ゾンビのことが全て分かる『超進化版ゾンビのトリセツ』(インプレス)
こんにちは!aoringo(@horror_apt)です。
みんな大好きゾンビのことが1冊でまるまる分かってしまう、その名も『超進化版ゾンビのトリセツ』を紹介します。

ゾンビのことを調べたい時はとりあえずこれ、ということで本屋さんで購入した1冊。ゾンビのことについてなら、ビギナーには濃すぎるくらいの内容で重宝しております(‘ω’)
『カメラを止めるな!』『ウォーキング・デッド』など、日本でゾンビが一般化してアツい状況です。頭をつぶせば大丈夫と思っていませんか?ゾンビも進化してます。
サブカル、学術、実技、映画、漫画、アニメなど多角的にまとめて親しみやすくわかりやすく楽しめるゾンビ本です。
映画だけじゃない。
ゾンビといえば映画だけじゃなくゲームでも漫画でも人気。
とくに、かつて80年代に日本でゾンビブームの火付け役となったマイケル・ジャクソン『スリラー』のMVにまで言及。当時はタイムリーに知らなかったことなので、なるほど~~って思いました。
また、ゲームも家庭用ゲーム機のタイトルではなくアーケードゲーム『HOUSE OF THE DEAD』(乗り物みたいな箱の中でゾンビを撃つゲーム)のことがかいてあったりして、ほんとにゾンビに関することなら多岐にわたって網羅してる感が伝わってくるので超信頼して読めた。
- サブカルチャーの中のゾンビ
- ゾンビ映画の歴史(代表作とともに)
- ゾンビ映画の立役者たち
- 日本におけるゾンビカルチャー など
ゾンビのキホンを知る、ゾンビ学
ゾンビの発祥とは?
ここまで世界的に大人気なゾンビ。その発祥とはそもそもなんなのか?
ゾンビの歴史について、起源がブードゥー教の文化にあることまでさかのぼって丁寧にかかれてる。カラー写真もたくさん使われているのでめちゃ読みやすいのも◎それ以外にも、世界各地にある死者復活の伝承や逸話も紹介されてる。中国のキョンシーとかも。

そうした歴史から、フィクション作品に登場するゾンビへの流れ、そして時代を追うごとに変化してきたゾンビの在り方もテキストでたっぷり書かれていて読みごたえも◎とにかくカラー写真が豊富に使われてるのがビギナーにとってはありがたいです(‘ω’)
- ブードゥー教のゾンビ
- 世界に見られる死者の蘇り
- ブードゥーゾンビから感染者へ など
ゾンビ化のプロセス
ふつうの人間がゾンビになってしまうまでのプロセスは、作品によって似ているようで違ったりもする。
そのへんの違いや共通点を説明してくれてます。ゾンビ映画を観る楽しみ方のひとつに、ほかのゾンビ映画と比べて楽しむところってあると思うんですが、「ゾンビ化のプロセス」もそのひとつ。あとはゾンビになったあとの症状とかね。そういう、なんとなく知ってたことがまとめられてるので、読んでからまた作品を見比べるとおもしろいかもしれない(*^^)
ゾンビの変遷
ゾンビ映画の金字塔といわれる、ジョージ・A・ロメロ監督『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』から現在に至るまで、ゾンビ映画の中の死者たちがどのように変化(進化)してきたのか、丁寧にかいてあります。このへんは、わりと他のホラーブックでもだいたい”ゾンビコーナー”があったりして書かれてることと重複してることもあるものの、14ページに渡りカラー写真付きのゾンビ作品とともに、かなり濃い説明がなされてるのでまじで読み応えありありでした。
ベジタリアンのゾンビがいるとか知らなかったしw
今では当たり前になった”走るゾンビ”。わたしは、韓国ゾンビ映画でヒットした『新感染 ファイナルエクスプレス』で面食らったんですが、そのずっと前のイギリスで製作された映画『28日後…』が走るゾンビの金字塔といわれてるそうです。厳密にいうと、『28日後…』ではゾンビとは名言されておらず、あくまで”感染者”らしいのですが、血から感染すること、狂暴化すること、人を食うこと、そして見た目、どれも完全にゾンビなのでゾンビ映画としてカテゴライズされています。
それまでは、ゾンビといえばノロノロ歩く、いわゆるジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』に登場するスタイルを継承している”ロメロ式ゾンビ”というらしいやつ。
さらに、『アイアムアヒーロー』ではゾンビ(作中では”ゾキュン”と呼ばれる)化したあとに、生前その人が行ってた習慣や口癖を繰り返す様子が独特に描かれているけど、そうした人間の頃の習性を覚えているって設定も、今に始まったことではなくロメロ時代当時から、そうした表現はあったんですね。
いやー知らんかったー。
まじでちゃんと観ないとw
ま、そうした辺りのことがもっと詳しくいっぱいかいてくれてる。
- ロメロ的ゾンビ
- 疾走するゾンビ
- 人間以外のゾンビ
ゾンビの多様化

