人気シリーズ完結章!「インシディアス 最後の鍵」ネタバレ感想・考察レビュー-Insidious: The Last Key(2018)
『ソウ』シリーズを手掛ける監督ジェームズ・ワン&リー・ワネルのコンビが送る本格的オカルトバトルシリーズ『インシディアス』第4弾にして遂に完結。霊能力者エリーズの過去も明らかになり、全ての物語が繋がります。
こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
レビューのために改めて『インシディアスシリーズ』全編通して見直しました。
アダム・ロビテルが監督した「インシディアス」シリーズの第4弾は、超心理学者のエリーズ・レイニアが自分の実家で起きた呪いの事件を調査する様子を描いています。最初から最後までスリリングな展開が続くこの映画の魅力に迫ってみます!
霊能者エリーズは、自分の家で起きている一連の奇妙な出来事を調査するため、幼少期に住んでいた家に戻ります。懐かしい故郷には、疎遠になっている弟、その娘たちがいました。調査中、エリーズはこの家に「キーフェイス」と呼ばれる悪霊が取り憑いており、彼女を苦しめようとしていることを発見します。
エリーズは、自分の過去についてさらなる秘密を暴き始めると、自分の人生だけでなく、家族や友人の人生をも脅かす、暗く恐ろしい力に直面するようになります。また、エリーズと弟や姪っ子たちとの関係性も深く関わってくる人間ドラマも今回の魅力のひとつです。
アダム・ロビテルは、母の介護をするうちに母が奇妙な行動を取るようになっていくスリラー『テイキング・オブ・デボラ・ローガン』や『パラノーマル・アクティビティ5』といったホラー映画での監督・脚本の経歴を持つため、この種のスリラーには最適だったと言えます。
エリーズ・レイニア役のリン・シェイ、タッカー・フォーリー役のアンガス・サンプソン、スペックス役のリー・ワネル、イモージェン・レイニア役のケイトリン・ジェラード、メリッサ・レイニア役のスペンサー・ロック、クリスチャン・レイナー役のジョシュ・スチュワートが出演しています。それぞれの俳優がそれぞれのキャラクターにユニークなものをもたらし、深みと複雑さを与えています。
少女時代のエリーズ
ニューメキシコ州の田舎町で育ったエリーズは小さい頃から人とは違う不思議な力を有していました。
父親はそんな彼女の不思議な能力のことを強く忌み嫌っていて、エリーズが奇妙ななにかについて見たり聞いたりしたことを話すたびに、きつい折檻をしていました。
ある日、いつものように地下室に閉じ込められた幼きエリーズ。不思議な声に誘導されて言われるがままドアのロックを解除しました。そこから長い爪の恐ろしい手が伸びてきたかと思うと、再びドアの向こうに姿を消します。
エリーズの母が異変を察知し地下室に降りたところ、電線が伸びてきて母の首を絞め殺してしまいます。そこには不思議な力を覚醒させたエリーズがいたのでした。
望んだわけじゃない力のせいで苦労するストーリーは、スティーブン・キング原作の「炎のチャーリー」を彷彿とさせます。それでいうと、子供時代は苦労しながらも、現在はその能力を人のために発揮できているエリーズは自分のちからを制御できている成功例だといえそうですよね。
再び、生家へ
そんな過去のトラウマが原因で今でも悪夢に目覚めるエリーズ。ある日、「心霊捜索班」の元へ1本の電話がかかってきますが、その依頼こそエリーズの生まれ育った実家に現在住んでいる男性からだったのです。エリーズは、悪夢についに立ち向かうべきときがきたのだと感じます。
依頼者テッド・ガルザの証言を元に実家内を調査するエリーズ、そしてスペックとタッカーでしたが、かつてエリーズが16歳の頃にこの家で見た女性の霊と再び遭遇します。
エリーズのパパ
エリーズの怖いパパを演じていた俳優ジョシュ・スチュワート、私大好きな俳優さんです。『クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪』のJJの夫役でも活躍してます。そっちでは、物静かで優しい夫を演じながら、こっちではとっても怖い父親役。どっちも本当に板についてて、存在感のある渋い俳優さんです。
