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京極夏彦の小説・書籍まとめ

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京極夏彦さんの書籍全録

この記事では私の大好きなミステリー小説「百鬼夜行シリーズ」の京極夏彦先生についてまとめています。

研究員Aoringo
研究員Aoringo

こちらの記事は量が多いので、3ページ構成となっています。

京極夏彦にハマったきっかけ

京極夏彦さんの小説の中で最も人気で知名度のあるシリーズ「百鬼夜行シリーズ」は、古書店店主であり陰陽師の中禅寺秋彦、小説家の関口巽、刑事の木場修太朗、不思議な力を持つ探偵・榎津礼次郎の4人を中心にして、凄惨な事件や摩訶不思議な出来事、もつれにもつれる謎が毎度「妖怪」になぞらえて展開していき、最後にあらゆる伏線が一気に収束するスカッと感がやみつきになるミステリー小説シリーズです。

このシリーズは1994年に発刊された著者のデビュー作にもあたる「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」を皮切りに、2023年9月に発刊されたばかりの「鵺の牌(ぬえのいしぶみ)」まで合わせて全10作が発表されています。

私もこの「姑獲鳥の夏」が始めての京極夏彦作品となりましたが、読んだのは2008年頃のこと。友人から強く勧められたのがきっかけでした。

戦後の昭和20年代を舞台にした物語は、不可解で非現実的な怪奇現象を描きながらも至って論理的で、科学、社会学、民俗学、信仰などあれゆる観点から人間の文化や概念や脳の仕組みなどの解説が繰り広げられます。

そして、ミステリー小説の醍醐味である犯人捜しや種明かしを「憑物落とし」と表現し、物理的なトリックを暴くのではなく、「言葉(理屈?)」によってもつれた謎をスルスルと解決していくのです。

こんな話何の関係があるん?ってな難しい内容の段落も多く、私なんかは読んでても10分の2か3程度も理解できてないことが多いのですが、これらが最終的になくてはならなかったんだと納得させられる…。

よくわからんかったけど、このためのあの話やってんな!程度の理解ですw

研究員Aoringo
研究員Aoringo

さらに、なんといっても魅力的なのは登場人物たちです。
前述した個性豊かなメインキャラはもとより、わき役にいたるまで本当にキャラクターが立っていて、いわゆる「悪者」「犯人」にあたる人物に至ってもこれまた魅力的で、どうも嫌いになれない。そういう風にできている作品です。

そこから、約15年に渡りコツコツと京極先生の著書を読み進めています。

京極夏彦さんの来歴

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)さんは、北海道小樽市出身の1963年3月26日生まれ。

職業は、日本の小説家、妖怪研究家、グラフィックデザイナー、アートディレクターと紹介されています。

そう、京極先生の作品の面白いところは、小説の内容だけでなく装丁やページ構成なども著者本人が手がけているところです。グラフィックデザイナー・アートディレクターとして桑沢デザイン研究所を経て広告代理店に勤務されていたそうですからデザインのプロですね。

例えば、文章はページをまたぐことがないとか有名です。本そのものがデザインされているんですね。

なんとなく書いた処女作がヒット

Wikipediaによると、、バブル崩壊後の不景気で会社の仕事はあまりなく底冷えが続く中、思いついた企画書をいくつか作った後の暇な時間に、何となく小説『姑獲鳥の夏』を書いた、と記されています。

何となくあんな凄いのが書けるってどういうことですかね。

それで、その作品を講談社ノベルスに持ち込んだそうですが、それを読んだ編集者さんは、「著名な作家が編集部のリテラシーを試しているイタズラでは」とまで感じた出来だったそうです。

そんなわけですぐさま書籍化されヒット。立て続けに「魍魎の匣」「狂骨の夢」と次々にヒット作を飛ばし、あっという間に大人気ミステリー作家となられたのであります。

妖怪×京極夏彦

友人がなぜ私に京極夏彦さんの小説を勧めたのかというと、私が「ゲゲゲの鬼太郎」フィギュアを熱心に集めていたからでした。君ならきっとこの本を面白いと思うよって勧めてくれました。

そして、ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげる先生と、京極夏彦さんが懇意な仲であることも同時に知り小説の面白さと相まって余計に「妖怪」に憑りつかれたのでした。

