怖すぎるサイコパス隣人「クリーピー 偽りの隣人」(2016)
登場人物みんな、どこか変!どんどん壊れていく日常、違和感…前川裕の小説「クリーピー」映画化。香川照之の怪演は必見です。
気味悪すぎサスペンス・スリラー
元警察官で、犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)が主人公。
新居に引っ越してきた高倉夫妻(妻:竹内結子)は、近隣へ挨拶に行きますが、一軒目のおばさんからしてちょっと変。
そして二軒目が、香川照之演じる西野の家。
ここがさらに変。
もうこの時点で「一世一代の買い物である家を買うときに近隣のリサーチしなかったん?してたら秒でアウトやろ」というツッコミがしたくなる気持ち悪さ。
だいじょぶ?この夫婦。
ヤバいやろこの時点で…
ほんとに犯罪心理学者なの?家買うときにアドバイスしなかったの?夫婦の関係あんまりよくないのかしら?とジワジワと違和感だらけ。
香川照之の怪演がやばい
登場からほんとに怖いwwww
何が?って言われたら見てもらうしかないんですけど、実際にこういう人いるんですよね…だからこそ怖いwww
ふつうならこの時点でもう引っ越したくなる!なぜリサーチしなかった!とあらためて「この夫婦どうなっても自業自得www」としか思えない気持ち悪さがまたひとつ。
挨拶に手作りチョコ持っていく?
初対面の人に手作りのチョコもらっても困りますよね。奥さんの感覚おかしくないですかねwこの常識の無さにまた気持ち悪さがひとつ…
侵食されていく日常
奇妙な隣人、西野がじわじわと高倉家に顔をだすようになり、その頃から少しずつ妻・康子の様子もおかしくなっていきます。つっこみたいところは色々ある一方で、日常のなかで心にどこか満たされない隙間を無意識に抱えている場合、そこにつけこまれたときはあっという間に飲み込まれてしまうことって、あるのではないかとも考えてしまいます。
しかし、そもそもあんな奇妙な隣人に手作りのシチュー鍋ごと持っていきますかねww まさに飛んで火に入る夏の虫じゃないですか。このあたり、原作の小説ではどのように描かれているのか少し気になります、映画化の場合カットされるエピソードも否応なしに出てきますからね…
未解決の一家失踪事件
いっぽうで、高倉は元刑事の犯罪心理学者という立場で、とある未解決事件の捜査に協力していきます。
この事件が本筋と関係があることはすぐに予想がつくのですが、だからこそ、ただでさえ奇妙な隣人にさらに危機感を持って鑑賞することになり、怖さが倍増します…
「嫁、逃げてええええええええ」(T_T)
かんたんに人を信頼してしまう怖さ
西野のことを不審だと疑っていた高倉も、共通の知人がいるという話をきいて、(あ、そうなの?)という感じであっという間に心を開きかけてしまいます。それが本当か嘘かもわからないのに。
確かに、ちゃんと”社会的に”存在している人なんだと感じた瞬間に「信頼に値する」と判断してしまうところありますよね。大企業であるとか、正社員であるとか、それなりの地位についているとか、テレビに出ているとか、人って思っているよりずっとかんたんに人を信用してしまうのかもしれません。そういう人なら変なことはしないだろうと、根拠もなく…
あの人、お父さんなんかじゃありません。全然知らない人です
予告でも強調されていたこのセリフ。西野の娘であるはずの澪が高倉にそっと告げるのですが、ここから一気に不穏な流れがスピードアップしていきます。未解決事件の捜査もどんどん進み、妻・康子の様子も日に日に怪しくなっていきます。
ありえない地下室w
まるでアメリカのサイコホラーのような怪しい地下室が出てきますw
そこには監禁され謎の薬品を打たれ朦朧とする澪の実の母親、そして…(自重)。一気に非日常空間へ誘われます…(;^ω^)あの家になぜあんな地下室がつくられたのか謎すぎますよね…元住人が気になりすぎる!
さらになぜか拳銃まであるww アメリカンww
この段階ではすでに西野のサイコな素顔は丸出しになっていき、香川照之さんの怪演をたっぷり楽しめます!!!!
きもいです!!!!!!!(称賛)
危ないやつにも吠えない犬、マックス
ふつう、みんなが騙されてても犬だけは危険人物を察知して吠えてしまい、「あらこの子ったら、すみませんねえ」みたいな流れが圧倒的な中で、マックスは西野に吠えないどころか散歩に連れて行ってもらい、飼い主が拘束されていても西野に名前を呼ばれたら尻尾振って走っていく始末。
番犬にはなれないのんきなマックス、唯一の癒やし担当。
最後の康子の絶叫がいまだに理解できないでいます
作品概要
予告トレーラー
犯罪心理学者の高倉は、刑事・野上から6年前に起きた一家失踪事件の分析を頼まれる。しかし事件唯一の生き残りである長女・早紀の記憶をたどるも、核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が愛する妻・康子と共に最近引っ越した新居の隣人は、どこか奇妙な家族だった。病弱な妻と中学生の娘・澪をもつ主人・西野との何気ない会話に翻弄され、困惑する高倉夫妻。そしてある日、澪が告げた言葉に、高倉は驚愕する。「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」未解決の一家失踪事件と、隣人一家の不可解な関係。2つの繋がりに高倉が気付いた時、康子の身に深い闇が迫っていた・・・
スタッフ
- 監督:黒沢清
- 脚本:黒沢清、池田千尋
- 原作(小説):前川裕
出演者
- 主人公:西島秀俊
- 主人公の妻:竹内結子
- 西野:香川照之
- 西野の娘:藤野涼子
- 後輩刑事:東出昌大
家を買うときはしっかり近隣リサーチしてくださいね~