
ココがポイント
「ソウ」シリーズの監督ジェームズ・ワンがてがけた本格王道ホラー!グロい映画を作るだけじゃなく、実話をもとにした本作では実際の事件関係者にインタビューを重ね、「作り物」ではない臨場感を追求!これで名実ともにホラー映画監督の地位を揺るぎないものにしました。
こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
さて「死霊館」シリーズの第一作目です。悪魔のシスター”ヴァラク”や、呪いの人形”アナベル”など話題となるキャラクターも多く生み出すことになる本シリーズの1作目ですから必見なのは言うまでもなく、本作でもしょっぱなからアナベルが登場しています。
関連作品を見たあとに改めて見ると発見があったり、あとから何度でも楽しめる構成が人気の理由のひとつかもしれませんね〜。本作冒頭で、大勢の前で話をする夫妻のシーンも、「死霊館のシスター」を観ると「あああ!!」ってなったりしますねw

同じジェームズ・ワン監督「インシディアス」でもそうなんですけど、ホラー映画でありながらシリーズもの通してファン心を掴む仕掛けがたくさんあって、観れば観るほどハマってしまうものが。ニクいです(*’ω’*)
設定は、家の中で怪奇現象が起こる「ハウスホラー」で、家族に悪魔が取り付くというもの。アメリカホラーの定番中の定番。数え切れないほど似たような映画は存在しますが、だからこそ似たような他の作品と違う監督のこだわりを見せつけられます。
Contents
あらすじ
1971年アメリカ・ロードアイランド州、両親と5人の娘たちが古びた一軒家に引っ越してくる。しかし、毎朝母親の体にあざができ、一定の時間に止まる時計など不気味な怪現象が次々と発生し、娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)に解決してほしいと依頼する。夫妻が現地を調査すると恐るべき歴史が明らかになり、夫妻は館に巣食う邪悪な存在に立ち向かうが……。
予告トレーラー
シリアス度 | |
グロ度 | |
コメディ度 | |
怖さ | |
総評 |
実話をもとにした作品である
登場するウォーレン夫妻は実在の人物で、1960年代から心霊研究家として活躍しています。
妻のロレインには透視能力があるといわれており、夫のエドは教会が唯一公認した悪魔研究科です。そしてこの作品は、夫妻がこれまでに調査したものの中で「最も邪悪で恐ろしい事例」としてこれまで封印してきた、1971年に体験した衝撃の事件を基に描く実際の不可解な事件の記録をもとに製作されています。怖すぎます〜〜。
ウォーレン夫妻を演じた俳優に注目
パトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガが超常現象研究家、心霊現象作家のウォーレン夫妻を演じています。
この二人は今後のシリーズ作品でも頻繁に登場するので押さえておきたいところ。
シリーズを見てるうちに、二人の固い絆やこれまでの経緯なども少しずつ描かれていき、どんどんファンになってしまいました。さらにパトリック・ウィルソンは他作品でも見かけるこおtがあって、そのたびに「エドだ!」と嬉しくなってしまったり^^
好きな俳優さんのいる映画ファンあるあるですよね〜?
妻役のヴェラ・ファーミガは、ドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」でも活躍のタイッサ・ファーミガの実の姉でもあり、「悪魔のシスター」では妹タイッサ・ファーミガが主人公に抜擢され大活躍。姉妹揃って、ホラー映画には欠かせない存在となりました!
姉妹仲良しなんですね〜♡(似てる)
動物はやっぱりわかってる…
呪われた家に引っ越してきてしまったペロン一家。
しかし引っ越し初日から、愛犬セイディーだけが家の中に入ろうとせず庭でずっと吠え続けています。人間では気づかないなにか不穏な気配をワンちゃんはわかっていたんでしょうね。それを必死に家族に訴える姿が健気すぎました…(´・ω・`)
そしてセイディーは…
切ない…
しかし本当の恐怖はまだ始まってもいません。
ホラー映画で泣けるとは…嘘だろ…
悪魔とはいったい何なのか?を問いかけられる本作。
ストーリーは、「家族が悪魔に憑かれて悪魔祓いをする」という王道モノでありながら、悪魔との葛藤をうまく家族と絡めながら、家族との関係や人間なら誰もが抱えている”闇”みたいなものまで掘り下げて、より深く描写しているため、似たような作品とは一線を画して評価されているのだと思います。
心の憔悴に負けて子を我が手にかけてしまう親の事件は、現実世界でも多く起きています。
だからこそ最後のシーン、終わり方が陳腐な設定ではなくて同じ母親の立場だからか、しっくりきました。