当時は水木しげる先生もまだお元気で、夏には京都の太秦映画村で「妖怪祭り」というのがあって、何度か足を運びました。そこでは映画村の古いセットの中を妖怪に扮した演者さんたちがそぞろ歩く百鬼夜行があったり、水木しげる先生や京極先生、宮部みゆきさん、荒俣宏さん、多田克己さんなど豪華すぎる面々がステージで妖怪トークを繰り広げるという夢のような時間もありました。

著名な作家が並んで妖怪についてキャッキャと楽しくトークしてるんですから、もう尊いことこの上ないです。勿論学問的な話もあってかなり専門的で高度な内容もあったりして私にはついていけないこともありましたが…。

さらには、京極先生がご自身の作品や手書きイラスト入り!の色紙を販売されるという、しかもそこにご本人が来てしまうという出血大サービスまであったのです。

今思えば何て贅沢な時間だったのかと思います。もちろん買いました、「陰摩羅鬼の瑕」のイラスト入り直筆色紙。

京極夏彦さんの小説(長編シリーズ)

カバーデザインについて、本来なら新書版をご紹介したいところですが、現在Amazonで取り扱われていないタイトルもあったので、新作以外は全作品を揃えることのできる文庫版にてご紹介しています。(発刊日は、新書および単行本として同タイトルが初めて発表された日としています。)

京極夏彦さんの小説

百鬼夜行シリーズ

前述した、京極夏彦さんの作品の中で私が一番好きなシリーズです。京極堂(陰陽師の中禅寺)が活躍する長編(俗に”京極堂シリーズ”と呼ばれることもある)をメインとしながら、その他の登場人物を主人公にしたスピンオフ(番外編)から成りたっています。

百鬼夜行シリーズ
メイン長編

中禅寺秋彦が「憑物落とし」をするメインの長編作品。

『姑獲鳥の夏』 -1994年9月

(うぶめのなつ)京極夏彦のデビュー作にして、メフィスト賞創設のきっかけとなった作品。この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院の娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末を迎えます。

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レビュー

シリーズの中では厚みが薄いので比較的読みやすいですね。初めて読んだときの感想は、人の記憶や見ているものの不確かさなど自分の常識や当たり前を揺さぶられるような衝撃があったのを覚えてます。

自分の中にあった沸々としたもの、モヤモヤしてたものが明文化された爽快感と腹落ち感が凄まじかったのですごく没入しました。

また、古き日本の汗ばむ情景がありありと伝わってくる、眩暈を起こしそうな怪しい世界に没頭できます。東京では令和の今でも都市部で夏はミンミンゼミの声が聴けるという、関西では考えられないシチュエーションがありますのできっと物語でも眩暈坂を登るシーンで聞こえてくるのは「シャンシャン」といった煩いクマゼミの声ではなく、ミーンミーンと風情ある鳴き声なんだろうなーっとか、にわか蝉好きの私は考えてました。

『魍魎の匣』 -1995年1月

(もうりょうのはこ)第49回日本推理作家協会賞受賞作。箱を祀る奇妙な霊能者、箱詰めにされた少女達の四肢、そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?

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レビュー

もっとも有名であろうタイトルは映画化もされてますが、原作のほうが1000倍面白いと思います。事件の内容は凄惨でグロさ全開ですが、強面刑事・木場の淡い恋愛事情も垣間見れたり、京極堂(中禅寺)の過去が知れたり、登場人物のキャラクターがより際立っているのでより世界観に没入できます。また、前作より事件の規模もでかく書籍の厚みに比例して読み応え抜群です。

こちらは読んでからしばらく経っているので再読したいと思います。

『狂骨の夢』 -1995年5月

(きょうこつのゆめ)夫を4度殺した女、朱美(あけみ)。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗(ふるはた)。神を信じ得ぬ牧師、白丘。夢と現実(うつつ)の縺(もつ)れに悩む3人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏(どくろ)、山中での集団自決。遊民、伊佐間、文士、関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?

文庫版刊行の際に、400枚以上の加筆訂正が行われています。

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レビュー

また読み直してレビューします!

