「インシディアス第2章」ネタバレ感想・考察レビュー-Insidious: Chapter 2(2013)

『ソウ』シリーズを手掛ける監督ジェームズ・ワン&リー・ワネルのコンビが送る本格的オカルトバトルシリーズ『インシディアス』第2弾!
こんにちは!おうち映画派のaoringo(@horror_apt)です。
レビューのために改めて『インシディアスシリーズ』全編通してみています。インシディアスシリーズはNetflixでいつでもどこでも観れるのが助かります…あ、ファイナルだけ見れないですね…(2021.5時点)
さて、本作は前作『インシディアス』の続編になります。続き物なので前作を見てからの鑑賞をオススメします!
オカルトホラー色の強かった前作よりも、もっと“退治もの”的なバトル要素が強くなっててかなり楽しめました!映画の興行収入も前作の3倍多かったらしいですね。そして今回も脚本担当のリー・ワネル先生がスペック役で出演し大活躍!タッカーとのおもしろコンビもいよいよ癖になってきます♪
ジョシュの過去
前作では、”彼方(この世とあの世の境目)”に幽体離脱して迷い込んでしまった息子ダルトンを救出しに行った父親のジョシュですが、彼もかつて子供の頃に”彼方”へさまよい込んでしまう幽体離脱の経験があったことがわかりました。そして、子供時代の写真に度々写り込んでいた黒い花嫁、その黒い花嫁が当時ジョシュを助けたエリーズに執着してることが描かれてました。
今作は、そんなジョシュの子供時代にも焦点を当てており、前作で奇妙に思われたシーンの答え合わせも!さらに黒い花嫁とはいったい何なのか?その正体も明らかに(めっちゃ怖い!)
登場人物の成長
前作【インシディアス】のラストは、いろいろと解決してホッとしたのも束の間、何かに憑りつかれたジョシュに最後エリーズが殺されてしまう、というショックなものでした。
優しくて大活躍してくれたエリーズだけに、あのシーンは2回目でも耐え難いものがありましたよ…うおおおおお。そして、エリーズが殺される寸前にジョシュの姿を撮影した写真に写っていたのは、得体のしれない謎の花嫁、黒い花嫁。そう、幼きジョシュに憑りつき、「いつかお前を必ず殺す」とエリーズに宣告していたあの黒い花嫁!でした。
当然、現実的にはエリーズに手をかけた疑いのあるジョシュは警察に事情聴取されるわけですが、その写真を見て「いったいこれは誰なんだ!?」と刑事さん。そんなこと言われたって、奥さんのルネだって「知るか!」って感じですよね。
しかし、エリーズ亡き今、ジョシュに何かが憑りついていることは誰にも知られぬまま物語は進行します。そしてジワジワと迫りくる恐怖。もしかして、あのちょっとお間抜けなタッカーとスペックスだけでこの問題に立ち向かうというの?それはあまりにも無謀よ!って思ったところで、エリーズの古くからの友人で能力者のカールおじいちゃんが登場!よかった。
エリーズがいない『インシディアス』なんて…とも思ったけど、本作で注目したいのは、前作でずっと昏睡状態だったダルトンの成長。あんなに恐ろしい場所で耐えて、父親が命を懸けて救出にきてくれたこともあり、一皮も二皮もむけたかんじ。今回は、すごくしっかりして、悪しきものに憑りつかれた父親を今度は自分が助けにいく!と、再びあの恐ろしい場所に足を踏み入れる決断をします。泣かせるっ!ルネ、いい育て方してる(見習いたい)。
悪魔と幽霊めっちゃ出てくる
一作目で表現した”彼方”という場所についてもっと描いてみたい、と監督がインタビューで言ってたのですが、今回はだからかして”彼方”からやってきた幽霊がめっちゃでてきました。管理人は、前作に出てきた動かない家族が、自分でも見たことのある悪夢の雰囲気にめちゃ似てて怖かった!!!!ですが、今回は幽霊がもっと”この世”に、器を求めてやってきちゃう。ダルトン役のタイくんもインタビューで、幽霊に囲まれたシーンが怖かったって言ってました。
赤いやつ
前作一発目にわたしの心臓を止まらせにきたあいつ!今作でも出てます。
前作では、怖いものの”彼方”ではなんかキコキコ回してたり可愛いところも見せてくれた赤いやつ。ダルトンを狙う複数のこの世のものではないゴーストを阻み、もっともダルトンに近づいていた恐ろしい悪魔として描かれていました。
黒い花嫁はなぜジョシュに固執したのか
一作目から幼きジョシュに取り付こうとしてた黒い花嫁。
前作で、ダルトンを救出しに彼方へやってきたジョシュにまんまと憑りつき、そのまま現世にやってきました。
そして、その幽霊の正体は、ジョシュの母親ロレインが昔勤めていた精神病院の患者パーカー・クレーンだったことが、カールたちの調査で明らかになります。ロレインは当時、すでに亡くなっているはずのパーカーがエレベーターに乗り込んでくる怪奇現象にも遭遇していました。彼がなぜ、ロレインの息子ジョシュに憑りつこうとしていたか、明らかになります。
パーカーは少年時代、悪魔のような母親から男の子であることを否定され、マリリンという少女として生きることを強要される虐待の中育ちました。さらに母親は、成長したパーカーに女装をさせ花嫁の姿で殺人教唆まで行い、多くの女性が殺されました。当時、この殺人鬼は「黒衣の花嫁」として世間をにぎわせましたが、パーカーと母親の悪事は明るみに出ず未解決のままでした。
これらの真相は、彼方の世界で調査を行ったカールとエリーズ、ジョシュによって明らかになるのですがあのシーン、めちゃくちゃ怖かったです!!バディらしくものにかかってるシーツははがしたら絶対怖いやつー!!!!
そんな不幸な生い立ちを過ごし後に殺人鬼となったパーカー。ロレインが勤務先の病院にたまたま連れてきたジョシュを見て、自分が過ごせなかった少年時代を取り戻したい執着からジョシュに固執していた、ということらしーです。なんちゅうとばっちりやー”(-“”-)”
呑気に幸せ振りまいて生活していたら、どこで奴当たりされるか分かったもんじゃないね。Twitterの何気ない自慢話、友達同士での悪気のないマウンティング、みんな気をつけましょうね?呪われちゃうぞ。
そして、物語は第三章へ…。次回は、1&2より以前を描いてて、エリーズとスペックス&タッカーの出会いもあります。

