「ソウ2 -SAW Ⅱ」(2005)考察&レビュー:殺人鬼ジグソウの目的が明らかに!R18制限にパワーアップ

R15指定に留まっていた前作よりデスゲームの内容と残虐性がアップし、R18指定となった『ソウ2』殺人鬼ジグソウの目的も明らかにされる今回、ゲームの参加者は8名、刑事たちもルールの中で真犯人を目の前にしながら手も足も出ない状況で最後まで見逃せない展開が続きます
「ソウ2」について
脚本にリー・ワネルが参加してるものの、メインは監督も同時に担ったダーレン・リン・バウズマンが手掛けたシリーズ2作目。R15指定に留まっていた前作でしたが2以降はR18指定となり、よりデスゲームの内容と残虐性がアップ。
今回のゲーム参加者は8名の男女。彼らにはある共通点があるという。それは一体なんなのか?どうして彼らはここに連れてこられたのか…?ゲームの進行と同時に謎が解き明かされていく過程は目が離せません。
さらに、今回は前回チラリ出演だったジグソウがメイン出演者としても登場。ジグソウの目的とは一体なんなのか?
制作とプロット
2004年公開の前作『ソウ』が絶大な成功を収めた後、すぐに続編の製作が決定されました。前回脚本と俳優出演(アダム役)を担当したリー・ワネルと、監督ジェームズ・ワンは次回作の準備で忙しく、2の制作に関わることができなかったソウです。
ちなみに2人がとりかかっていたのは「デッド・サイレンス」という人形の館を舞台にしたオーソドックス・ホラー。

ワネル&ワン共に今回は製作総指揮で参加ね

そして、この度白羽の矢が立ったのが、この後ソウシリーズをしばらく手掛けることになるダーレン・リン・バウズマンです。当時、バウズマンが売り込んでいた脚本が「ソウ」に酷似していたソウで、後々にその『The Desperate』という脚本のストーリーが「ソウ2」の元となったソウです。さらに今回は前作120万ドル程度だった制作費が大きく増え400万ドルに。より大きな予算で制作が可能になり、2005年5月から6月にかけてトロントで撮影されたソウです。…そろそろしつこい?(^^)/
また、ジグソウ役を演じたトビン・ベルは今回の出演で2006年MTVムービー・アワードの「最優秀悪役賞」にノミネートされました。
ビリーもグレードアップ
「ソウ」といえば三輪車コギコギボーイのビリーが人気です。前作はジェームズ・ワン監督がロールペーパーで作った張り子でしたが、今回は予算が増えたので、ビリーもパワーアップ。目はリモコンで動き、口もサーボドライブで動くように。そういえば、1作目でアマンダがゲームクリアしたシーンで登場したビリーの大きさにわりとびっくりしました(^^)/あの大きさで来られたら怖いですよねw
あらためてソウを鑑賞し始めて、2作目です。前作は2人の男性がバスルームからいかに脱出するか、というソリッドシチュエーションホラーがメインで、その他の残虐なシーンはほぼ全てが回想シーンによるものでした。
しかし、2は8人ものゲーム参加者が一人ずつ被害者となっていくタイムラインを追う形だったので、見ている私もゲーム参加者たちと同じように「どうなるんや!?」っていうドキドキした気持ちで物語を見ていました。(ちなみに鑑賞3回目で内容をほとんど覚えていない私の頭が一番ホラーな気がするのですが…)
ゲームも、1つの謎の条件を解き明かす感じだった前回と違い、建物の中をどんどん移動しながら次々にいくつかの恐怖のゲーム、または仕掛けが用意されてました。また、参加者同士が生き残りをかけてギスギスしていく感じも前回より複雑性が増してたし、警察の介入シーンも多かったのでサスペンス色も強くて私はすごく好きな感じです(^^)/
ジグソウはわりと早い段階で登場。真犯人を見つけるのではなく、そこにいるのに捕まえることもゲームをクリアすることもできないイライラ、精神的な閉塞感が漂う感じ。