ゾンビは走り出しただけじゃなく、作品の多様化によって、自ら考え意思決定し、恋までするようになってる。
ただでさえパワーがあって狂暴性があって怖いのに、そこまでされたら最強すぎて希望がまったくないじゃないですか、ね(‘ω’)
そのへんのゾンビの多様化についても作品名とともに紹介されてます。私が印象深かったのは、専用の首輪でゾンビを制御してペット化したり使用人として働かせる『ゾンビーノ』。コメディタッチな作品なので、少女ティミーとゾンビのファイドの関係にほっこりしながらも、自分がゾンビになってこんな風に扱われるなら死んだ方がマシやな、とか思いがけず色々考えさせられたりもしましたw臓器提供カードみたいに、ゾンビ化したときはすぐ殺してくださいって意思表示するカードないかなw
自分の子供がゾンビ化したら理性では分かってても絶対に頭をぶっ放すとかできないわ!とかまじで考えて、子どもとそんな話してるのも楽しいw
- 個性を持つゾンビ
- 恋するゾンビ
- 組織化するゾンビ
ゾンビの生態
作品によってゾンビもまた様々であり、その生態は似てるようで異なってる。その違いや共通点から、ゾンビという生き物(死んでるけどw)について掘り下げてる。
- ゾンビの食性
- ゾンビの五感
- ゾンビの弱点 など
ゾンビサバイバル
実際に自分たちの生活がゾンビに脅かされた場合、どう対処するべきか?ゾンビ好きな人なら一度は考えたことがあるのではないか、というこちらw わたしは昔から謎の危機感をもってて、車に乗り込んだらすぐロックかけるとかやっちゃいますw 念のため(なんのためやねん)。厳密にいうと、ゾンビだけじゃなく頭のおかしな殺人鬼もあてはまるけど。
我が家はすべての窓にシャッターがついてるからそこは安心…?果たしてそうだろうかw 相手がノロノロゾンビならいいけどね。そんなことを真剣に語れる人ならこのチャプターはかなりの読み応えがある。金属バットを買っておいとこうかとまじで考えたぞ。
- ゾンビが現れたらまずなすべきなこと
- ゾンビハザードへの備え
- 非常用アイテム8選
- サバイバル向けの服装
- 生き残る者、食われるものの境界線
- ゾンビサバイバル生き残りチェックシート(ちなみに私は生存率80%でしたw)
- ゾンビに遭遇したら
- 扱いやすい武器ガイド
- もし嚙まれてしまったら
- 本当に怖いのは人かゾンビか
沼・オブ・ザ・デッド
新旧のゾンビ映画から学ぶべきポイントをおさらい。全部観てます、って早く言えるようになりたい(*’ω’*)
そして、ゾンビ検定まであるw
EASY、NORMAL、HARDの3種類あるのでゾンビ好きとしてはやるしかない。
結果、
EASY[12問正解/16問中]
NORMAL[11問正解/16問中]
HARD[5問正解/16問中]
合計 28問正解
で、私は「知性のあるゾンビ」レベルということです。ちょっと強めゾンビだ、やったー!正解数40個以上でゾンビマスターらしいので目指して頑張ります~
まとめ
以上、私の愛用書『超進化版ゾンビのトリセツ』についてざっとご紹介しました。
ゾンビ好きならもちろん、ホラー映画は好きだけど…ってくらいの方でも絶対に読み応えのある1冊なのでぜひ!!
最後に短編漫画が収録されてるんですけど、それがまた短いくせにゾンビ映画のええとこ凝縮しててよかったです。

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