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京極夏彦の長編小説〈百鬼夜行シリーズ〉全まとめ

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京極夏彦さんの書籍全録

この記事では私の大好きなミステリー小説「百鬼夜行シリーズ」の京極夏彦先生についてまとめています。

研究員Aoringo
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京極夏彦とは?

京極夏彦さんの小説の中で最も人気で知名度のあるシリーズ「百鬼夜行シリーズ」。「魍魎の匣」や「姑獲鳥の夏」などは映画化もされているのでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏とも親交が深く、妖怪研究家としての一面も色濃い京極氏の手がける作品は、多くが「妖怪」に深く関係しています。

京極夏彦さんに関する書籍は↓の記事でまとめていますのでぜひ併せてごらんください。

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この記事では、京極夏彦さんの書籍のうち、大人気の長編小説シリーズ「百鬼夜行シリーズ」に関する作品についてまとめています。

京極夏彦さんの小説

百鬼夜行シリーズ

前述した、京極夏彦さんの作品の中で私が一番好きなシリーズです。京極堂(陰陽師の中禅寺)が活躍する長編(俗に”京極堂シリーズ”と呼ばれることもある)をメインとしながら、その他の登場人物を主人公にしたスピンオフ(番外編)から成りたっています。

百鬼夜行シリーズ

メイン長編

中禅寺秋彦が「憑物落とし」をするメインの長編作品。

『姑獲鳥の夏』 -1994年9月

姑獲鳥の夏 京極夏彦

(うぶめのなつ)京極夏彦のデビュー作にして、メフィスト賞創設のきっかけとなった作品。この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院の娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末を迎えます。

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レビュー

シリーズの中では厚みが薄いので比較的読みやすいですね。初めて読んだときの感想は、人の記憶や見ているものの不確かさなど自分の常識や当たり前を揺さぶられるような衝撃があったのを覚えてます。

自分の中にあった沸々としたもの、モヤモヤしてたものが明文化された爽快感と腹落ち感が凄まじかったのですごく没入しました。

また、古き日本の汗ばむ情景がありありと伝わってくる、眩暈を起こしそうな怪しい世界に没頭できます。東京では令和の今でも都市部で夏はミンミンゼミの声が聴けるという、関西では考えられないシチュエーションがありますのできっと物語でも眩暈坂を登るシーンで聞こえてくるのは「シャンシャン」といった煩いクマゼミの声ではなく、ミーンミーンと風情ある鳴き声なんだろうなーっとか、にわか蝉好きの私は考えてました。

『魍魎の匣』 -1995年1月

魍魎の匣 京極夏彦

(もうりょうのはこ)第49回日本推理作家協会賞受賞作。箱を祀る奇妙な霊能者、箱詰めにされた少女達の四肢、そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?

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レビュー

もっとも有名であろうタイトルは映画化もされてますが、原作のほうが1000倍面白いと思います。事件の内容は凄惨でグロさ全開ですが、強面刑事・木場の淡い恋愛事情も垣間見れたり、京極堂(中禅寺)の過去が知れたり、登場人物のキャラクターがより際立っているのでより世界観に没入できます。また、前作より事件の規模もでかく書籍の厚みに比例して読み応え抜群です。

こちらは読んでからしばらく経っているので再読したいと思います。

『狂骨の夢』 -1995年5月

狂骨の夢 京極夏彦

(きょうこつのゆめ)夫を4度殺した女、朱美(あけみ)。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗(ふるはた)。神を信じ得ぬ牧師、白丘。夢と現実(うつつ)の縺(もつ)れに悩む3人の前に怪事件が続発する。海に漂う金色の髑髏(どくろ)、山中での集団自決。遊民、伊佐間、文士、関口、刑事・木場らも見守るなか、京極堂は憑物を落とせるのか?

文庫版刊行の際に、400枚以上の加筆訂正が行われています。

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レビュー

また読み直してレビューします!