ジョン・クレイマーはなぜジグソウになったのか
ジグソウこと、ジョン・クレイマーは癌末期患者。
その告知を受け死を意識しだすことによって、一瞬で世界が変わり、水の味をおいしく感じ、公園を散歩することも大切に感じるように。しかし、周りをみれば人々は忙しそうにしてばかりで、時間を無駄にしたり、1杯の水を飲んでも味わおうとしない。だから”死”を意識させることに寄って生きることの尊さを知るべきだ、みたいな、これが彼をジグソウたらしめた1つの動機であるようです。
しかし、彼は「きかっけは癌だからってわけちゃう」と言います。それ以前にジョン・クレイマーは自殺を試みたことがあったようで、交通事故を起こしてみたり崖から飛び降りたりしてみたソウですが死ねなかったソウです。ジョン強すぎん?アンブレイカブルかよ(^^)/
しかしダークヒーローになるデヴィッドと違い、連続殺人鬼ジグソウになるのがホラーの世界というものなのだ。
命を軽んじる者に生きる資格はない
ジョン・クレイマーは、刑事エリック・マシューズに「命を軽んじる者に生きる資格はない」と言った。
ジョンはサイコパスキラーなので、だからふむふむデスゲームね(^^)/ってふつうは納得できるわけがない。でも彼の中では彼の秩序にのっとってやってることみたいだった。全然わからないけど、エリックはもちろんのこと、警察の皆さんもジョンのゲームの中にある意味で参加させられているためルールに則るほかない状況。
ジョンと話したエリックは「何言ってるか全然わからん」って感じではあるものの、とりあえず言いたいことはわかった…とその場を終わらせるしかなかった感じでした。
バスルーム再び
このデスゲーム、どう収束するのか?と見守っていたわけですが、終盤にエリックの息子ダニエルと、前作でデスゲームをクリアしたアマンダが2人で逃げ込んだ場所は…
ソウ、前作でゴードン先生とアダムが閉じ込められていたあのバスルーム。一気にフラッシュバックのように前回の映像が脳に流れ込んできます。そして…そこには変わり果てた姿のアダムとゼップの姿が…。そしてゴードン先生の足もしっかり干物になってました。
第二のジグソウ
最後のシーンでは力尽きたジョン・クレイマーの姿が。
しかし「ソウ」シリーズはこのあとまだ7作を残しています。
この後、第二のジグソウが登場するのか、それはアマンダなのか…展開が気になります。(わい前に2回ずつ全部観てるはずやねんけど…)
「ソウ2」概要
そんなわけで、レビューのために久しぶりに「ソウ2」をレンタルして何周もレンタル終了時間ギリギリまで何回も見直したのでさすがに内容が頭にはいりました!

3年経てば観たことも忘れてるはず

予告トレーラー
目覚めたら出口の無い館に閉じ込められていた8人。ジグソウの囚人たちが新しいゲームに臨んでいた。ゲーム開始と共に遅効性の毒ガスが館内をめぐっていく。2時間以内にゲームに勝ち、解毒剤入り注射器を手に入れないと死んでしまう。8人は注射器を手に入れられるのか?一方、刑事エリックはジグソウを捕まえる。ジグソウは動揺もせず、エリックと二人で話すことを要求。なんと、エリックの息子はジグソウに監禁されていた。
スタッフ
- 監督:ダーレン・リン・バウズマン
- 脚本:ダーレン・リン・バウズマン、リー・ワネル
- 原作:オリジナル
- 主題歌:ー
- 製作:ツイスト・ピクチャーズ
- 配給:アスミック・エース(日本)
メイン出演俳優




その他の出演俳優
- ディナ・メイヤー ― アリソン・ケリー役
- ダニエル・リッグ ― リリク・ベント役
- フランキー・G― ザビエル・チャベス役
- エマニュエル・ヴォージアーアディソン・コーデイ役
- ジョナス・シンガーーグレン・プラマー 役
- ティム・バードーオビ・テイト 役
- ビヴァリー・ミッチェルーローラ・ハンター 役
- トニー・ナッポーガス 役 ほか
『ソウ』に関するグッズ

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