京極夏彦の長編小説〈巷説百物語シリーズ〉全まとめ
京極夏彦とは?
京極夏彦さんの小説の中で最も人気で知名度のあるシリーズ「百鬼夜行シリーズ」。「魍魎の匣」や「姑獲鳥の夏」などは映画化もされているのでご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげる氏とも親交が深く、妖怪研究家としての一面も色濃い京極氏の手がける作品は、多くが「妖怪」に深く関係しています。
京極夏彦さんに関する書籍は↓の記事でまとめていますのでぜひ併せてごらんください。
この記事では、京極夏彦さんの書籍のうち、人気長編小説シリーズ「巷説百物語シリーズ」の作品についてまとめています。
江戸時代末期の天保年間を舞台に、晴らせぬ恨み、あちら立てればこちらの立たぬ困難な問題を金で請け負い、妖怪になぞらえて解決する小悪党たちの活躍を描く時代劇シリーズ。百鬼夜行シリーズが、妖怪の仕業に見える不思議な事件を科学的・論理的に解明して解決するのに対し、本シリーズは逆に人の心の綾を妖怪の仕業に仕立てることで解決するところに特徴があり、『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞、『遠巷説百物』で第56回吉川英治文学賞と、3冠受賞しているシリーズです。
『巷説百物語』 -1999年8月
(こうせつひゃくものがたり)怪異譚を蒐集するため諸国を巡る戯作者志望の青年・山岡百介は、雨宿りに寄った越後の山小屋で不思議な者たちと出会う。御行姿の男、垢抜けた女、初老の商人、そして、なにやら顔色の悪い僧―。長雨の一夜を、江戸で流行りの百物語で明かすことになったのだが…。闇に葬られる事件の決着を金で請け負う御行一味。その裏世界に、百介は足を踏み入れてゆく。小豆洗い、舞首、柳女―彼らが操るあやかしの姿は、人間の深き業への裁きか、弔いか―。世の理と、人の情がやるせない、物語の奇術師が放つ、妖怪時代小説、シリーズ第一弾。
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『続巷説百物語』 -2001年5月
『京極夏彦「怪」―『巷説百物語』のすべて』 -2000年
『巷説百物語』シリーズの副読本。モチーフとなっている江戸時代の絵師竹原春泉描く『絵本百物語』の成立の背景や、『巷説百物語』と『続巷説百物語』に登場する「小豆洗い」や「舞首」といった妖怪たちの解説、あるいは登場人物の複雑な相関関係が図解で示されるなど、物語をより楽しむための情報が満載されています。目玉は、『巷説百物語』の映像化作品で、京極自身が手がけた「七人みさき」の脚本が完全収録されている点。
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巷説百物語 コミック版
漫画家・日高 建男氏、森野 達弥氏による『巷説百物語』コミック版。森野 達弥氏は、水木しげる氏のチーフアシスタントとして「ゲゲゲの鬼太郎」なども手がけていたそうです。
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・日高 建男『巷説百物語 1』を読む
・日高 建男『後巷説百物語』を読む
・森野 達弥『漫画・巷説百物語』を読む
まとめ
今回は京極夏彦さんの小説のうち、「巷説百物語シリーズ」の作品についてまとめてみました。他にも京極夏彦さんの小説やエッセイ、絵本などをまとめた記事をたくさん公開しています。
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