京極夏彦のえほん録
この記事では妖怪を題材にした小説を多く執筆されている京極夏彦先生が手がけた「絵本」についてまとめています。
日本の古い怪異や妖怪を、個性豊かなイラストレーターの絵とともに小さな子ども向けに分かりやすくまとめられているので大人も楽しめます。
- 京極夏彦とは?
- 怪談えほんシリーズ
- 京極夏彦の妖怪えほんシリーズ
- えほん遠野物語シリーズ
- 『やまびと〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
- 『まよいが〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
- 『かっぱ〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
- 『ざしきわらし〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
- 『おいぬさま〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
- 『おしらさま〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
- 『ごんげさま〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
- 『でんでらの〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
- 『おまく〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
- 『きつね〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
- 『しびと〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
- 『ばけもの〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
- まとめ
- 妖怪・日本の怪奇談
京極夏彦とは?
京極夏彦さんは、1994年に長編小説「姑獲鳥の夏」でデビューし、その後も妖怪をテーマにミステリーめいた幻想めいた独特の作品を世に送り出す人気作家さん。作家でありながら、元グラフィックデザイナーでもあるため本の装丁や文章構成などもこだわっているのが特徴です。
京極夏彦さんの来歴・著書については詳しく下の記事で詳しくまとめているので気になる方は是非併せてお読みください。(現在、執筆中です)
怪談や幻想文学の第一線で活躍する作家たちと、ベテランから新進まで異彩を放つ作風で実績ある画家たちとが相携えて、子供たちの柔らかな魂を揺さぶり、視えない世界への畏敬の念や未知なるものへの憧れを育むような、かつてないコンセプトの絵本を生み出したい!と誕生した「怪談えほん」シリーズ。
『いるの いないの〈怪談えほんシリーズ〉』 -2012年
おばあさんの住む、とても古い家で、ぼくはしばらく暮らすことになった。その家の上の方はとても暗い。暗がりに、だれかがいるような気がしてならない。気になって気になってしかたない。京極夏彦と町田尚子が腹の底から「こわい」をひきずりだす。「MOE 絵本屋さん大賞2012」にて、第3位に選ばれた。
作・京極夏彦 絵・町田 尚子
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この絵本は「恐い」ですね。大人でも恐いです…。子供の頃、布団に入って眠るとき、電気を消した部屋の隅の暗闇、祖父母の家の2階に続く階段の先が真っ暗で見えない時も…そこに何かがいるのではないか?と、とても恐ろしかったです。
まさに「いるの?いないの?」とビクビクしながらも、その暗闇から目を離せないような子供でした。
この絵本のイラストを描いておられる町田尚子さんは、猫の絵を題材にした絵本に多く携わっておられるほか、この後に紹介する京極夏彦さんとのコラボ絵本にも度々参加されています。美しくて可愛いのに、どこか怪しいような、気味悪いような…不思議な魅力のある絵が素晴らしいです。
その他の「怪談えほんシリーズ」はこちらの記事でご紹介しています。(ただいま記事執筆中です。)
『うぶめ〈京極夏彦の妖怪えほん〉』 -2013年
京極夏彦の妖怪えほん「悲」の巻。子を産めなかった母の妖怪。弟か妹が生まれてくるのを楽しみにしていた。だけど、弟も妹も生まれてこなかった。そして、おかあさんも……。作・京極夏彦、イラスト・井上洋介。
京極夏彦の妖怪えほん「悲」の巻。子を産めなかった母の妖怪。弟か妹が生まれてくるのを楽しみにしていた。だけど、弟も妹も生まれてこなかった。そして、おかあさんも……。
作・京極夏彦、イラスト・井上洋介
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『つくもがみ〈京極夏彦の妖怪えほん〉』 -2013年
京極夏彦の妖怪えほん「楽」の巻。100年使われた道具たちの宴。「ものをそまつにするとばけてでるよ」おじいちゃんはそういうけど、どういうことだろう?
作・京極夏彦、イラスト・城芽 ハヤト
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『あずきとぎ〈京極夏彦の妖怪えほん〉』 -2015年
「怖」の巻。水辺にひそむ恐怖の妖怪
しょきしょきしょきしょき。へんなおとがするな。「ああ、それはあずきとぎだ。おばけだよ」
作・京極夏彦、イラスト・町田 尚子
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『とうふこぞう〈京極夏彦の妖怪えほん〉』 -2015年
「笑」の巻。おとうふもってどうすんの?