『鉄鼠の檻』 -1996年1月

鉄鼠の檻 京極夏彦

(てっそのおり)忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」……。箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者――骨董屋・今川、老医師・久遠寺(くおんじ)、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。謎の巨刹(きょさつ)=明慧寺(みょうけいじ)に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する。第9回山本周五郎賞の候補作となった。

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レビュー

私が百鬼夜行シリーズの中で一番好きなタイトルで3度は読んでるかも。なんか、ふとあの世界に浸りたくなる時がくるんですよね…。深い山奥にひっそりと存在する宿や寺、そこに登場するたくさんのお坊さんや、山の中に住む振袖姿の少女など、非日常すぎるシチュエーションと雪が積もる寒い冬の中に引きずり込まれ読み終えるまで出てこれない、まさしく”檻”のような感覚を味わえます。

内容は仏教を主にして宗教の話題が多く、かなり専門的で難しいのですが般若心境や禅などわりと身近な題材でもあるので興味深く読み進めることもできます。

百鬼夜行シリーズ、私には基本的に内容が難しいので3回くらい読むとやっと理解が進みますw

『絡新婦の理』 -1996年11月

絡新婦の理 京極夏彦

(じょろうぐものことわり)当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな――2つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作(おりさく)家創設の女学校に拠(よ)る美貌の堕天使と、血塗られた鑿(のみ)をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らせた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?

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また読み直してレビューします!

『塗仏の宴 宴の支度』 -1998年3月

塗仏の宴 宴の支度 京極夏彦

(ぬりぼとけのうたげ うたげのしたく)
宴の支度は整いました――。京極堂、挑発される。

「知りたいですか」。郷土史家を名乗る男は囁く。「知り――たいです」。答えた男女は己を失い、昏(くら)き界(さかい)へと連れ去られた。非常時下、大量殺戮の果てに伊豆山中の集落が消えたとの奇怪な噂。敗戦後、簇出(そうしゅつ)した東洋風の胡乱(うろん)な集団6つ。15年を経て宴の支度は整い、京極堂を誘い出す計は成る。次作『塗仏の宴 宴の始末』の併せて2部作となっている。

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レビュー

本作は、次作「塗仏の宴 宴の始末」で完結する構成なので謎だけが散りばめられた格好ですが、いくつかの小さな謎は本作の中で明らかになります。そして、もっと大掛かりな事件であることが仄めかされながら次に続く感じ。

17年ぶりに発刊された百鬼夜行シリーズ最新作「鵺の牌」を読了後、10年以上ぶりに読み直しました。「鵺の牌」は内容がすごい難しかったのこともあったので、非常に読みやすかったです…。正直難易度はこれくらいにしてほしいw 

物語の内容は、怪しい宗教団体やそれに準ずるような団体がいくつか登場し、並走して謎の「消えた村」に関する凄惨な噂話を背景に、人の記憶の頼りなさや儚さ、現実とは何をもって現実なのか…?みたいな興味深い人間の心理描写もたくさんで非常に面白いです。

個人的には宮村と議論していた秋彦さんがワハハと大きく笑うシーンが尊かったです。ぜひ織作茜と共有したい。

『塗仏の宴 宴の始末』 -1998年9月

塗仏の宴 宴の始末 京極夏彦

(ぬりぼとけのうたげ うたげのしまつ)
後の始末をお願いします――。京極堂、覚悟を決める。

「愉しかったでしょう。こんなに長い間、楽しませてあげたんですからねえ」。その男はそう言った。蓮台寺温泉裸女殺害犯の嫌疑で逮捕された関口巽と、伊豆韮山の山深く分け入らんとする宗教集団。接点は果たしてあるのか? ようやく乗り出した京極堂が、怒りと哀しみをもって開示する「宴(ゲーム)」の驚愕の真相。前作『塗仏の宴 宴の支度』の併せて2部作となっている。

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レビュー

前作に続き、これまでになく登場人物や組織が多くいため複雑怪奇なストーリーとなってますが、全ての謎が一気に解明(憑き物落とし的に言うと”解体・再構築”)されていく終盤はお見事。まさに絡まった糸が解れて再び(ある意味で)正しく結び直されていくような快感がありました。

謎が解けて正常化するのはスッキリするものの、全てが明るみになる素っ気なさも同時に感じるのが百鬼夜行シリーズの特徴。ああ、なんだそんなことなのか…と、まさに「この世に不思議なことなど何もないのだよーー」ですね。

『陰摩羅鬼の瑕』 -2003年8月

陰摩羅鬼の瑕 京極夏彦

(おんもらきのきず)「おお! そこに人殺しが居る!」探偵・榎木津礼二郎は、その場に歩み入るなりそう叫んだ――。嫁いだ花嫁の命を次々と奪っていく、白樺湖畔に聳える洋館「鳥の城」。その主「伯爵」こと、由良昂允(こういん)とはいかなる人物か? 一方、京極堂も、呪われた由良家のことを、元刑事・伊庭から耳にする。

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レビュー

また読み直してレビューします!

