を引き継いでいることを知ります。ショックを受けましたが実母によって学園に預けられることになりました。彼女の特殊な能力は、性行為をした相手を脳動脈瘤を引き起こさせ死に至らせるというものです。

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当初は内気でおとなしい少女でしたが、感情的になりすぎる側面があります。しかし、時にはコーデリアとフィオナが不在の間はゾーイが指揮をとりリーダーとして活躍します。

ゾーイはその後、自分の魔女としての地位と、コヴェンに対する家族愛に、より深い情熱を抱くようになっていきます。魔女会議への入会後、彼女は自信に満ちた女性へと成長し、クラスを指導し仲間の魔女を指導することができる存在に成長していきました。

他シーズンで再登場
  • SEASON8「黙示録-Apocalypse-」…復活したゾーイは、学園の他の生徒を指導します。また、マロリーが次のスプリームであると信じていました。
演:フランセス・コンロイ -Frances Conroy-

マートル・スノー

出典:AHS Wiki

マートル・スノーは風変わりで正直な魔女です。魔女会議の議長であり、セーラムの末裔の集会に対して強い献身的な姿勢をもっています。相手の嘘を見抜く力(真実しか話せないようにする)、テレポーテーションの能力があります。

ミス・ロビーショーズ・アカデミーの卒業生で、フィオナ・グッドと共にアンナ・リー・レイトンがスプリームだった時代に在籍していました。校長を務めていたこともあります。結婚をしなかったため、魔女の集会に対し生涯を捧げ忠実で、魔女の仲間を守るためなら暴力も辞さない態度です。

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学生時代、フィオナが前スプリームを殺害したことを気づいていました。真実を語らせる能力でスポルディングに評議会で目撃を自白させようと試みましたが、スポルディングは舌を切り取られてしまい、それは阻止されました。

当時からフィオナとのライバル関係は続いており、彼女がスプリームになった後も果たすべき職務を怠っていると考えていました。コーデリアを我が子のように可愛がっており、非常に親密な関係を築いています。

マートルはファッショニスタでもあり、火あぶりの刑に処されたときにも黒い傘を手に、流れるような赤いロングドレスを着て、おそろいの手袋とヒール、サングラスをかけていました。バスク出身のスペイン人デザイナー、クリストバル・バレンシアガが1914年に設立したフランスのファッションブランドにちなんで「バレンシアガ」と叫びます。ファッション以外も、美食家でもあります。

他シーズンで再登場
  • SEASON8「黙示録-Apocalypse-」…コーデリアに助言を与えるため復活。の後、マイケル・ラングドンのアカデミーへの攻撃を生き延び、彼との最終決戦に参加します。
  • 「アメリカン・ホラー・ストーリーズ:シーズン2」…エリー・グレース・ポメロイが若き日のマートルを演じエピソード “Dollhouse “に登場します。
演:ジェシカ・ラング -Jessica Lange-

フィオナ・グッド

出典:AHS Wiki

魔女の最高位である現スプリームで数え切れないほどの能力を持つ強い魔女です。美しく優雅で、知的、機知に富んだカリスマ性のある女性です。

世界を旅し、有名人と交友を持つなど贅沢な生活を送っていました。アカデミーに戻り、疎遠になっていた娘との関係を修復しようと計画していました。

フィオナは永遠の若さに取り付かれ、自分の老化した体を憂いていました。次のスプリームが力をつけていることで自分の死が近いことを感じていたのです。

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娘コーデリアはフィオナがアカデミーでの教育を邪魔していると考えていましたが、フィオナは不老不死を求めつつ、一方で娘の保守的な態度に反し真の力を少女たちに教え始めます。死産の赤ん坊をそっと蘇らせたり、クイニーを助けミノタウロスと一人で戦うなど、親切な一面もありながら、目的のためなら人を陥れたり殺人に罪悪感を持たない冷酷な面ももっています。

また、人種差別を嫌っており、魔女にありがちなステレオタイプを揶揄していますが、黒い服は好んでいます。魔女ハンターを始末し、彼らの恐ろしい殺人行為にきっぱりと終止符を打たせました。

自分が癌であることを知り、落ち込んで生きる気力を失い始めますが、アックスマンと出会い関係を持つことで活力を取り戻していきます。パパ・レグバに魂がないと言われた後、仲間の魔女を皆殺しにすることを思いつき、アックスマンを操って自分は殺されたと思い込ませ、新しいスプリームを殺そうとしました。しかし、新しいスプリームとなったコーデリアに見守られながら、彼女の腕の中で亡くなりました。

しかし、彼女はアックスマンと永遠に地味な部屋で暮らすという地獄に落とされるのでした。
10代のフィオナをライリー・ヴォエルケル、子供のフィオナをケイト・ペイジが演じています。

