サイコスリラー『ソウシリーズ』全作品の内容と関連性の研究レポート

こんにちは!にわかホラー研究員aoringo(@horror_apt)です。
今回は私の大好きなジェームズ・ワン監督の出世作『ソウ』から始まるシリーズについて研究しました。

『ソウシリーズ』とは?







2004年アメリカで制作された、監督ジェームズ・ワン、脚本リー・ワネルによるサイコスリラー映画『ソウ』を皮切りに始まった数々の続編やスピンオフ作品を称して「ソウシリーズ」としています。
この映画は、殺人鬼ジグソウの仕掛ける謎のゲームにより、犠牲者が大きな肉体的苦痛を与えられます。その残虐性・グロテスク性の高さから世界的大ヒットし、映画だけでなく、ゲームやアトラクション(Thorpe Park/UK)にまでなったほど。毎回変わるゲームの内容や、その罰ゲームの進化、ストーリー展開が話題となっています。
『ソウシリーズ』のはじまり
第一作目『ソウ』は、当時まだ無名だったジェームズ・ワンとリー・ワネルが脚本のワンシーンを切り取って短編映画にし、プロデューサーに売り込むことから始まりました。それが功をなし、長編映画の撮影となります。低予算でアイデア勝負だったこの作品は、ワンシチュエーションホラーとして大成功をおさめました。
メジャーでありながらもコアなファンを引き付け、この後監督や脚本家が変わりながらも続編がどんどん誕生。2004年のスタートから17年後の2021年も、新作「スパイラル:ソウ オールリセット」が制作・公開されました。
『ソウシリーズ』の作品タイトル一覧
ソウ -SAW
『インシディアス』、『死霊館』、『アクアマン』などのジェームズ・ワン監督、」そして後にメガホンをとるリー・ワネルが脚本の作品で、シリーズ第1弾。冒頭のシーンは印象的であり、他の映画作品でオマージュされたりもしています。
目覚めると見知らぬバスルームにいる男2人。中央には謎の死体。ここから脱出するにはどうすればいいのか?そして、彼らが選ばれた理由とは…?
低予算にも関わらず、綿密に計算されたプロットやストーリー、そして話題性のあるゲーム×残虐描写のアイデア勝ちで成功を勝ち取った本作。ホラーファンならずとも1度は観ておきたい作品。

ソウ2 -SAW II
脚本にリー・ワネルが参加してるものの、メインは監督も同時に担ったダーレン・リン・バウズマンが手掛けたシリーズ2作目。R15指定に留まっていた前作でしたが2以降はR18指定となり、よりデスゲームの内容と残虐性がアップ。
今回のゲーム参加者は8名の男女。彼らにはある共通点があるという。それは一体なんなのか?どうして彼らはここに連れてこられたのか…?ゲームの進行と同時に謎が解き明かされていく過程は目が離せません。
さらに、今回は前回チラリ出演だったジグソウがメイン出演者としても登場。ジグソウの目的とは一体なんなのか?

ソウ3 -SAW III
ジグソウことジョン・クレイマー、そしてアマンダ2人の関係性に焦点をあてより感情的に訴えている「ソウ3」。
より彼らの背景や人間性が理解できます。そして、ゲームの残虐性はさらにアップ!痛い!気持ち悪い!の連続で画面から目をそらしてしまうの間違いなし。

ソウ4 -SAW IV
ついに脚本からリー・ワネルの名前が消えた本作。ゲームはジグソウの手を離れ、ストーリーは刑事たちを中心にサスペンス色を強めていきます。残虐性を楽しみにするとズッコケるかも、な本作。ジグソウは死んでしまったけど回想シーンとしていっぱい出てきます。

ソウ5 -SAW V
前作で明らかになったジグソウの後継者が、いかにしてジグソウの意思を継ぐこととなったのかが明確になる一方で、その正体を暴こうとFBIストラム捜査官が一人で捜査を進めていく、サスペンスムービーの側面がとても強い「ソウ5」

ソウ6 -SAW VI
メインデスゲームを通じてジョン・クレイマーの新たな過去が明かされる本作。また、彼の後継者として動いている人物が果たして本当に「真の後継者」なのか、別に存在するのかも気になるところ。また今回はアメリカの保険医療制度について切り込んでいる側面も評価されています。

ソウ ザ・ファイナル 3D -SAW 3D
2004年にジェームズ・ワン監督、リー・ワネルが脚本を担当し、圧倒的低予算で制作され公開され大ヒットとなった「ソウ」から6年。ついに本作でファイナルを迎えることに。今回監督を務めるのは前作に続きケヴィン・グルタート。これまでソウシリーズの編集を担当してきた彼によって、ジェットコースターのように目まぐるしいサスペンスが展開されてきた物語が見事にまとめられてます!

ジグソウ:ソウ・レガシー
ファイナルから7年の時を経てファン待望の新作は、従来のファンには物足りなかったという声もチラホラ聞こえますが、やはりシリーズファンとしては抑えておきたい本作。
これまでのように閉鎖空間でゲームがすすめられてるだけじゃなくて、警察など外部の動きも同時進行だったのが新鮮。毎回お楽しみの殺人ゲーム装置ほぼ想定内ともいえ刺激が足りない一方、逆に初めて見る人にとっては見やすいかもしれません。しかし!これまでのファン心をくすぐる部分もしっかり用意されており、しっかりとシリーズ集大成という内容になっているので必見間違いなし。13年かけて8作も続いた名作シリーズ、ホラーファンならマストです。

スパイラル:ソウ オールリセット
今回はゲームを楽しむというよりは完全に処刑、自分勝手な正義をふりかざす処刑がメインって感じでしたね。それぞれの処刑シーンはしっかり残酷でグロ度も高いから、そこはさすが「ソウシリーズ」という感じ!好きな人はそれなりに楽しめると思います。たぶん「ソウ」に求めてるのはグロって人は少なくないと思うので、そこだけでもじゅうぶん楽しめました。

公開未定『Saw X』
2023年にソウの新作が公開予定されています。(詳細は未定)
さらに、トビン・ベルが再びジョン・クレイマー / ジグソウ役を再演するとも報じられています。
ソウシリーズに関するトリビア
ビリー人形の名前は一度も出てこない
ソウといえば、あの三輪車コギコギドールが大人気です。ジョン・クレイマーが手作りしてるシーンに迂闊にもほっこりしてしまいましたが、実際も「ソウ」のビリー人形はジェームズ・ワン監督自らが手作りしたものです。(2作目以降は予算も増えたので多分美術さん担当)。
彼の「ビリー」という名前は、シリーズの中では一度も出てきません。その名前は、ソウ制作者たちの中で呼ばれていた名前であり、名付け親はジェームズ・ワン。つづりは「Billy」が正しいようです(^^)/
まとめ
以上、ソウシリーズに関するまとめ記事でした。
トリビアなどについては随時追加するかもです。
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