映画レビュー「スウィートホーム」

子供の頃もっとも影響を受けた映画
この映画は、私が子供の頃にもっとも影響を受けた映画だと言えます。
「スウィートホームにつれてって」というメイキングビデオがあって、レンタルビデオ店でしょちゅう借りて観ていました。まだほとんどCGを使っていない時代なので、特殊メイキングや撮影スタッフ、出演者という映画のプロたちが試行錯誤しながら非現実なエンタメホラーの世界を作り上げている映画の裏側を初めて見て、興奮したのを覚えています。
ぜひ一緒に見てほしい!しかし「スウィートホーム」は、本編とメイキングともに大人の事情でDVD化されておらず、非常に残念極まりないのです。
(実はYoutubeで見れちゃいます…コソ)
俳優について
伊丹十三作品といえば奥様でもある宮川信子さん。
今回も主役です。その娘役がNOKKO。レベッカのボーカリストである彼女が、女優として映画に出演したのは本作が最初で最後です。
そして、古舘伊知郎さんが俳優をしてる姿自体がレアなのに大変な目にあわれていましたね。そして山城新伍さんや黒田福美さんも、今となっては懐かしい面々です。
ハリウッド本場SFXを導入
この作品では、SFX総指揮として名作「エクソシスト」や「ゴッドファーザー」などで特殊効果を担当してきたディック・スミスを招き、本場ハリウッドのホラー技術を取り入れることに成功しました。
日本映画ですが、どこか洋画のような雰囲気が漂うのは怪しげな洋館を舞台としていただけじゃなく、モンスターやホラーの演出にこういう影響があったからなんですね。
アメリカのメイクアップアーティストとして1945年から活躍。『小さな巨人』(ダスティン・ホフマン)や『エクソシスト』(リンダ・ブレア、マックス・フォン・シドー)、『ゴッドファーザー』(マーロン・ブランド)、『タクシードライバー』(ロバート・デ・ニーロ)でのメイクが有名で、繊細でリアリスティックなメイクを得意とした。
1984年、『アマデウス』で老サリエリ(F・マーリー・エイブラハム)の老けメイクを担当して、第57回アカデミーメイクアップ賞を受賞。2011年、第84回アカデミー名誉賞を受賞した。弟子にリック・ベイカー、辻一弘らがいる。
作品概要
番組撮影の為、故人である画家の住んでいた山奥のとある洋館を訪れたTVクルーたちに襲いかかる恐怖を描いたホラー。監督は伊丹十三に抜擢され、本作品によりメジャーデビューを果した黒沢清。キャスティングの奇抜さと、『エクソシスト』などの特殊メイクで知られる特撮界の大御所ディック・スミスを招いての最新のSFXで話題を呼んだ。Yahoo!映画より
スタッフ
- 監督:黒沢清
- 脚本:黒沢清
- 製作総指揮:伊丹十三
- 製作:玉置泰
- SFX総指揮 : ディック・スミス
- SFXコーディネーター:江川悦子
- SFXスーパーバイザー:トム・カルナン
- 製作:伊丹プロダクション
出演俳優
- 宮本信子(早川秋子)
- 山城新伍(星野和夫)
- NOKKO(星野エミ・秋子の娘)
- 古舘伊知郎(田口 亮・カメラマン)
- 黒田福美(アスカ・レポーター)
- 伊丹十三(山村健一・謎の老人)
- 渡辺まち子(間宮夫人)