『鉄鼠の檻』 -1996年1月

(てっそのおり)忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」……。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者――骨董屋・今川、老医師・久遠寺(くおんじ)、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹(きょさつ)=明慧寺(みょうけいじ)に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する。第9回山本周五郎賞の候補作となった。

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レビュー

私が百鬼夜行シリーズの中で一番好きなタイトルで3度は読んでるかも。なんか、ふとあの世界に浸りたくなる時がくるんですよね…。深い山奥にひっそりと存在する宿や寺、そこに登場するたくさんのお坊さんや、山の中に住む振袖姿の少女など、非日常すぎるシチュエーションと雪が積もる寒い冬の中に引きずり込まれ読み終えるまで出てこれない、まさしく”檻”のような感覚を味わえます。

内容は仏教を主にして宗教の話題が多く、かなり専門的で難しいのですが般若心境や禅などわりと身近な題材でもあるので興味深く読み進めることもできます。

百鬼夜行シリーズ、私には基本的に内容が難しいので3回くらい読むとやっと理解が進みますw

『絡新婦の理』 -1996年11月

(じょろうぐものことわり)当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな――2つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作(おりさく)家創設の女学校に拠(よ)る美貌の堕天使と、血塗られた鑿(のみ)をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らせた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?

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また読み直してレビューします!

『塗仏の宴 宴の支度』 -1998年3月

(ぬりぼとけのうたげ うたげのしたく)
宴の支度は整いました――。京極堂、挑発される。

「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り――たいです」。答えた男女は己を失い、昏(くら)き界(さかい)へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出(そうしゅつ)した東洋風の胡乱(うろん)な集団6つ。15年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。次作『塗仏の宴 宴の始末』の併せて2部作となっている。

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レビュー

本作は、次作「塗仏の宴 宴の始末」で完結する構成なので謎だけが散りばめられた格好ですが、いくつかの小さな謎は本作の中で明らかになります。そして、もっと大掛かりな事件であることが仄めかされながら次に続く感じ。

17年ぶりに発刊された百鬼夜行シリーズ最新作「鵺の牌」を読了後、10年以上ぶりに読み直しました。「鵺の牌」は内容がすごい難しかったのこともあったので、非常に読みやすかったです…。正直難易度はこれくらいにしてほしいw 

物語の内容は、怪しい宗教団体やそれに準ずるような団体がいくつか登場し、並走して謎の「消えた村」に関する凄惨な噂話を背景に、人の記憶の頼りなさや儚さ、現実とは何をもって現実なのか…?みたいな興味深い人間の心理描写もたくさんで非常に面白いです。

個人的には宮村と議論していた秋彦さんがワハハと大きく笑うシーンが尊かったです。ぜひ織作茜と共有したい。

『塗仏の宴 宴の始末』 -1998年9月

(ぬりぼとけのうたげ うたげのしまつ)
後の始末をお願いします――。京極堂、覚悟を決める。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねえ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとする宗教集団。接点は果たしてあるのか? ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する「宴(ゲーム)」の驚愕の真相。前作『塗仏の宴 宴の支度』の併せて2部作となっている。

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レビュー

前作に続き、これまでになく登場人物や組織が多くいため複雑怪奇なストーリーとなってますが、全ての謎が一気に解明(憑き物落とし的に言うと”解体・再構築”)されていく終盤はお見事。まさに絡まった糸が解れて再び(ある意味で)正しく結び直されていくような快感がありました。

謎が解けて正常化するのはスッキリするものの、全てが明るみになる素っ気なさも同時に感じるのが百鬼夜行シリーズの特徴。ああ、なんだそんなことなのか…と、まさに「この世に不思議なことなど何もないのだよーー」ですね。

『陰摩羅鬼の瑕』 -2003年8月

(おんもらきのきず)「おお! そこに人殺しが居る!」探偵・榎木津礼二郎は、その場に歩み入るなりそう叫んだ――。嫁いだ花嫁の命を次々と奪っていく、白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」。その主「伯爵」こと、由良昂允(こういん)とはいかなる人物か? 一方、京極堂も、呪われた由良家のことを、元刑事・伊庭から耳にする。

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レビュー

また読み直してレビューします!

『邪魅の雫』 -2006年9月

(じゃみのしずく)江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。

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『鵼の碑』 -2023年9月

(ぬえのいしぶみ)

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。
消えた三つの他殺体を追う刑事。
妖光に翻弄される学僧。
失踪者を追い求める探偵。
死者の声を聞くために訪れた女。
そして見え隠れする公安の影。

発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、
縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。

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レビュー

17年ぶりの新作!待ちに待った人も多い中で今回は久しぶりということもあってか?難易度の高い段落が多かった気がします…!難しかったよ~。これまでも、絡まりぐちゃぐちゃになった謎を京極堂が解き結び直して収束していく気持ちよさがシリーズの醍醐味ではありましたが、今回はそれがより意図的に、むしろそれが題材そのもので、様々な獣をつなぎ合わせた「鵺」という怪物になぞらえた物語となってました。

