「悪魔のいけにえ」を100倍薄めたC級カニバムービー『ハングリー/湖畔の謝肉祭』(2020)

『ハングリー/湖畔の謝肉祭』について
本作の監督でもあるルイーザ・ワーレンという監督兼女優の女性が自ら2014年に設立した製作プロダクション「チャンプドッグフィルムズ」。
本作も「チャンプドッグフィルムズ」によって製作されているんだけど、ざっくり調べたところ「つまらんC級ホラーを次々世に出すことでちょっと有名」な空気感が漂ってて笑ってしまった。
チャンプドッグフィルムの社長ルイーザ・ウォーレンは大抵プロポーション・プロダクションと行動してますが、時々グリーンウェイ・エンターテイメントという会社とも提携します。この会社のホラー映画は度肝を抜かれるというか、私の理解を超えるタイプのニューウェーブなつまらなさで必見です。 pic.twitter.com/IBAebqVFqk
— 沙さ綺ゆがみ (@376Yugami376) March 2, 2022
さらにFilmarksのレビューでも酷評に次ぐ酷評。しかしそんなことは知らない私はU-NEXTでこの映画を観るためにポイントを399円分も消費したので何とも複雑な気持ち。
物語は、冒頭もお伝えしたように「悪魔のいけにえ」風プロットをそのまま現代風に寄せてるけどその出来栄えは言わずもがな…。いや、”風”ならまだいいものの、完全にレザーフェイスをパクってるのは誰がみても明らかで、しかもそれが何人も出てくるからもう笑うしかない。
イングランド南部にあるアクアパークのロッジに宿泊していた3人の男女。彼らがとある惨劇に見舞われ行方不明になってから20年後、閉鎖となったその場所に若者グループがあらよあらよとやってくる、いつものホラーあるあるパターンで物語は本筋に突入していきます。
しかし途中で車が故障、そこは例の惨劇があったアクアパークの入り口。フェスに出かける気満々の彼らはかまうもんか、とめげずにそこでパーティーをはじめる。けれど車は直らず、夜が更けるにつれテンションも下がっていく。
そんなシーンに度々現れるレザーフェイス。複数いることは確認してるので彼らが家族なのか民族なのかこの段階では全く意味不明。
レザーのマスクをかぶってるまではいいとしても、妙に服装が小奇麗で正直言ってリアル感がゼロw赤ちゃんが完全にキューピー人形、ハロウィンのコスプレでももうちょっと作り込むよなって感じはしましたw
最後は一応どんでん返し的な要素がありますが、レザーフェイスの彼らの関係性が暴露されますが、ぶっちゃけ映画学校の卒業制作レベルの美術はお金を出してまで観る価値があるのかと聞かれると返答に困ります。
ここんとこメジャー作品に寄せてた当研究所ですがこんな感じでもっとマニアックな作品をメインにレビューしてく予定です。お楽しみに!
『ハングリー/湖畔の謝肉祭』の概要
- 製作国:イギリス
- 製作年:2020
- 監督:ルイーザ・ワーレン
- 脚本:チャーリー・マクドゥーガル
- 製作会社:ChampDog Films、Empire Studios
- 配給:TOCANA
2002年7月、イングランド南部にあるアクアパークのロッジに宿泊していた男女3人が行方不明になった。女性は臨月間近の妊婦だった。 それから約20年後、秘密のレイヴが行われるという噂を聞いた6人の若者たちが、未知の土地に向かってバンを走らせていた。彼らは途中で道に迷い、やがて廃墟と化したアクアパークに辿り着いてしまう。そこで彼らを待っていたものは、人間の皮膚で出来たマスクを被り、迷い込んだ者たちを狩り、捕らえ、生きたままその肉を喰らう悪魔の食人一家の襲撃だった…。(出典:filmarks)
出演俳優
- ジョディ・ハットン
- リチャード・サマーズ・カルバート
- リース・プティナス
- ハービー・アーモンド

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