演:エヴァン・ピーターズ -Evan Peters-

カイル・スペンサー

出典:AHS Wiki

カイル・スペンサーは、チュレーン大学でカリスマ的リーダー的な学生でした。後にスポルディングの後を継ぎ、ミス・ロビショー・アカデミーの執事として仕えることになります。

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ニューオリンズの第九区出身で、シングルマザーである母親の生活を支えていましたが、性的虐待を受けていました。

カイルはとても思いやりがあり外向的な性格で、チャリティーに積極的で、奨学金ももらっているほどでした。パーティーで友人たちがマディソンをレイプしているのを目撃し、追いかけているところマディソンの魔法により友人らとともに交通事故で死亡しました。

その後、マディソンがバラバラになったカイルの遺体をつなぎ合わせ復活魔法を試みますが失敗、その後ゾーイがこっそり復試みて成功しますが、復活したカイルは元々自分の体が頭部分だけであり、他のパーツは別の友人のものでつなぎ合わせられたため、うまく自分の感情をコントロールできず言葉を発することもできませんでした。

その後、フィオナがカイルの正気を回復させ、フレンドリーな性格になるようにしました。

演:リリー・レーブ -Lily Rabe-

ミスティー・デイ

出典:AHS Wiki

ミスティ・デイは、並外れた才能を持つ魔女で、ルイジアナ州の僻地にあるペンテコステ派のコミュニティからやってきた無性愛者。

元のコミュニティでは彼女の能力を神の恵みと見る者もいましたが、黒魔術師と見なす者が多く脅威と思われ生きたまま焼かれました。しかしその後不思議と復活を遂げており、その後は沼地で一人暮らしをしていました。
死から魂をよみがえらせる『リザレクション』の能力、テレポーテーション能力もあることが確認されています。

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蘇生魔法の結果は死体の状態によって難易度が変わるようです。ワニに密猟者を襲わせたり、マートルの黒焦げの体から動物を遠ざけるなど、動物を操る能力もあります。

自然との調和を重んじる彼女は、自然を軽んじる者に大きな怒りを覚え、厳しく罰します。ミスティはまた、見捨てられることへの恐怖を持っています。ほとんどの時間を瞑想、庭の手入れ、スティービー・ニックスの曲を聴いて過ごしており、彼女もまた魔女だと信じています。また、教会の集まりに参加したりジョーン・ラムジーの家で十字架を深く見つめていたことから、クリスチャンでとてもスピリチュアルな女性であることが伺いしれます。2人の密猟者を殺す前に、「なぜ神は自分の創造物を破壊させてくれると思うのか」と発言しています。

彼女はカイルの体を癒すのを助け、マートルが火あぶりにされた後も蘇りを施しています。死後数週間経ったマディソンを蘇生させるのには苦労しました。

彼女にとっての地獄は、子供の頃に経験したカエルを生体解剖して蘇らせてしまう経験のループです。七不思議で地獄から抜け出せなくなったミスティは滅び、灰と化してしまうのでした。

他シーズンで再登場
  • SEASON8「黙示録-Apocalypse-」…マイケル・ラングドンの七不思議の完成のためにミスティの復活を依頼、ミスティを探すために地獄へ向かいました。ミスティはまだ自分の地獄に囚われていました。
演:エマ・ロバーツ -Emma Roberts-

マディソン・モンゴメリー

出典:AHS Wiki

ミス・ロビショー・アカデミーの学生で17歳。女優という職業柄、パパラッチに狙われやすく、パーティ好きでわがまま、大胆な性格です。

バスをひっくり返すほどの念力の能力があり、カイルの交通事故を引き起こしました。その後彼を復活させようとしますがそれには失敗しています。

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生まれた家は収入が少なく、誰も定職に就けないため母親は娘の美しさと才能に乗じて彼女を子役スターに仕立て上げ、すぐに稼ぎ頭になりました。母親は恐ろしい人で、ある時、覚醒剤使用で警察が来た時にその責任を全部マディソンになすりつけた過去があります。

ストーリーが進むに連れ、マディソンはナルシストで社会病質的な側面を表していきます。ゾーイはマディソンを友人と感じていましたが、マディソンにとってゾーイはそうした存在ではなかったのです。そんな彼女に対し憤慨し始めました。しかし、それはカイルが魅力的であるはずの自分よりゾーイを選んだことに対する嫉妬なのでした。

他シーズンで再登場
  • SEASON8「黙示録-Apocalypse-」…ゾーイの死をしったマディソンは深く悲しみ怒り、彼女を大切にしていたことが感じられます。地獄での体験とマイケル・ラングドンによる復活の後、マディソンは過去の人生に対する態度を反省するようになりました。
演:デニス・オヘア -Denis O’Hare-