とっ散らかって最後に京極堂がサラッと出てきて謎が全てわかってしまうあっさりした感じはちょっと物足りない感じも正直したんですが、何より17年ぶりに登場人物たちにまた会えた喜びのほうが大きく、本当に発刊してくださりありがとうございました!という思いです。

百鬼夜行シリーズ コミック版

百鬼夜行シリーズ番外編
連作小説

「百鬼夜行シリーズ」のスピンオフ作品たち。メイン長編に登場する様々な人物のサイドストーリーを描く「百鬼夜行 陰/陽」シリーズ、探偵・榎木津礼二郎が大暴れして事件を破壊する「百器徒然袋」シリーズ、旅先で事件に首を突っ込んだ妖怪研究家・多々良勝五郎の的外れな推理がなぜか当たってしまう「今昔続百鬼」があります。

『百鬼夜行――陰』 -1999年7月

(ひゃっきやぎょう いん)「妖怪」はいずこより来るのか……。人の心は闇にあらねども、揺るぎないはずの世界が乱れたとき、その裂け目から恠(あや)しきものが湧き出し、取り憑く。他人の視線を畏れる者、煙に常軌を逸した執着をもつ火消し、「海」を忌む小説家……。日常に潜む恐怖を描く10の短篇から成る「京極堂サイドストーリーズ」

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『百器徒然袋――雨』 -1999年11月

(ひゃっきつれづれぶくろ あめ)「推理はしないんです。彼は」。知人・大河内の奇妙な言葉にひかれて神保町の薔薇十字探偵社を訪れた「僕」。気がつけば依頼人の自分まで関口、益田、今川、伊佐間同様“名探偵”榎木津礼二郎の“下僕”となっていた…。京極堂をも巻き込んで展開するハチャメチャな妖怪三篇「鳴釜」「瓶長」「山颪」を収録。

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『今昔続百鬼――雲』 -2001年1月

(こんじゃくぞくひゃっき くも)「あなたーー妖怪お好きですか」。その男は真顔で尋ねる。これぞ多々良勝五郎(たたらかつごろう)大先生。人の迷惑顧みず、怪異求めて六十余州を西東。河童に噛み殺された男、物忌みの村を徘徊する怪人、絶対負けない賭博師、即身仏の神隠し……。センセイの行くところ、およそ信じがたい出来事ばかり待つ。して、その顛末は?

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レビュー

主人公の多々良勝五郎のモデルとなった人物は、実在する妖怪研究家で作家の多田克己さん。実は、10年以上前になりますが京都太秦映画村・妖怪会議で握手をしてもらったことがあります。その時に私は多田さんに「猫は長生きすると本当に猫又になりますか?」っていうアホすぎる質問をしてしまったのですが、多田さんはちゃんと答えてくれました。「扉を自分で開く猫っているでしょう?そんな動物はなかなかいませんよね。なので扉開けだしたらもう半分妖怪みたいなもんじゃないですか?」とw(優しい) 結果、我が家に猫又らしき猫が1匹いることが判明しました。

作品レビューではなくて恐縮ですが、実際の多田さんを少し知ってるだけに多々良勝五郎の活躍(?)が活き活きと感じられてとても楽しめました。

『百器徒然袋――風』 -2004年7月

(ひゃっきつれづれぶくろ かぜ)調査も捜査も推理もしない、天下無敵の薔薇十字探偵、榎木津礼二郎。過去の事件がきっかけで榎木津の“下僕”となった「僕」は、そのせいで別の事件にも巻き込まれてしまう。探偵を陥れようと、張り巡らされた罠。それに対し、榎木津の破天荒な振る舞いが炸烈する!「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の三篇を収録。

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『百鬼夜行――陽』 -2012年3月

(ひゃっきやぎょう よう)人に見えないものが視える。闇の中に、他人の恐怖が悔恨が苦痛が悲哀が―視えてしまう。そんな男、榎木津礼二郎にとりついているのは魚の眼だった(「目競」)。『狂骨の夢』『絡新婦の理』『邪魅の雫』他の名作、そして『鵺の碑』に登場する者たちの闇と因果を綴る怪異譚。魔術的な語りの果てに―妖しきものが現れる。