『邪魅の雫』 -2006年9月

邪魅の雫 京極夏彦

(じゃみのしずく)江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。

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『鵼の碑』 -2023年9月

鵼の碑 京極夏彦

(ぬえのいしぶみ)

殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。
消えた三つの他殺体を追う刑事。
妖光に翻弄される学僧。
失踪者を追い求める探偵。
死者の声を聞くために訪れた女。
そして見え隠れする公安の影。

発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、
縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。

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レビュー

17年ぶりの新作!待ちに待った人も多い中で今回は久しぶりということもあってか?難易度の高い段落が多かった気がします…!難しかったよ~。これまでも、絡まりぐちゃぐちゃになった謎を京極堂が解き結び直して収束していく気持ちよさがシリーズの醍醐味ではありましたが、今回はそれがより意図的に、むしろそれが題材そのもので、様々な獣をつなぎ合わせた「鵺」という怪物になぞらえた物語となってました。

とっ散らかって最後に京極堂がサラッと出てきて謎が全てわかってしまうあっさりした感じはちょっと物足りない感じも正直したんですが、何より17年ぶりに登場人物たちにまた会えた喜びのほうが大きく、本当に発刊してくださりありがとうございました!という思いです。

百鬼夜行シリーズ コミック版

百鬼夜行シリーズ番外編

連作小説

「百鬼夜行シリーズ」のスピンオフ作品たち。メイン長編に登場する様々な人物のサイドストーリーを描く「百鬼夜行 陰/陽」シリーズ、探偵・榎木津礼二郎が大暴れして事件を破壊する「百器徒然袋」シリーズ、旅先で事件に首を突っ込んだ妖怪研究家・多々良勝五郎の的外れな推理がなぜか当たってしまう「今昔続百鬼」があります。

『百鬼夜行――陰』 -1999年7月

百鬼夜行 陰 京極夏彦

(ひゃっきやぎょう いん)「妖怪」はいずこより来るのか……。人の心は闇にあらねども、揺るぎないはずの世界が乱れたとき、その裂け目から恠(あや)しきものが湧き出し、取り憑く。他人の視線を畏れる者、煙に常軌を逸した執着をもつ火消し、「海」を忌む小説家……。日常に潜む恐怖を描く10の短篇から成る「京極堂サイドストーリーズ」

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『百器徒然袋――雨』 -1999年11月

百器徒然袋 雨 京極夏彦

(ひゃっきつれづれぶくろ あめ)「推理はしないんです。彼は」。知人・大河内の奇妙な言葉にひかれて神保町の薔薇十字探偵社を訪れた「僕」。気がつけば依頼人の自分まで関口、益田、今川、伊佐間同様“名探偵”榎木津礼二郎の“下僕”となっていた…。京極堂をも巻き込んで展開するハチャメチャな妖怪三篇「鳴釜」「瓶長」「山颪」を収録。

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『今昔続百鬼――雲』 -2001年1月

今昔続百鬼 雲 〈多々良先生行状記〉 京極夏彦
Version 1.0.0

(こんじゃくぞくひゃっき くも)「あなたーー妖怪お好きですか」。その男は真顔で尋ねる。これぞ多々良勝五郎(たたらかつごろう)大先生。人の迷惑顧みず、怪異求めて六十余州を西東。河童に噛み殺された男、物忌みの村を徘徊する怪人、絶対負けない賭博師、即身仏の神隠し……。センセイの行くところ、およそ信じがたい出来事ばかり待つ。して、その顛末は?