『インシディアス2』メイキング映像ほか
Insidious Chapter 2: Behind the Scenes Part 1 of 2
ジェームズ・ワンとリー・ワネルのインタビュー付き予告編。
Insidious Chapter 2: Behind the Scenes Part 2 of 2
『インシディアス 第2章』レッドカーペットの様子
『インシディアス 第2章』概要
予告トレーラー
家族をを襲った悪夢のような恐怖が去り、平和を取り戻したのも束の間、ランバート一家に更なる恐怖がしのび寄っていた。
ジョシュが霊界をさまよう何者かに憑依されてしまう。
ジョシュは幼い頃から幽体離脱をして霊の世界とつながる特殊な能力があり、それを恐れた母親によって記憶が封印されていたことが判明する。
ジョシュにとり憑いた霊は、ランバート一家や霊媒師たちに害を及ぼしはじめ、彼らはその霊の正体を突き止めるため封印されているジョシュの記憶の世界へと入り込んでいく。
スタッフ
- 監督:ジェームズ・ワン
- 脚本:リー・ワネル
- 製作:オーレン・ペリ、スティーヴン・シュナイダー、ジェイソン・ブラム
キャスト
- パトリック・ウィルソン(ジョシュ・ランバート:お父さん)
- ローズ・バーン( ルネ・ランバート:お母さん)
- タイ・シンプキンス(ダルトン)
- バーバラ・ハーシー(ロレイン・ランバート:ジョシュの母 )
- リン・シェイ(エリーズ・レイニア)
- リー・ワネル(スペックス)
- アンガス・サンプソン(タッカー)
- スティーヴ・コールター(カール)
この作品に関するトイ&グッズ

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