2022.08.20 2024.04.12

サイコサスペンスの金字塔！「羊たちの沈黙-The Silence of the Lambs-(1990)」の感想とレビュー

アオリンゴ

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

サイコサスペンスの金字塔！「羊たちの沈黙-The Silence of the Lambs-(1990)」の感想とレビュー — 上映日：1991年06月14日製作国：アメリカ

こんにちは！aoringo（@horror_apt）です。
前作「羊たちの沈黙」から一変、ついにレクター博士の狂気が爆発！の本作、ひさしぶりに鑑賞しました。

ここがポイント！

アカデミー賞主要5部門独占受賞。映画史に刻まれるサイコ・スリラーの金字塔！恐ろしいサイコシリアルキラーでありながら、嫌いになれない魅力があるレクター博士と組織になじまないFBI訓練生クラリス、二人の会話のやり取りだけでじわじわ手に汗握る緊張感や独特のエロティシズムを味わえるシーンはすごいです。

この記事の内容

ネタバレなしの感想
「羊たちの沈黙」概要
この作品に関するトイ＆グッズ
羊たちの沈黙に関する投稿

「羊たちの沈黙」

ネタバレなしの感想

最近ドラマ版ハンニバルを見ていたので、その流れでオリジナルムービーをレッド・ドラゴン、ハンニバル、と見直し。そしてついにすべての始まりである本作「羊たちの沈黙」を、なんと20年以上の時を経て観ることになりました。

配信どこもやってないからレンタルするつもりが、たまたまBSでやってた🥳

20年ぶりて。
いやーそれでもあちこち覚えてたー。

本作は説明不要、サイコサスペンスムービーとしてはあまりに有名な作品。
アメリカの人気作家トマス・ハリス原作の『羊たちの沈黙』をジョナサン・デミ監督が1991年に映画化しました✍

主演のジョディ・フォスターやアンソニー・ホプキンスの演技が高く評価され、アカデミー賞では作品賞、監督賞をはじめとする5部門独占の快挙を成し遂げたのです。

公開当時、私は10歳とかやったんですが日本でもめっちゃ話題になったの覚えてます。

研究員Aoringo

当時は子供すぎて、レクター博士の怖さって全然わからなかったんよね。“怖い映画”っていうと、モンスターや幽霊がでてきてドォーン！って驚かされるものだと思ってたし。でも大人になってあらためて観たら…やっぱりすげぇ。レクター博士がクラリスを追い詰めていく会話のやり取り、あの緊迫感あるシーンは“目が離せない”とはこのことか、と思わせられた。

レクター博士、恐ろしいサイコシリアルキラーでありながら、嫌いになれない魅力があるんですよね。無礼な邪魔するやつは殺して食べちゃうけど、礼儀正しく自分に対して誠実な人に対しては、紳士的に対応するのがレクターの流儀。そういう、歪ながらも筋の通ったところが嫌いにさせてくれない所以なのかな、と思ったり。

自分の周りにいたらめっちゃ怖いけど、なんか脱獄して好きにさせてあげたくなるような謎の魅力。それは、この後公開されることになる「ハンニバル」でよりくっきりとしますよね。ドラマ版ハンニバルは、さらにイケメン&エロい要素がはいってくるから、博士に食べられたい♡と思わせられる怖さある🤣笑（マッツ様にハマり中）

しかしジョディ・フォスターのクラリス、めっちゃめちゃ可愛いな…。

ホラー研究所・所長

レクター博士のイメージが強すぎて、アンソニー・ホプキンスが他の映画作品でいい役演じててもこの後サクッと殺してしまうのではないか、と毎度思わせられるほどの圧倒的怪演。特殊メイクもなんもないのに、あの表情と仕草、そして例のマスク、それだけであそこまで怖いってすごいですよね。

サイコ・サスペンスでありながら、レクター博士とクラリスのやりとりがなぜか艶っぽくもあり、いろいろな魅力が渋滞しているさすがの名作といったところ。

レクター博士のモデルになった人物とは？

レクター博士のモデルとなった人物は、「ミルウォーキーの怪物」と言われ、アメリカ社会に衝撃と恐怖を与えた連続殺人鬼ジェフリー・ダーマーです。

同性愛者であり、高校生の頃に初めて殺した人物は、彼がコンサート帰りにナンパした男でした。絞殺した死体を解体して犯し、内臓を広げ、その上に射精した後に森へ埋めたと供述しています。判明しているだけでも17人を殺してその肉を食べて暮らしていたといいます😱

バッファロー・ビルのモデルになった人物とは？

バッファロー・ビルのモデルとなった人物の名は、アメリカのウィスコンシン州バーノン群出身のエドワード・セオドア・ゲイン（通称：エド・ゲイン）。

墓場から新しい死体を選んで盗掘し、その死体の皮膚や骨を使ってランプシェイドや乳首から作られたベルト、女性の顔のマスクなど「記念品」を作ることで有名になりました。殺害したのは女性二人ですが、その手口が残酷なことからシリアルキラーとしてよくその名があがります。記念品を作るだけでなく、解体した遺体の一部を食べていました…。

アルフレッド・ヒッチコック「サイコ」も、エド・ゲインの影響を受けた作品といわれています。