『テリファー-Terrifier』(2016)考察&レビュー:強烈キャラのピエロが織りなす良質B級ゴアホラー

グロさ全開、純粋なゴアホラーは往年の良き時代を思わせる。強烈なキラー<アート・ザ・クラウン>のキャラクターに全てを委ね物語性も考察するような深みも今のところなんも見当たらず!だがそれが良い。ジェイソンにもレザーフェイスに理由なんて必要なかったのだから。
『テリファー』について
強烈なビジュアルで以前から気になってた本作、アマプラにて寝落ち用にって鑑賞しました〜。でも冒頭から引き込まれ寝られずに最後まで見て、しっかり夢にピエロ出てきて怖すぎた(^^)/
悪夢を楽しみたいならホラー映画で寝落ちがおすすめです。
思ってた以上に最高におもしろいですよねこれw
カフェのシーンは不審なピエロが執拗に絡んでくる気持ち悪いシーンのはず、だけど絶対にみんな笑ってるし作り手も遊んでるよね?絶対。そんでこの監督なんなん、と思いフィルマのリンク先みたらほぼ全部ピエロでクソワロタンバリンシャンシャン(←くそわろ、で予測変換で出てきたこれ何www)
制作とプロット

出典:IMDb
監督・脚本・製作をつとめるダミアン・レオーネが2008年に制作した短編映画『The 9th Circle』、その後2013年に発表したアンソロジー映画『All Hallows’ Eve』に登場した殺人ピエロ<アート・ザ・クラウン>を再登場させ長編映画にしたもの。残念ながらこの前2作は日本では配信されていないもよう😢
ちなみに。スティーブン・キングに言及されて監督はもう死んでもいいって言ってます(^^)/
That movie THE TERRIFIER looks pretty good. Has anyone seen it?
— Stephen King (@StephenKing) October 14, 2022
”テリファーという映画、なかなか良さそうですね。誰か見た人いる?”
複雑な物語性もなくただただ理由もわからないまま残虐に人が殺されていく、往年の古き良きホラー映画を継承してキラーのキャラクターだけに全てを委ね批判なんてくそくらえ!って感じの潔さが良いし、その目論見は当たってこの作品はホラーファンの心を掴んでいる(らしい。)
こういう純粋なホラー映画は新たなジェイソンやレザーフェイスにまた会えたような嬉しさすら感じる。
何より作り手が楽しんでるのがビシバシ伝わってきます(^^)/

と思いきや冒頭に欠損の激しい顔の女性の要素で謎の伏線を張ってきたりもする。さらにはまさかのオカルト要素も出てきて、説明のできない良質なB級感がホラーファンにはたまらないところなのかも。
クラウン役はパントマイム経験者
とにかくキャラクターが強烈なクラウンですが、演じたデイビット・ハワード・ソーントンはパントマイムの経験があるそうで、一言も話さない恐怖のピエロがあそこまで表情豊かなのかそれによるものか、と納得(^^)/
私史上最恐ピエロ、すかさず交代
怖いピエロといえば、私の中ではこれまでドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー」シーズン4〈怪奇劇場〉で登場するトゥイスティが私の中で最恐でした。でも、明瞭に過去の出来事や人となりが描かれてしまった今となっては、それも薄れてしまっていた。そこにやってきた白黒のこいつ、間違いなく今のところ最恐ピエロ。そんでフィギュアどこも品切れ(T_T)
いつかハロウィンになればテリファーのクラウンをチラホラ見るような時代がくると思う(^^)/
続編『テリファー2』について

アメリカではグロすぎて上映中止
続編「テリファー2」は既にアメリカで2022年10月に公開されていますが、あまりのグロさに失神や嘔吐する人が続出したので上映中止になったらしいです。たしかに次作はこれより色々パワーアップさせてるだろうからゴアレベルはなんとなく想像がつくけれども、失神する?笑 どんだけー!?って思わずIKKOさんになりそう。
ちなみに彼女もメイクが進化して再登場している模様(^^)/
『テリファー2』日本での公開は?
現在のところ日本での公開・配信については情報が見つけられませんでした。Amazon Primeで本作が観られるので続編もそのうち配信されそうな気はしますが。
日本でも2023年6月2日に全国公開が決定!詳しくはこちらでお伝えしてます。
『テリファー』概要
予告トレーラー
ハロウィンパーティーの帰り、タラとドーンはダイナーで奇妙なピエロメイクの男と出会う。すぐにタラたちは店を出るが、止めておいた車がパンクしていた。そのためタラは妹に電話して迎えに来てもらうことにする。しかし、その裏でピエロ男はダイナーの店員を殺害していた。(参照:Amazon Prime Video)
スタッフ
- 監督:ダミアン・レオーネ
- 脚本:ダミアン・レオーネ
- 原作:オリジナル
- 主題歌:ー
- 制作会社:エピック・ピクチャーズ・グループ
- 配給:ー
キャスト
- デイビット・ハワード・ソーントン ― アート・ザ・クラウン役
- ジェナ・カネル ― タラ役
- サマンサ・スカフィディ ―ヴィクトリア・ヘイズ役
- キャサリン・コーコランードーン役
- プーヤ・モフセニー ー人形をあやす女役
- マット・マカリスター ー害虫駆除業者マイク役
- ケイティ・マグワイア ーモニカ・ブラウン役
- ジーノ・カファレリ ースティーブ役
- エリック・ザモラ ーラモーン役
- コーリー・デュヴァル ー検視官役
- マイケル・リーヴィーー害虫駆除業者役