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「ソウ5 -Saw V」(2008)考察&レビュー:ジグソウゲームを継承する真犯人は誰なのか?

2022年11月13日

”ジグソウの遺した遺言とは何か?”

ソウ5 -Saw V
上映日:2007年11月17日 製作国:アメリカ

ここがポイント

前作で明らかになったジグソウの後継者が、いかにしてジグソウの意思を継ぐこととなったのかが明確になる一方で、その正体を暴こうとFBIストラム捜査官が一人で捜査を進めていく、サスペンスムービーの側面がとても強い「ソウ5」。

「ソウ5」について

グロみ強々デスゲーム&謎解き要素が楽しいソウシリーズ。
しかし、今回はがらっと雰囲気が違います。

今回は、前作で明らかになったジグソウの後継者が、いかにしてジグソウの意思を継ぐこととなったのかが明確になる一方で、その正体を暴こうとFBIストラム捜査官が一人で捜査を進めていく、サスペンスムービーの側面がとても強いのです。

とはいえ「ソウ」であるからにはデスゲームは必須要素。今回は、ある共通点があるという5人の男女が突如ゲームに参加させられています。彼らがゲームの被験者に選ばれた理由とは?

真犯人とストラム捜査官はどうなるのか?

Aoringo

スピンオフといっても過言ではないくらい「1〜4」に比べて雰囲気の異なる本作。

製作について

『ソウ2~4』のプロダクション・デザイナーとして、『ソウ3』『ソウ4』のセカンド・ユニット・ディレクターを務めたデヴィッド・ハックルが、本作で監督デビューしました。そして、前作の脚本家パトリック・メルトンとマーカス・ダンスタンが再び脚本担当です。

「ソウ」生みの親であるジェームズ・ワンとリー・ワネルは、エグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねています。

「ソウ5」を観た感想(ネタバレなし)

理不尽なデスゲームに突如参加させられるシチュエーションスリラーの金字塔「ソウ」シリーズ第5作目。

3である意味ひとつの完結を迎え、前作4からはソウ・シーズン2といってもいいと思う。刑事たちを中心に捜査が進むサスペンス色が色濃くなり、またサイコキラーであったジグソウの隠されていた過去の所業も次々に明かされていく。

ジグソウの後継者である男は前作で明確になっているため、グロさが強調されがりなソウの真の面白さであった”謎解き”要素が薄まってしまうのは仕方ない。とはいえ、並行して繰り広げられる参加者5人による今回のデスゲームと本筋の関連性も乏しく、今作はシリーズ全作品の中において必要なステップとはいえるものの1つの作品としては正直、ビミョーだといえる。

ストーリーは前回「ソウ4」から続いている、というより一応1〜5まで全部繋がってるので最初から順番に見てないと意味不明になってしまう。久しぶりに新作がでるたびに、私を含め皆さん復習を余儀なくされる、HUNTER×HUNTERかよ(^^)/

どうでもいいけど、ジョンの元妻ジル・タックが大地真央に見えて仕方ない。めっちゃ似てません?(^^)/

「ソウ5」を観た感想(ネタバレあり)

※ご注意ください。
この先はネタバレを含みます。

ソウ5

冒頭の殺人シーン

毎度つかみはオッケー!って感じで印象的なグログロシーンで始まるソウシリーズ。
今回の前座はセス・バクスター。お腹の上で振り子がユラユラ、あっという間に真っ二つになってしまいました(^^)/

セス・バクスターは、かつてホフマン刑事の妹を死に追いやった人物であり、この殺害もホフマン刑事が、ジグソウの事件に見せかけて行った殺人です。

ホフマンは、妹の死で落ち込みまともに仕事もできず空っぽ状態。そこに、いい気晴らしを見つけた(ジグソウいわく)のが、この模倣処刑。ホフマンによる模倣処刑は、このセス・バクスターのほかに、「ソウ4」で爆死させられたトロイ殺害事件があります。(ほかにもあったらすみません。)そして、ホフマン刑事は、このセス・バクスター事件を、ストラム捜査官が自分を真犯人に仕立て上げるために行ったものだと主張します。

