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「インシディアス-Insidious」(2010)考察&レビュー:ホラー映画の寵児が送る”ホラー原点回帰”

アオリンゴ
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上映日:2011年08月27日製作国:アメリカ
ここがポイント!

『ソウ』シリーズを手掛ける監督ジェームズ・ワン&リー・ワネルのコンビが送る本格的オカルトバトルシリーズ『インシディアス』第一弾!超怖いのに、霊能力者チームのキャラが面白くてコメディポイントも高い。脚本のリー・ワネルが味のあるキャラでシリーズ通して出演してるのもお見逃しなく♪

こんにちは!おうち映画派のaoringo(@horror_apt)です。
当ブログ、今のところ『死霊館』シリーズをわたしなりに掘り下げてるので、このままジェームズ・ワン大先生の作品を中心に掘り下げていこうと思っています。

物語は、とある家族が引っ越してきた家で起こる怪奇現象に、霊と交信することができるエリーズたちがやって来て解決に挑むというもの。
しかし、その現象はシリーズ4作に渡り、エリーズ本人の過去にまで遡る壮大なものとなっていきます!!!

オカルトホラーでめちゃんこ恐いのですが、悪しきものと闘う霊能力者エリーズと仲間たちがゴーストバスターズばりにヒーロー展開してくれるので胸熱でもあり、エリーズの仲間の二人組タッカー&スペックがすぐにおふざけ展開してくるのでクスっと笑うシーンもあり(スペック役がリー・ワネル先生)。

そして、愛すべきホラーなキャラクターがたくさん登場します♪赤いやつ、めちゃくちゃ怖いけどなぜか憎めないw

「インシディアス」について

スタッフがすごい!

①監督:ジェームズ・ワン

『インシディアス』監督を務めるのはジェームズ・ワン。
ホラー映画の新ジャンルを確立し、低予算製作ながら世界中で驚異の大ヒットを起こした『ソウ』、そしてシリーズ通してヒット連発『死霊館』の監督です。

②脚本:リー・ワネル

脚本は同じく『ソウ』で脚本・主演を手掛けたリー・ワネル。ソウシリーズの何作かでは監督も務めています。ジェームズ・ワンとリー・ワネルは大学からともに映画製作をしている仲なので息はピッタリですね。リー・ワネルは本作でもシリーズ通してスペックス役で出演しており、俳優としても着実にキャリアを積んでいます。

③製作:オーレン・ペリ、ブラムハウス

そして、製作には『パラノーマル・アクティビティ』監督を手掛けたオーレン・ペリ、そして今やホラー映画といえば”ブラムハウス”といわれている映画製作プロダクションCEO・ジェイソン・ブラムが名を連ねています。

ホラー映画としていかに豪華な布陣かはいうまでもありません

研究員Aoringo
研究員Aoringo

インシディアス -insidious- とは?

【形】
こっそりたくらまれた、油断のならない、こっそり悪事を働く[人をだます・人を裏切る]、狡猾な、陰湿な、陰険な
〔病気などが〕知らぬ間に進行する、進行の緩徐な、潜行性の…

だそうです。こっそりダルトンの身体を乗っ取ろうとしている幽霊や悪魔のお話なのでピッタリです。さらに、ほかの作品で見ない単語なので”インシディアス”といえばこの映画、と印象付けることにも成功してる気がします。

俳優がいい

お父さん役のパトリック・ウィルソン、『死霊館シリーズ』でエド・ウォーレンも演じてるのでおなじみ。本作では、自ら”彼方”という異空間に幽体離脱して、愛する息子を救出しにいく頼りがいのあるかっこいいパパです。なんだろう、この安心感(‘ω’) 『アクアマン』にも出演してるし、ジェームズ・ワン作品には欠かせない俳優さんですね。

ホラー映画以外のP・ウィルソンを観たことがないので今後掘っていきたいです。

そして、お母さん役のローズ・バーンがなんとっても可愛い…。このキュートなルックスで、夫と子供たちを必死に守ろうとする健気な姿がたまりませんでした。

ホラー、アクション、ヒューマン映画まで幅広く出演してるのでこちらも掘っていきたいー。

ダルトン役のタイ・シンプキンス、本作公開から10年経ったので成長してますね~。『ジュラシックワールド』にも出演していました。あれもすごいいい映画だったなぁ~~(あれって、アニマルパニックホラーになるのかなぁ?)

そして、霊能者エリーズを演じてるリン・シェイが最高に素敵です。恐怖の中、あの笑顔とたくましい姿にめっちゃ癒されます。

彼女の他の出演作をチェックしてみたら、ホラー映画の名作『エルム街の悪夢』に始まり、『クリッター』、『テキサス・チェーンキラー ビギニング』、『呪い襲い殺す』、『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』などなど、ホラー映画だらけで驚きました!ホラー女優さんですね(’ω’)

これは掘るしかないw

初心に戻って本当に怖いホラー映画を作る

ジェームズ・ワンとリー・ワネルは、低予算で製作したホラー映画『ソウ』で、ホラー映画界に彗星のごとくデビュー。その後、シリーズは『ソウ2~6』『ソウ・ザ・ファイナル・ファイナル』『ジグソウ:ソウ・レガシー』と、2004年から2017年にかけて続く大ヒットとなりました。その結果、『ソウ』シリーズは、ハードコアな支持層を増殖させていきました

