ムカデ人間2

サイコホラー

映画レビュー「ムカデ人間2」-THE HUMAN CENTIPEDE II (2011年)

ムカデ人間2

製作国:オランダイギリス

ココがおすすめ

もっとつなげてみちゃった!最高にやばい映画「ムカデ人間」第二弾、誰にも真似できない主人公を演じたローレンス・R・ハーヴィーの怪演がやばい!あまりにグロくて白黒ムービーになった本作を見る勇気がある人はぜひ…

見ちゃいました、また。

性懲りもなく「ムカデ人間2」です。
本作は、前作よりも最強にいろいろとパワーアップしていました。

まずはなんと言っても主演のサイコ野郎マーティンを演じたローレンス・R・ハーヴィーの怪演でしょう。

救いのない悲しき背景

チビでデブでハゲ、幼少の頃に父親から性的虐待を受け育ち、お世辞にも裕福とはいえない家庭のなかで母親には常にバカにされ愛されず、まともに人と対話することすらできません。(本作のなかでマーティンは一言も会話をしない!)近隣住民からもしばかれて、職場である駐車場の利用者からも罵倒され…

性的虐待のトラウマからか、自慰におよぶときは自分の性器を傷つけながら行うという歪んだ性癖と、唯一の心のよりどころであるムカデを可愛がり、いつかあの映画のようなムカデ人間を作ってみたいという倒錯した願望を持つ、それはそれはヤバい設定です。

常に汗ばんで、ときおり咳き込むマーティンの様子に、見ているこちらまでつい彼の生きづらさを感じるようでした。

次々と人を襲ったりときには殺してしまうマーティンですが、不動産業者のおじさんを殺したときはとても悲しそうな顔で心臓マッサージをしています。おそらく殺意があったわけではなく衝動的な行動であり、死んでしまったことによりムカデ人間の一人として利用できなくなった悲しみでもあったように感じます…その後も拉致してきた被害者が死んでしまうと残念そうにしています。(あんだけやったら死ぬだろ!ってふつうは思うけど、そのボーダーラインが理解できないのがマーティンの危なさです)

失うものはもう何もない

生きていても何もいいことがないであろうマーティンにとって、攻撃的で力強いムカデは憧れであり、また劇中では男根の象徴であると言われています。性的虐待を行っていた父親の不在を「お前のせいだ」と責める母親、そして優しい精神科医は怪しい手付きでマーティンの太ももを触ってくる始末。

さらに、大切に大切にしてきた夢のつまった「ムカデ人間」のスクラップブックが母親に見つかり、さんざんバカにされたあげくビリビリに破かれてしまいます。悲しそうに見つめ、そのあとシクシク泣く様子は、大切なヒーローもののおもちゃを取り上げられた男の子そのものです。

はっきりいって、救いがないです…
もう失うものなど何もない、というように暴走をはじめ、最終的にとんでもないことをしてしまうマーティンにどこか、つい同情めいた感情を持ってしまいます。そこが単なるB級グロムービーでは語れないなにかを感じてしまいます…

一方で、被害者が抱いていた赤ん坊には危害をくわえず奇妙にあやすシーンや、ムカデに餌を与えながら、これまた奇妙に「ウケケケ」と嬉しそうに笑うシーンなど見てると、マーティンもふつうの家庭で育っていればちょっと変わったゆるキャラ的な愛すべき存在として生きていけたのでは…と少し切なくもなりますね(´;ω;`)

そんなことはどうでもいい、ここからだ

とはいえ、中盤をさしかかると一気にそんな同情心も吹っ飛ぶサイコパワーが炸裂していきます!!

前作は、曲がりなりにも優秀な外科医であるハイター先生がムカデ人間をつくりました。しかし、今回は医者でもなんでもないマーティンが見様見真似でそれをやってみせようとするのです。手術器具などは当然なく、道具はすべて家からてきとうに持ってきた工具類です。

えぐいにきまってます。
めちゃくちゃです。

ここまできたら、「モノクロでよかった…」と本気で思います。

前作ではそこまでなかったグロ描写が、今回はこれでもかと用意されています。ムカデ人間にされるまでの工程もそうだし…なにより先頭の人が食事をし、その後に便通のよくなるお注射をしたあとの…○○シーンが前作とは違ってリアルな音と映像とともに映し出されています…おええええ(´;ω;`)

それにより、ほんとうの意味で「結合」がかなったその様子を見て、無邪気な笑顔を見せるマーティン。とっても満足そうに「ケケケケ」と喜びながらも、さすがに12人が一気に出しちゃってますので、「あれ?...臭い...?めっちゃくっさー!!」みたいになって、吐いてしまいますww

しかし、さすがは変態倒錯サイコパス、マーティン
そこで興奮してまたもやとんでもない行為に走ってしまいます…(自重)

個人的にやばかったシーンは最後の車の中

死んだと思われてムカデにされず、隅のほうに放置されていた妊婦が突然目覚め、発狂して外に逃げていくのですが、逃げ込んだ車中で出産してしまいます…そのあとの発車シーンが個人的に超絶トラウマです…

「ムカデ人間2」のおかげで彼女ができた

主演のローレンス・R・ハーヴィーですが、なんとこの出演をきっかけに、街を歩いているだけでしょっちゅう声をかけらられるようになり、ついには彼女までできたそうです!すご〜い!

しかも彼はかなりの親日家であり、超マニアックな古い日本のシネマや官能映画にとても詳しいのだそうです。

メモ

1970年代の歌謡曲やピンク映画などのファンで「谷ナオミの『生贄夫人』が特に好きだ。音楽では(グループサウンズバンドの)アダムス。梶芽衣子も大ファンで、ボックスセットCDを買ったよ!」という玄人志向。
シネマトゥデイ

 

嫌いになれない自分が悲しいwww

というわけで、なんだかんだこの超グロムービーをレビューのために3回も見てしまいました…

幽子
それでも大好きなカレーは食べられます!!!!!!

そしてローレンス・R・ハーヴィーの今後の活躍もとっても期待です!

幽子
鑑賞後はふだんのハーヴィーの可愛い姿を見て少しでもトラウマを和らげてくださいね!

あらすじ

地下駐車場で警備員を務める、不気味な中年男マーティン(ローレンス・R・ハーヴィー)。彼は勤務中に『ムカデ人間』のDVDに見入っては、劇中に登場する、人間同士の口と肛門を接合したムカデ人間の創造を夢想していた。その思いが抑え切れなくなった彼は、人々を拉致しては次々と倉庫に監禁。さらにオーディションを偽って、実際の映画に出演していた女優アシュリン・イェニー(アシュリン・イェニー)を誘い出して誘拐する。彼女を含めた男女12人の肉体を切り刻み、ホチキスで乱暴に部位を留め、自分だけのムカデを作り出すマーティンだが……。

シリアス度
グロ度
コメディ度
つなげてみた度

予告編

スタッフ

監督:トム・シックス
脚本:トム・シックス

出演者

マーティン:ローレンス・R・ハーヴィー
アシュリン・イェニー:アシュリン・イェニー、ほか

最後に一言

幽子
「ムカデ人間3」では、1作目のハイター先生とカツロー、そしてマーティンが奇跡の共演をしてるそうですよ!これは見るしかないですね!

 

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