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百器徒然袋コミック版

百鬼夜行シリーズ番外編
今昔百鬼拾遺シリーズ

主な登場人物は、中禅寺秋彦の妹で雑誌記者の中禅寺敦子と、『絡新婦の理』に登場した呉美由紀がペアになって事件に関わっていきます。

『今昔百鬼拾遺 鬼』 -2019年4月

(こんじゃくひゃっきしゅうい おに)「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。

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『今昔百鬼拾遺 河童』 -2019年5月

(こんじゃくひゃっきしゅうい かっぱ)

昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。

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『今昔百鬼拾遺 天狗』 -2019年6月

(こんじゃくひゃっきしゅうい てんぐ)

昭和29年8月、是枝美智栄は天狗伝説の残る高尾山中で消息を絶った。約2か月後、遠く離れた群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服を身にまとっていた。この謎に、旧弊な家に苦しめられてきた天津敏子の悲恋が重なり合い――。科学雑誌『稀譚月報』記者・中禅寺敦子、代議士の娘にして筋金入りのお嬢様=篠村美弥子、そして、これまで幾つかの事件に関わってきた女学生・呉美由紀が、女性たちの失踪と死の謎に挑む。

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『今昔百鬼拾遺 月』 -2020年8月

(こんじゃくひゃっきしゅうい つき)

これまでに発売されたシリーズ「鬼」「河童」「天狗」の総集編。3冊買うか、これ1冊買うか…。

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京極夏彦さんの小説

巷説百物語シリーズ

江戸時代末期の天保年間を舞台に、晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、妖怪になぞらえて解決する小悪党たちの活躍を描く時代劇シリーズ。百鬼夜行シリーズが、妖怪の仕業に見える不思議な事件を科学的・論理的に解明して解決するのに対し、本シリーズは逆に人の心の綾を妖怪の仕業に仕立てることで解決するところに特徴があり、『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、『遠巷説百物』で第56回吉川英治文学賞と、3冠受賞しているシリーズです。

『巷説百物語』 -1999年8月

(こうせつひゃくものがたり)怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。

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アニメ『巷説百物語』U-NEXTで配信中!
ドラマ『巷説百物語 狐者異』U-NEXTで配信中!
ドラマ『巷説百物語 飛縁魔』U-NEXTで配信中!

『続巷説百物語』 -2001年5月

(ぞくこうせつひゃくものがたり)無類の不思議話好きの山岡百介は、殺しても殺しても生き返るという極悪人の噂を聞く。その男は、斬首される度に蘇り、今、三度目のお仕置きを受けたというのだ。ふとした好奇心から、男の生首が晒されている刑場へ出かけた百介は、山猫廻しのおぎんと出会う。おぎんは、生首を見つめ、「まだ生きるつもりかえ」とつぶやくのだが…。狐者異、野鉄砲、飛縁魔―闇にびっしり蔓延る愚かで哀しい人間の悪業は、奴らの妖怪からくりで裁くほかない―。小悪党・御行の又市一味の仕掛けがますます冴え渡る、奇想と哀切のあやかし絵巻、第二弾。

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『後巷説百物語』 -2001年5月

(のちのこうせつひゃくものがたり)文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作剣之進らは、ある島の珍奇な伝説の真偽を確かめるべく、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。一白翁と名のるこの老人、若い頃怪異譚を求めて諸国を巡ったほどの不思議話好き。奇妙な体験談を随分と沢山持っていた。翁は静かに、そしてゆっくりと、今は亡き者どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞作

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『前巷説百物語』 -2007年4月

(さきのこうせつひゃくものがたり)理由あって上方から江戸へ流れてきた双六売りの又市は、根岸の損料屋「ゑんま屋」の手伝いをすることに。この店はれっきとした貸物業、しかし裏では、決して埋まらぬ大損を大金と引き替えに仕掛けであがなう…という稼業を営んでいた。渡世仲間らと共に、若き又市が江戸に仕掛ける妖怪からくりの数々。だがついに、とてつもない強敵が又市らの前に立ちふさがる。やるせなさが胸を打つシリーズ第4弾、百物語はじまりの物語。

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『西巷説百物語』 -2010年7月

(にしのこうせつひゃくものがたり)大坂屈指の版元にして、実は上方の裏仕事の元締である一文字屋仁蔵の許には、数々の因縁話が持ち込まれる。いずれも一筋縄ではいかぬ彼らの業を、あざやかな仕掛けで解き放つのは、御行の又市の悪友、靄船の林蔵。亡者船さながらの口先三寸の嘘船で、靄に紛れ霞に乗せて、気づかぬうちに彼らを彼岸へと連れて行く。「これで終いの金比羅さんや―」。第24回柴田錬三郎賞を受賞した、京極節の真骨頂。