ホフマン刑事とジグソウ

ジグソウ事件にまぎれて自分のうっぷんをはらしたホフマンでしたが、秒でバレてジグソウに捕まりました

セス・バクスター殺害のことバラされたくなかったらいう事聞きや、と脅され、なかば仕方なくジグソウチームに入ることになるホフマン。そこにはアマンダもいます。「ソウ1」の仕掛けはアマンダとジョン2人によって仕掛けられていたので、ホフマンはその後、「ソウ2」から裏で参加していたことになるのかな?(ちょっと曖昧)

ストラム捜査官

一方、前作で閉じ込められて終わったストラム捜査官。今作では、その後ゲーム参加者として捉えられてしまいます。そもそもホフマンは、あの窒息装置によりストラム捜査官を完全に殺害したつもりだったのですが、ストラム捜査官は自分の喉を突き刺して気道を確保させ、生き延びることができ、ホフマンを驚かせました。

ストラム捜査官は負傷しており、上司のマーク・ロルストンから休みように言われます。けど、絶対ホフマン怪しい!と思っていた彼は、こそこそと一人で捜査を始めてしまうのです。正義感が原因でトラブルになる映画あるある。こそこそしてるもんだから、逆に利用されてホフマンによって真犯人に仕立て上げられていきます

結局、ストラム捜査官はホフマンこそが真犯人だと確信するものの、最後はぺっちゃんこの刑により無残にも殺害されてしまいました。すなおにガラスの箱にはいっていれば彼は助かったのか…?答えはおそらくノーでしょう、絶対に正体バレてる限りホフマンは殺すつもりだったと思う。

もはやわざわざゲームにする意味ある?って思っちゃいました。

ジグソウの元妻ジル

大地真央似の元嫁ジル。
夫が遺したボックスの中には、封筒がいくつか。ゲームの続投を促すような中身。そして、ホフマンと彼女もつながっていることが明らかになりました。

ジョン生前時は「こんなことは今すぐやめて!」と懇願していたはずの彼女が、今回は夫の遺言だからやるしかないんや、みたいなスタンスになってて戸惑うわたし。

なんか、。全然彼女の人間性がピンボケしまくってて物語の進行に都合よくつかわれてるキャラクターのような気がしなくもない…

今週のデスゲームは?(サザエさん風に)

今回のデスゲームは、とりあえず「ソウ」やしゲームいれとこ!って感じで追加されたくらい、本編とほぼ関係なかったですね。

アシュリー、ブリット、チャールズ、ルーバ、マリックの5人が目覚めると、首輪をかけられていました。ビデオテープによると、彼らはすべてつながっており、これから行われるテストを生き残るためには、これまでの行いとは反対のことをしなければならないという。各々が鍵を取り出すことに成功し脱出できましたが、最終的に、アシュレイだけが失敗し、首を切られてしまいました。

しかし、これらの鍵は全部同じなのでみんなで協力すれば全員生き残れてたはずでした。

次にタイマー付きの爆発物が置かれた2つ目の部屋では、残りの4人がそれぞれ生き残るために襲い掛かって大変なことに。爆発を避けることができる空間に逃げるための鍵を奪い合うためですが、これも冷静に考えれば全員がじゅうぶん逃げ込める大きさの空間だったのです。しかし、チャールズは爆死してしまいました。

3番目の部屋では、ブリットがルーバを殺し、マリックと共に彼女の死体を5本のケーブルにつないで電気回路を完成させ、次のドアのロックを解除しました。しかし、これももし5人が少しずつ電流を流すのであれば死に至ることもなく容易にクリアできるようになっていたのです。

最後の部屋で、残った2人は最後のドアを開けるために血を流さないといけないことに。これも、5人ならそこまで大した怪我をしなくてもじゅうぶんに血液の量は足りたのですが、二人しかいないため、マリックの手は腕までまっぷたつ、ビロンビロンになって死んでしまいました。