数々の怪奇現象はさておき、この映画を見て初めて「悪魔」という存在を素直に受け入れられることができた気がしました!考え方によっては、悪魔はこの世にいるんだ、わたしの中にもいつ取り憑くのかわからない…。
京極夏彦さんの小説「邪魅の雫(じゃみのしずく)」のなかで、「“邪魅とは、邪悪なモノで、邪気が人から人に移っていくもの”」という表現をされてるのですが、なにか近いものを感じました。
公式「死霊館」特別映像
予告トレーラーとは別に、実際のウォーレン夫人がインタビューを受けている様子や、実際のペロン家の写真などが特別映像にて公開されています。
パート2には実際のアナベル人形も紹介されています。映画とはずいぶん違う可愛らしいぬいぐるみであることがわかりますね〜。
注意※ここからネタバレ要素あり
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悪魔の三段階の活動とは?
ウォーレン夫妻の大学(?)での講義の中で説明されるものですが、悪魔の活動には三段階のステップがあるのだそうです。
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1INFESTATION(出没)
映画の中でもはじめは何気ない違和感から始まり、さほど気にしてないペロン家ですが、徐々にポルターガイスト現象があからさまになっていき、第二段階に入る手前では、ついに恐ろしい姿が登場します(怖かったですねー)
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2OPPRESSION(攻撃)
とくに精神的にもろい人、外部の圧力に弱い人など、心に隙のある人などが狙われやすいようです。狙われた人は、だんだんと悪魔によって弱らせられ意思を奪われていきます。心が弱りきったところで、ついに第三段階に進んでしまいます。
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3POSSESSION(憑依)
ここで講義が終わってしまったので説明は省かれていたのですが、憑依されたあとの恐ろしさは、映画の中でこれでもかと描写がありますのでぜひ御覧ください…(;^ω^)
憑依からの最後のシーン
ロレインの透視能力と、エドたちの調査により、ペロン家の母キャロリンに悪魔が取り憑いていることが判明。そこから、悪魔祓いの許可を教会に申請しますが、それにはバチカンの許可が必要であり、それよりも先にキャロリンの様子が悪化してしまいます。
ウォーレン夫妻は、バチカンの返事を待たずして悪魔と対峙するはめに。ここからがドキドキの怖いシーンの連続で正直、息をつく暇もないほどでした。全体的に、わざとらしく驚かしたりする演出よりも、いやみがないじっとりした怖さがありました。
同監督の「インシディアス」でも思ったのですが、緩急のある演出が絶妙で怖いです!
「死霊館」シリーズはつづく
本作でも何度も登場したアナベル人形を題材とした「アナベル 死霊館の人形」「アナベル 死霊人形の誕生」「アナベル 死霊博物館」も公開され、シリーズ本筋では「死霊館 エンフィールド事件」「死霊館のシスター」、そして2021年秋には最新作も公開予定!!

スタッフ
監督:ジェームズ・ワン
脚本:チャド・ヘイズ、ケイリー・ヘイズ
キャスト
- ヴェラ・ファーミガ(ロレイン:ウォーレン夫妻の妻)
- パトリック・ウィルソン(エド:ウォーレン夫妻の夫)
- リリ・テイラー(キャロリン・ペロン:悪魔にとりつかれたママ)
- ロン・リビングストン(ロジャー・ペロン:ペロン家のパパ)
- シャンリー・カズウェル(アンドレア:ペロン家長女)
- ヘイリー・マクファーランド(ナンシー:ペロン家次女、メガネ)
- ジョーイ・キング(クリスティーン:ペロン家三女、霊が見える)
- マッケンジー・フォイ(シンディ:ペロン家四女、夢遊病)
- カイラ・ディーヴァー(エイプリル:ペロン家五女、霊が見える)
- シャノン・クック(ドルー:エドの助手)
- ジョン・ブラザートン(ハミルトン巡査)
- スターリング・ジェリンズ(ジュディ・ウォーレン:ウォーレン夫妻の娘)
- マリオン・ギュヨ(ジョージアナ:ロレインの母)
- スティーヴ・コールター(ゴードン神父)
この作品に関するトイ&グッズ
「死霊館」公式プレイリスト
「死霊館」の予告トレーラー、関連映像がまとまった公式のプレイリストです。
→プレイリスト映画『死霊館』|ワーナーブラザーズ公式チャンネル
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