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『遠巷説百物語』 -2021年7月

(とおくのこうせつひゃくものがたり)第56回吉川英治文学賞受賞作。盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。
郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。〈巷説百物語〉シリーズの集大成。

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『京極夏彦「怪」―『巷説百物語』のすべて』 -2000年

『巷説百物語』シリーズの副読本。モチーフとなっている江戸時代の絵師竹原春泉描く『絵本百物語』の成立の背景や、『巷説百物語』と『続巷説百物語』に登場する「小豆洗い」や「舞首」といった妖怪たちの解説、あるいは登場人物の複雑な相関関係が図解で示されるなど、物語をより楽しむための情報が満載されています。目玉は、『巷説百物語』の映像化作品で、京極自身が手がけた「七人みさき」の脚本が完全収録されている点。

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巷説百物語 コミック版

漫画家・日高 建男氏、森野 達弥氏による『巷説百物語』コミック版。森野 達弥氏は、水木しげる氏のチーフアシスタントとして「ゲゲゲの鬼太郎」なども手がけていたそうです。

\今すぐ観る&読む/
日高 建男『巷説百物語 1』を読む
日高 建男『後巷説百物語』を読む
森野 達弥『漫画・巷説百物語』を読む

京極夏彦さんの小説

江戸怪談シリーズ

古典の怪談を、登場人物などの要素や筋立てを利用して、組み直したもの。おどろおどろしい背景と、男女の現代的視点からの心理描写が精緻な作品群。

『嗤う伊右衛門』 -1997年6月

(わらういえもん)幽晦との境界が、破れている。内部の薄明が昏黒に洩れている。ならばそこから夜が染みて来る…。生まれてこのかた笑ったこともない生真面目な浪人、伊右衛門。疱瘡を病み顔崩れても凛として正しさを失わない女、岩―「四谷怪談」は今、極限の愛の物語へと昇華する。第25回泉鏡花文学賞受賞作で、お岩さんで有名な怪談「四谷怪談」をモチーフにした長編小説。著者独自の解釈でアレンジされており、おおまかな設定以外は原作と大きく異なっている。

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『覘き小平次』 -2002年9月

(のぞきこへいじ)押入で死んだように生きる木幡小平次は、天下随一の幽霊役者。ある時、旅巡業の声がかかるが、それは凝り続けた愛と憎しみが解き放たれる修羅の幕開けであった。女房・お塚を始め、小平次の周りに蠢く生者らの欲望、悲嘆、執着が十重二十重に渦巻き絡み合い炸裂し―やがて一つの異形の愛が浮かび上がる。人間という哀しい華が圧倒的に咲き乱れる、これぞ文芸の極み。古典怪談に材を取った『嗤う伊右衛門』に続くシリーズ第二弾。第16回山本周五郎賞受賞作

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『数えずの井戸』 -2010年1月

(かぞえずのいど)「一枚…二枚…」と井戸から出てきては皿の数を数える”お菊さん”で有名な怪談「皿屋敷」をモチーフにした長編小説。いく度も奉公先を追われる美しい娘・菊。慾のない菊の姿はやがて、つねに満ち足りない旗本青山家当主・播磨の心に触れるが、菊の父親の因果や、播磨の暗い人間関係が、二人を凄惨な事件に突き落とす。

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京極夏彦さんの小説

ルー=ガルーシリーズ

当初「女子高生SF小説」として構想が語られていた作品で、コミックやアニメ映画にもなっている。

『ルー=ガルー 忌避すべき狼』 -2001年6月

(ルー=ガルー きひすべきおおかみ)人と人との物理的接触が極めて希薄な高度情報化社会。清潔で完璧なはずの日常で起きた連続殺人事件が十四歳の少女達を覚醒させる。世界のすべてだと思っていた端末が“鎖”だと気づいたとき、牧野葉月は初めて友達と繋がる。真実を求める少女達を殺人鬼が狙う。“忌避すべき狼”の正体とは?