そして、彼らの共通点が最後に明かされます。彼ら5人は、かつて8人の犠牲者を出したビルの火災の関係者だったのです。

「ソウ5」に関するトリビア

  • スコット・パターソンは、水で満たされる密閉された箱に頭を突っ込むシーンが不安だったそうですが、結局スタントマンは使わずに挑戦。彼が手で合図するとスタッフが箱をスライドさせて水を排水する仕組みだったそうです。
  • 最後の罠には、本物の動物の血が使われたそうです。監督によると、もし臭いがひどいとわかっていたら使わなかったとのこと。
  • セス・バクスターの殺害装置は、エドガー・アラン・ポーの短編小説「落とし穴と振り子」から着想を得ているのだとか。
  • 脚本家のマーカス・ダンスタンとパトリック・メルトンが、ホフマンがジグソウと初めて出会うエレベーターに一瞬だけ登場しています。
  • 「ソウ」シリーズでは、被験者について家族関係がこれまで共通のテーマとなってきましたが、本作はどのトラップにも参加した被験者に血縁関係がない、初めての作品となりました。
  • 「ソウ5」は、シリーズの続編としては初めて、全米興行収入でオープニング週末1位を逃しています。
  • 「ソウ5」は、シリーズの続編としては初めて、クライマックスで登場人物が「ゲームオーバー」と言わないエンディングでした。
  • ストラム捜査官がホフマンを追いながら駆け抜ける家は、実は『ソウII』(2005)の「神経ガス館」で、ホフマンによって改築・改装されたものだった。

「ソウ5」概要

Aoringo

ストラム捜査官がいなくなってしまう、ホフマンに継承されたジグソウゲームの行く末はどうなるのでしょうか…っっ!?

2回観てるはずなのに全く覚えてないから何回も楽しめておとくー!

研究員・ゾビ子

予告トレーラー

あらすじ

九死に一生を得て助かったFBI捜査官ストラムは、傷一つ負わずにゲームから生き残ったホフマン刑事こそジグソウの後継者ではないかと疑う。一方、ジグソウ生前に弁護士に預けられた遺言と、遺品を見て衝撃に襲われるジグゾウの元妻、ジル。そして、コンクリートの床の上で5人の男女が目覚めると、犬の首輪に繋がれ、V字型の大きな刃がセットされていた・・・。新しいゲームの仕掛け人は、果たして誰なのか?

スタッフ

  • 監督:デヴィッド・ハックル
  • 脚本:パトリック・メルトン、マーカス・ダンスタン
  • 原作:リー・ワネルジェームズ・ワン
  • 主題歌:ー
  • 製作:ツイステッド・ピクチャーズ
  • 配給:アスミック・エース(日本)

キャスト

ジョン・クレイマー(ジグソウ)役トビン・ベル
トビン・ベル
出典:IMDb

連続殺人犯とされる男。ついに命を落とし、元妻ジルにある遺言と遺品を残す。

マーク・ホフマン刑事役コスタス・マンディロア
コスタス・マンディロア
出典:Wikipedia

ジグソウ事件の担当刑事にしてジグソウの協力者。

ピーター・ストラム捜査官役スコット・パターソン
スコット・パターソン
出典:Wikipedia

FBI捜査官。序盤でトラップにかかったが生還。
ホフマンをジグソウの後継者と疑い、単独で捜査を始める。

ジル・タック役ベッツィ・ラッセル
ベッツィ・ラッセル
出典:Wikipedia

ジョンの元妻。ジョンの死後、遺言と遺品を受け取る。

  • マーク・ロルストン ― ダン・エリクソン役(ストラムの上司)
  • ジュリー・ベンツ ― ブリット役(不動産開発会社副社長。今回のゲーム参加者)
  • カルロ・ロタ― チャールズ役(ヘラルド社調査報道部の記者。今回のゲーム参加者)
  • グレッグ・ブリック― マリック・スコット役(富豪の息子にして麻薬常用者。今回のゲーム参加者。)
  • ローラ・ゴードン ーアシュリー役(元火災調査員。今回のゲーム参加者。)
  • ミーガン・グッドールバ・ギブス役(都市計画局職員。今回のゲーム参加者。)
  • ジョリス・ジャースキー ーセス・バクスター役(殺人鬼。ホフマンの妹を殺害した人物。ホフマンにジグソウの犯行に見せかけて殺害された。)
  • ニーヴ・ウィルソン ーコルベット・デンロン役(3作目のゲーム参加者のジェフとリンの娘。監禁されていたが、ホフマンに無事救出される。)
  •  サマンサ・レモール ーパメラ・ジェンキンス役(「煽り屋」の異名を持つジャーナリスト。ホフマンの記者会見に出席する。)
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アオリンゴ

会社員|大阪在住|映画鑑賞と読書が趣味で、とくに大好きなホラー映画を掘り下げたい「にわか研究員」です。まだまだ観たことのない作品も多く更新はノンビリです。

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