おばけは怖い。怖くて眠れない。なにかがふとんに乗っかった! あれ? 怖くない。なにしにきたのかわからない…。
作・京極夏彦、イラスト・石黒亜矢子
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『ことりぞ〈京極夏彦の妖怪えほん〉』 -2015年
「妖」の巻。日本の妖怪の原点を描く!
仏壇のある部屋、古いお堂、家と家との細いすきま…。あやしい気配がたちのぼる。
「なにかいますか?」「なにもいません」
作・京極夏彦、イラスト・山科 理絵
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『やまびと〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
岩手県遠野の人・佐々木喜善が故郷で見聞きした怪異の民話を、柳田国男が書きのこした名著『遠野物語』(1910年)。京極夏彦による新たな語りと、未分化の闇をはらんだ絵が一体となり、初の本格絵本シリーズ第1弾。森に迷いこんだ猟師が見た美しい女は何者なのか? 山で行方不明になる娘の行方は? 代表的ストーリー「山男」「山女」の世界を、気鋭のイラストレーター中川学が見事に絵本化。
作・京極夏彦、イラスト・中川 学
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『まよいが〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
遠野の森には不思議な家「迷い家」があるという。そこにひそむ妖しいものとは? 森のなかのふしぎな家の世界を、実力派絵本作家・近藤薫美子が描き上げた。
作・京極夏彦、イラスト・近藤薫美子
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『かっぱ〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
他の土地と違って、遠野の河童の顔は赤い… 村の娘が産んだ子は河童だと噂された… 遠野物語の代表的ストーリー「河童」を、人気イラストレーター北原明日香が、美しくゾクゾクする絵物語に仕上げた。
作・京極夏彦、イラスト・北原明日香
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『ざしきわらし〈えほん遠野物語・第一期〉』 -2016年
この神がいる家は栄えるという。しかしある日、ふたりの娘が村から出ていって……。 遠野物語「座敷童」の世界を、絵本作家・町田尚子が美しく妖しく描き上げた。
作・京極夏彦、イラスト・町田尚子
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『おいぬさま〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
遠野の大自然でくらす狼と、狼におびえながら暮らす人々の物語を、新進気鋭の画家・中野真典が大胆に描く。
作・京極夏彦、イラスト・中野真典
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『おしらさま〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
「いろいろなおしらさまが、いろいろな暮らしの中にいる。」馬と娘が夫婦になった。それは許されない恋……。遠野でまつられる男女一対の神「おしら様」には、さまざまな不思議な話や悲劇が語り継がれている。イラストレーター伊野孝行が自在に描く新しい「おしら様」
作・京極夏彦、イラスト・伊野孝行
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『ごんげさま〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
「獅子舞の頭(かしら)に似ているが、少し違う。」
遠野で神楽舞いに使われる「ごんげ様」(権現様)は不思議な力を持つ、ありがたい神様。病を癒し、火事を消し……。でもごんげ様同士が一緒になると……?
作・京極夏彦、イラスト・軽部武宏
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『でんでらの〈えほん遠野物語・第二期〉』 -2018年
昔は60歳をこした老人たちはデンデラ野に、捨てられた……。日常のすぐそばにある、生と死のあわい。
絵本作家はたこうしろうさんがはじめての「こわい」絵本に挑戦。
作・京極夏彦、イラスト・はたこうしろう
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『おまく〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
死を告げる。空を飛ぶ。時空をこえて、人々の前にあらわれる「おまく」の正体とは?「怪談の原点」を絵本でえがく〈京極夏彦のえほん遠野物語〉最終シリーズ第一弾。
作・京極夏彦、イラスト・羽尻利門
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『きつね〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
夢まぼろしか。化け物か。くらい野山をかけまわる遠野のきつねにご用心。
作・京極夏彦、イラスト・樋口佳絵
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『しびと〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
静かな夜。誰かが来た。裏口をみると、そこには……。
しのびよる怪奇と恐怖をえがく。
作・京極夏彦、イラスト・阿部海太
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『ばけもの〈えほん遠野物語・第三期〉』 -2021年
ノリコシ、抜け首、謎のウサギ……。遠野のお化けが夜を行く。
作・京極夏彦、イラスト・飯野和好
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まとめ
この記事では、京極夏彦さんの手がけた絵本についてまとめてみました。私自身、まだ読んでない作品が多いのでこれから少しずつ読み進めたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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