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『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』 -2011年10月

少女たちを襲った悍ましい事件から三箇月。来生律子の許を訪れた作倉雛子は、小壜に入った“毒”を托し姿を消した。相次ぐ殺傷事件、三十数年前の一家惨殺事件との奇妙な符号、彼女らを監視する何者かの影。少女たちは再び動き出す。巧緻に張り巡らされた伏線が思いもよらぬ収束を見せるシリーズ第二弾。

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ルー=ガルー コミック版

漫画家・樋口彰彦氏による京極夏彦原作の『ルー=ガルー 忌避すべき狼』を漫画化。原作未読だと、細かい設定等が理解し難い点もあるかもしれない。

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京極夏彦さんの小説

豆腐小僧シリーズ

豆腐を持った可愛い妖怪”豆腐小僧”が自分探しの旅に出るシリーズ。自分とは何者か?という答えをもとめて、豆腐小僧が自我に目覚めていく過程を軸にして、妖怪とは何かを順序だてて解説している点が、妖怪入門の書としても面白いシリーズとなっています。

『豆腐小僧双六道中ふりだし』 -2003年12月

江戸郊外のとある廃屋に、いつのまにやら棲みついていた1匹の妖怪、豆腐小僧。豆腐を載せた盆を持ち、ただ立ちつくすだけの妖怪である自分は、豆腐を落としたとき、ただの小僧になるのか、はたまた消えてしまうのか―。思い悩んだ小僧は、自らの存在理由を求めて旅に出る。

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『豆冨小僧双六道中おやすみ』 -2011年

妖怪総大将であった父に恥じぬ立派なお化けになるため、達磨先生と修行の旅に出た豆腐小僧。甲州の裏街道を行く人間2人組を理由もなく追いかけるが、道中は思いもよらぬ珍騒動ばかり。突如現れた金の鴉に巨大な蟹、凶悪な邪魅。芝居者狸らによる“妖怪総理化計画”。信玄の隠し金を狙う人間たちの悪だくみ…。ゴタゴタに巻き込まれた豆腐小僧に、驚くべき災難が降りかかる。果たして小僧の運命や如何に!?

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『豆腐小僧その他』 -2011年

豆富小僧が現代に現れての活躍を描いた小説「豆富小僧」と、京極夏彦さんによるオリジナル台本「狂言 豆腐小僧」「狂言 新・死に神」などが収録されています。

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京極夏彦さんの小説

現代怪談シリーズ

現代を舞台に、江戸時代に書かれた怪談を現代語訳した「旧談」や、現代怪談などの短編集シリーズ。

『旧談』 -2007年7月

2007年に単行本「旧(ふるい)怪談―耳袋より」として発売され、2013年に文庫版としてリメイク。江戸時代の怪異蒐集の書『耳嚢』を著者独自の解釈で現代語にした作品。ただの訳ではなく、当時と現代の文化の差異を著者が補佐しているような側面もあり、非常に読みやすくなっています。怪談ではあるが、怖いというよりは不思議な「世にも奇妙な物語」を彷彿とさせる雰囲気があります。

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『幽談』 -2008年7月

怖いものとは何だろう。本当に怖いものを知るため、とある屋敷を訪れた男は、通された座敷で思案する。完全な暗闇の世界、思いもよらない異形のモノ、殺意を持った猛獣や殺人鬼、己が死ぬこと、幽霊――。不安でも嫌悪でも驚きでも不思議でもなく、純粋な怖いものを。恐怖に似たものではい、真実の“こわいもの”を知るという屋敷の老人が、男にさし示したものとは。「こわいもの」ほか、妖しく美しい、幽(かそけ)き8つの物語を収録。

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『冥談』 -2010年3月

庭に咲く艶々とした椿の花とは対照に、暗い座敷に座る小山内君は痩せ細り、土気色の顔をしている。僕は小山内君に頼まれて留守居をすることになった。襖を隔てた隣室に横たわっている、妹の佐弥子さんの死体とともに。しかしいま、僕の目の前に立つ佐弥子さんは、儚いほどに白く、昔と同じ声で語りかけてくる。彼女は本当に死んでいるのだろうか。「庭のある家」をはじめ、計8篇を収録。生と死のあわいをゆく、ほの瞑い旅路。

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『眩談』 -2012年11月

庭に咲く艶々とした椿の花とは対照に、暗い座敷に座る小山内君は痩せ細り、土気色の顔をしている。僕は小山内君に頼まれて留守居をすることになった。襖を隔てた隣室に横たわっている、妹の佐弥子さんの死体とともに。しかしいま、僕の目の前に立つ佐弥子さんは、儚いほどに白く、昔と同じ声で語りかけてくる。彼女は本当に死んでいるのだろうか。「庭のある家」をはじめ、計8篇を収録。生と死のあわいをゆく、ほの瞑い旅路。