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レビュー

主人公の多々良勝五郎のモデルとなった人物は、実在する妖怪研究家で作家の多田克己さん。実は、10年以上前になりますが京都太秦映画村・妖怪会議で握手をしてもらったことがあります。その時に私は多田さんに「猫は長生きすると本当に猫又になりますか?」っていうアホすぎる質問をしてしまったのですが、多田さんはちゃんと答えてくれました。「扉を自分で開く猫っているでしょう?そんな動物はなかなかいませんよね。なので扉開けだしたらもう半分妖怪みたいなもんじゃないですか?」とw(優しい) 結果、我が家に猫又らしき猫が1匹いることが判明しました。

作品レビューではなくて恐縮ですが、実際の多田さんを少し知ってるだけに多々良勝五郎の活躍(?)が活き活きと感じられてとても楽しめました。

『百器徒然袋――風』 -2004年7月

百器徒然袋 風 京極夏彦

(ひゃっきつれづれぶくろ かぜ)調査も捜査も推理もしない、天下無敵の薔薇十字探偵、榎木津礼二郎。過去の事件がきっかけで榎木津の“下僕”となった「僕」は、そのせいで別の事件にも巻き込まれてしまう。探偵を陥れようと、張り巡らされた罠。それに対し、榎木津の破天荒な振る舞いが炸烈する!「五徳猫」「雲外鏡」「面霊気」の三篇を収録。

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『百鬼夜行――陽』 -2012年3月

百鬼夜行 陽 京極夏彦

(ひゃっきやぎょう よう)人に見えないものが視える。闇の中に、他人の恐怖が悔恨が苦痛が悲哀が―視えてしまう。そんな男、榎木津礼二郎にとりついているのは魚の眼だった(「目競」)。『狂骨の夢』『絡新婦の理』『邪魅の雫』他の名作、そして『鵺の碑』に登場する者たちの闇と因果を綴る怪異譚。魔術的な語りの果てに―妖しきものが現れる。

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百器徒然袋コミック版

百鬼夜行シリーズ番外編

今昔百鬼拾遺シリーズ

主な登場人物は、中禅寺秋彦の妹で雑誌記者の中禅寺敦子と、『絡新婦の理』に登場した呉美由紀がペアになって事件に関わっていきます。

『今昔百鬼拾遺 鬼』 -2019年4月

今昔百鬼拾遺 鬼 京極夏彦

(こんじゃくひゃっきしゅうい おに)「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪異と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。

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『今昔百鬼拾遺 河童』 -2019年5月

今昔百鬼拾遺 河童 京極夏彦

(こんじゃくひゃっきしゅうい かっぱ)

昭和29年、夏。
複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。
第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが――。
山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。

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『今昔百鬼拾遺 天狗』 -2019年6月

今昔百鬼拾遺 天狗 京極夏彦

(こんじゃくひゃっきしゅうい てんぐ)

昭和29年8月、是枝美智栄は天狗伝説の残る高尾山中で消息を絶った。約2か月後、遠く離れた群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服を身にまとっていた。この謎に、旧弊な家に苦しめられてきた天津敏子の悲恋が重なり合い――。科学雑誌『稀譚月報』記者・中禅寺敦子、代議士の娘にして筋金入りのお嬢様=篠村美弥子、そして、これまで幾つかの事件に関わってきた女学生・呉美由紀が、女性たちの失踪と死の謎に挑む。

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『今昔百鬼拾遺 月』 -2020年8月

今昔百鬼拾遺 月 京極夏彦

(こんじゃくひゃっきしゅうい つき)

これまでに発売されたシリーズ「鬼」「河童」「天狗」の総集編。3冊買うか、これ1冊買うか…。

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まとめ

今回は京極夏彦さんの小説のうち、「百鬼夜行シリーズ」に関する作品についてまとめてみました。他にも京極夏彦さんの小説やエッセイ、絵本などをまとめた記事をたくさん公開しています。

YOKAI/JAPANESE MONSTER

妖怪・日本の怪奇談

当ブログに掲載している日本の妖怪・怪奇談。

京極夏彦さんの書籍全録
京極夏彦の書籍全録
京極夏彦のえほん
京極夏彦のえほん
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当ブログはホラー好きな管理人がにわか研究員としてホラー映画やミステリー小説などをマイペースに掘り下げているブログです。

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にわかホラー研究員
関西在住。ホラー映画を見たりホラーに関することで興味が出たものをマイペースに調べたりしてブログ記事にしています。いろんな映画を観るよりは好きな作品やシリーズを掘り下げるのが好きです。もっぱら在宅シネマ―で動画配信サービス&BS/CS録画で楽しんでます。
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