オーティス・スポルディング・ワート

出典:AHS Wiki

ミス・ロビショー・アカデミーの執事。

長い間フィオナに恋をしており、1971年に彼女が全スプリームを殺した際も自ら舌を切り取って庇いました。そのため話すことができません。

秘かな趣味は、コレクションしているドールたちとのティーパーティーで、その時彼は女性用のネグリジェを着ています。

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マディソンの遺体を片付けるようフィオナから依頼されましたが、屋根裏部屋に隠して化粧をし、着替えさせてドール用のように扱っていました。ゾーイが彼の舌を見つけて再生させ、マディソン殺しの犯人をしゃべらせました。その後ゾーイによって殺され、屋根裏部屋の幽霊になってアカデミーに居続けています。彼の後継人として執事になったカイルに指導をしています。

スポルディングの過去については、スピンオフ『アメリカン・ホラー・ストーリーズ』のエピソード『ドールハウス』で語られています。

他シーズンで再登場
  • 『アメリカン・ホラー・ストーリーズ:シーズン2』…1961年を舞台にしたエピソードで、スポルディングは狂気の人形師ヴァン・ワートの息子として生まれた物語が描かれています。
演:キャシー・ベイツ -Kathy Bates-

デルフィーン・ラローリー

出典:AHS Wiki

デルフィン・ラロリーは、1830年代のニューオリンズの上流社会で活躍した社交家で、優雅なパーティーを催すのが大好きでしたが、その一方で、舌鋒鋭く、黒人奴隷を屋根裏部屋に監禁しており、陰惨に拷問するのが趣味という重度のサディストでした。

家族を失い、ブードゥー教の呪いによって180年埋められていたデルフィーヌは、フィオナによって掘り起こされます。その後アカデミーのメイドとして(不本意ながら)働いています。

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人体解剖学に深い魅力を感じており、拷問の目的のひとつがそれであることも確認されています。夫が奴隷を含む若い女性たちと軽率な関係を持つことについて不安を感じたデルフィーヌは、殺した奴隷から取り出した新鮮な膵臓から悪夢のような美容クリームを作作るなどしていました。彼女は当時の基準からしても極めて人種差別的です。彼女は敬虔なクリスチャンのようで、現代に復活した後も、バラク・オバマがアメリカ大統領に選ばれたのは、神がこの地を見放したしるしだと発言しました。

とても傲慢な性格で、周囲の人間、拾の娘たちでさえ軽んじて扱っていました。しかし、彼女は彼女なりに娘を愛していたようです。デルフィーヌは、自分の思い通りにいかないと激怒する支配欲の塊でしたが、死や苦痛に脅かされると逃げたり隠れたり、慈悲を乞ったりと、完全に臆病者でもあります。

ブードゥー教の女王マリー・ラヴォーは、デルフィーヌが自分の恋人であったバスチャンを拷問した挙句、ギリシャ神話に登場するミノタウロスのように牛の頭を被らせて殺したことが原因で、デルフィーヌ夫人への復讐をしました。デルフィーヌの運命は死よりも残酷な”死ぬことができない呪い”、そして夫と娘3人が拷問され殺されるというものでした。

アカデミーでは、かつて拷問の対象だった黒人のクイニーに対し暴言を吐いて冷たくあたっていましたが、共に過ごすうちに彼女に対し愛情を持つようになっていきます。肌の色で差別をしていた自分の過去の行いを反省し始めます。が、「白人と対等になれるという嘘をつかれた黒人がかわいそう」と、黒人への変な共感を持ち続けていました。その後クイニーに裏切られ、反省のきもちはを打ち砕かれたデルフィーヌは、再び殺人を始めます。

死を切望していたデルフィーヌでしたが、マリー・ラヴォーが不死身になった後にクイニーに殺されると、目の前で子供たちを拷問する姿を見せられる地獄に堕とされました。食欲が旺盛で、かつて美食家でしたが現代ではファーストフードを好んでいます。

モデルとなった人物

マダム・マリー・デルフィーン・ラローリー
1800年代、ニューオーリンズの社交界で、毅然とした高貴な立ち振る舞いと美貌で周りの注目を集める貴婦人。多くの黒人奴隷を虐待・拷問のうえ殺害し、その邸宅跡は現在幽霊屋敷として知られている実在の人物。

他シーズンで再登場
  • SEASON8「黙示録-Apocalypse-」…マリー・ラヴォーが地獄で拷問を続けているシーンで登場しています。
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にわかホラー研究員
関西在住。ホラー映画を見たりホラーに関することで興味が出たものをマイペースに調べたりしてブログ記事にしています。いろんな映画を観るよりは好きな作品やシリーズを掘り下げるのが好きです。もっぱら在宅シネマ―で動画配信サービス&BS/CS録画で楽しんでます。
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