一歩で、大掛かりなトラップと残酷描写が全面に出てしまい、『ソウ』のパクリのような粗末な亜流デスゲーム・ホラーも氾濫。社会的にも強い反発を招く結果にもなり、ワン&ワネルは悪名も高めていく結果となったそうです。

そんな二人が、原点回帰して本当に怖いホラー映画を作ろう、と製作したのがこの『インシディアス』。
「幽霊屋敷」「幽体離脱」「憑依」という3コンボは当時のホラー映画では定石破りだったとのこと。

誰も見向きもしなかったこの作品を激推ししたのが、ブラムハウスだったそうです。さすがー。

友人たちから聞いた悪夢を再現

ワン&ワネルは、これまでの心霊映画の真似をするのではなく、実際に怪奇現象を体験したことのある友人知人に話を聞き、その奇妙な感覚を再現することに務めました。

ジョシュがダルトンを救出するために幽体離脱して向かった”彼方”という場所、たしかに私がたまに見る”悪夢”の感じにもすごく似ててリアルだな〜と思ってすごく怖かったです!

実は低予算ムービーだった

『インシディアス』はハリウッド映画としてはかなりの低予算映画だそうです。といって150万ドルかかってるのでハリウッドの規模感やっぱすげーって思いますがw、低予算×大ヒットは今やホラー映画を代表するブラムハウスの得意分野でもありますね。

ジェームズ・ワンとリー・ワネルのインタビューがあったのでご紹介♪(前編英語なので、右下の自動翻訳で字幕つけてみてくださいね〜、翻訳ハチャメチャですがw)

‘Insidious’ Interview with director James Wan and writer Leigh Whannel

「インシディアス」

ネタバレありの感想

注意※この先はネタバレ要素を含みます

監督お気に入りのシーン

ジェームズ・ワンが『インシディアス』の中で気に入っている場面は、家の警報装置が突然大音量で鳴り出すところなんだそうです。スイッチが着られると静寂が広がり、しばらくしてまた大音量で警報装置が鳴る…その緩急が観客を緊張状態に導くのだということでした。

いろいろ考えて作られてるんだな〜

あのシーン、シリーズ通して最後に「そうだったのか!」という伏線のある割と重要なシーンでしたよね〜

かくして、ホラーマスターとして君臨したジェームズ・ワン

『ソウ』シリーズのような残酷描写がほぼないけれど、正統派ホラーで観客を震え上がらせた『インシディアス』により、ジェームズ・ワンとリー・ワネルの評価は右肩上がりになりました。

このあとの二人の活躍は言うまでもなく(*’ω’*)

『インシディアス』概要

メイキング映像

ジェームズ・ワンとリー・ワネルはもちろん他のスタッフのインタビューもあります。あの怖い幽霊役の俳優さん、そして赤い顔のやつがトイレしてる姿を見たいなら再生してね。笑(全編英語)

予告トレーラー

あらすじ

ルネ(ローズ・バーン)と夫のジョシュ(パトリック・ウィルソン)は3人の子供たちと共に新居に引っ越してくる。ところが、引越し後間もなく、おかしな現象が起き始める。屋根裏から不審な音、勝手に配置が変わる物、赤ちゃん用のモニターから聞こえてくる謎の声。
そんな時、小学生の息子ダルトン(タイ・シンプスキン)が梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまう。家族はすぐにこの家から引っ越すが、既に見えない“何か”は家でなくジョシュたち家族を狙っていた・・・。
原因不明の昏睡状態のダルトンに医者もお手上げ状態に。霊媒師や牧師まで呼び出しルネとジョシュはあらゆる手を尽くしてみるが、状況は悪化の途をたどるばかりだった。
“何か”は着実に彼ら一家に近づきつつあった。”何か“の狙いとはいったい・・・?

スタッフ

  • 監督:ジェームズ・ワン
  • 脚本:リー・ワネル
  • 製作:オーレン・ペリ、スティーヴン・シュナイダー、ジェイソン・ブラム

キャスト

  • パトリック・ウィルソン(ジョシュ・ランバート:お父さん)
  • ローズ・バーン( ルネ・ランバート:お母さん)
  • タイ・シンプキンス(ダルトン:昏睡少年)
  • バーバラ・ハーシー(ロレイン・ランバート:ジョシュの母 )
  • リン・シェイ(エリーズ・レイニア)
  • リー・ワネル(スペックス)
  • アンガス・サンプソン(タッカー)
  • ジョン・ヘンリー・バインダー(マーティン神父)
  • J・ラローズ(長髪の男幽霊)

そんなわけで、すっかり『インシディアス』ファンになったaorinngoです

研究員Aoringo
研究員Aoringo

3]ラストは衝撃ね。でも安心して、こんなことでくたばるエリーズじゃないのよ

ホラー研究所・所長
ホラー研究所・所長

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にわかホラー研究員
関西在住。ホラー映画を見たりホラーに関することで興味が出たものをマイペースに調べたりしてブログ記事にしています。いろんな映画を観るよりは好きな作品やシリーズを掘り下げるのが好きです。もっぱら在宅シネマ―で動画配信サービス&BS/CS録画で楽しんでます。
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