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『鬼談』 -2015年4月

シリーズの中では一番怖いともいわれる。藩の剣術指南役・桐生家に生まれた作之進には、右腕がない。元服の夜、父は厳かに言った。「お前の腕を斬ったのは儂だ」。一方、柔らかで幸福な家庭で暮らす“私”は何故か、弟を見ていると自分の中に真っ黒な何かが涌くのを感じていた。ある日、私は見てしまう。幼い弟の右腕を掴み、表情のない顔で見下ろす父を。過去と現在が奇妙に交錯する「鬼縁」ほか、情欲に囚われ“人と鬼”の狭間を漂う者たちを描いた短編集。

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『虚談』 -2018年2月

元デザイナーで小説家の「僕」は、知人友人からよく相談を受ける。「ナッちゃんはそういうの駄目な口やろ」と笑いながら、デザイン学校時代の年上の同輩、御木さんは奇妙な話を始めた。十三歳のときに山崩れで死んだ妹が、年老い、中学の制服を着て、仕事先と自宅に現れたというのだ。だが彼の話には、僕の記憶と食い違いがあり―(「クラス」)。この現実と価値観を揺るがす、全9篇の連作集。

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京極夏彦さんの小説

書楼弔堂シリーズ

舞台は明治時代の中期。古今東西のあらゆる書物が揃う「書楼弔堂」という古本屋が舞台で、一部の章を除いて実在の人物が登場。また、各巻ごとに主人公が変わるシリーズ。

『書楼弔堂 破暁』 -2013年11月

(しょろうとむらいどう はぎよう)明治25年の5月、休職し家族を置いて東京の郊外で独り暮らしていた高遠彬は、知り合いの丁稚から一風変わった古書店が近所にあると聞き、興味を抱いてその「書楼弔堂」を訪れる。

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『書楼弔堂 炎昼』 -2016年11月

(しょろうとむらいどう えんちゅう)明治30年の夏、祖父との不和のために家を飛び出した天馬塔子は、文壇の友人から聞いた不思議な古書店を探していると云う2人の青年と出会い、件の建物に心当たりがあったことから一緒に「書楼弔堂」へ向かう。シリーズ第二弾。

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『書楼弔堂 待宵』 -2023年1月

(しょろうとむらいどう まつよい)

明治35年初頭、八甲田山の遭難騒ぎから10日ばかり経った頃、東京郊外のとある坂で甘酒屋を営む老人・弥蔵は、常連の利吉から近所にあらゆる本が揃うと評判の本屋があり、德冨蘇峰がそこを探して坂下の鰻屋に来ていると教えられる。しばらくして来店した蘇峰が本屋を見つけられず困っていると知り、弥蔵は案内を兼ねて共に「書楼弔堂」を目指す。約6年ぶりに発刊されたシリーズ第3弾。

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京極夏彦さんの小説

ヒトでなしシリーズ

『ヒトでなし 金剛界の章』 -2015年10月

理屈も倫理も因果も呑み込む。この書は、「ヒトでなし」の「ヒトでなし」による「ヒトでなし」のための経典である――。娘を亡くし、職も失い、妻にも捨てられた。俺は、ヒトでなしなんだそうだ――。そう呟く男のもとに、一人また一人と破綻者たちが吸い寄せられる。金も、暴力も、死も、罪も――。犯罪小説であり思弁小説であり宗教小説であり諧謔小説でもあるエンターテインメント。

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『ヒトごろし』 -2018年1月

殺す。殺す殺す。ころしてやる――。新選組の闇に切り込む禁断の異聞! 人々に鬼と恐れられた新選組の副長・土方歳三。幼き日、目にしたある光景がその後の運命を大きく狂わせる。胸に蠢く黒い衝動に駆られ、人でなしとして生きる道の先には? 激動の幕末で暗躍し、血に塗れた最凶の男が今蘇る。

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にわかホラー研究員
関西在住。ホラー映画を見たりホラーに関することで興味が出たものをマイペースに調べたりしてブログ記事にしています。いろんな映画を観るよりは好きな作品やシリーズを掘り下げるのが好きです。もっぱら在宅シネマ―で動画配信サービス&BS/CS録画で楽しんでます。
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