監禁したくなる呪い
さて、地下室で調査を続けるエリーズたち。笛の音に導かれやってきた扉の向こうにはなんと生きている女性が監禁されていました。助けを求めていたのは幽霊ではなく、生きた人間だったのです。しかし、そこにエリーズたちを導いたのは、かつてここに同じように監禁されていた女性のゴーストでした。
そして、その女性こそが16歳のエリーズがこの家で見た女性だったのです。エリーズが当時見た女性は生者だったのです。しかし、今ではゴーストとなったわけです。そして、その助成を監禁していた犯人こそ、エリーズの父親であるジェラルド・レイニアその人。
現在の住人テッド・ガルザ、そしてかつての主人ジェラルド・レイニア、この家に住む男性は女性を監禁し死に至らしめる呪いにかかるようです。なんてたちの悪い呪い…
換気ダクトのシーン
今回一番怖いシーンは、ここではないでしょうか。狭くてくらい換気ダクトの中を進むと、次々現れるトランクケース。その中には、ここで死んだ女性たちの遺品や骸骨がコレクションされています。
進んでいくうちに「来るぞ来るぞ〜〜〜」的な恐怖の煽りがこれでもかと襲ってきます。めちゃめちゃ怖いです…来るぞ〜と思わせて来ない、フェイント使いがうまいのは、さすがジェームズ・ワン&リー・ワネルの流れを汲んでいるといった感じ。
”彼方”へ
インシディアスシリーズといえばこの”彼方”の世界。1ではダルトンを探しに父親のジョシュが訪れ、2では逆にダルトンが父を救いに行った場所。ジェームズ・ワンが自分や友人たちの見た悪夢を再現したという彼方の世界は、本当に夢の中にいるような不思議な世界観ですよね。
そして襲われたエリーズを救いに、不思議な力を受け継いでいる姪っ子のイモジェンが彼方を訪れます。しかし彼女もまたキーフェイスの囚われの身に。そこにやってきたのが、エリーズママ!そして強いwww 娘を思う母の思いは何より強いですね( ˘ω˘ )
そして「インシディアス」へ…
終盤では、開いた扉の向こうにダルトンが!そう、インシディアス1の主人公の少年です。あのシーンはここにつながっていたのか!とびっくり。そのあと、ダルトンの祖母からエリーズに依頼の電話がかかってくるまでのくだり、んでまた1を見る羽目に( ˘ω˘ )終わらないインシディアス沼〜
『インシディアス 最後の鍵』メイキング映像ほか
THE LAST KEY (2018) | Behind the Scenes Blumhouse Horror Movie
リン・シェイ(エリーズ役)インタビュー(日本語字幕なし)
ケイトリン・ジェラード(イモジェン役)インタビュー(日本語字幕なし)
『インシディアス 最後の鍵』概要
超常現象の専門家として活動するエリーズのもとに仕事の依頼がやってきた。
それは、かつて幼少期にエリーズが暮らしていた家に現在住んでいるという男が、引っ越してきてから不可解な現象が続くため、助けてほしいという内容だった。
迷ったあげくに仕事を引き受けたエリーズだが、思わぬ事態に遭遇する…。
予告トレーラー
スタッフ
監督:アダム・ロビテル
脚本:リー・ワネル
製作:オーレン・ペリ、ジェイソン・ブラム、リー・ワネル、ジェームズ・ワン
音楽:ジョセフ・ビシャラ
キャスト
- リン・シェイ(エリーズ・レイニア)
- アヴァ・コーカー(幼少期のエリーズ)
- ハナ・ヘイズ(アレックス・ブレナ:クインの弟)
- リン・シェイ(16歳のエリーズ)
- リー・ワネル(スペックス)
- アンガス・サンプソン(タッカー)
- カーク・アセヴェド(テッド・ガルザ)
- スペンサー・ロック(メリッサ・レイニア)
- ケイトリン・ジェラード(イモジェン・レイニア)
- ブルース・デイヴィソン(クリスチャン・レイニア)
- ジョシュ・スチュワート(ジェラルド・レイニア)
- テッサ・フェレール(オードリー・レイニア)
- マーカス・ヘンダーソン(ウィットフィールド刑事)
- アマンダ・ジャロス(マーラ・ジェニングス)
- アレク・レイド(アンナ)
- ハビエル・ボテット(キーフェイス)
- ジョセフ・ビシャラ(悪魔)
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