登場キャラクターほぼ全解説!『ツイン・ピークス』オリジナルシリーズ&The Return(1990/2017)
こんにちは!にわかホラー研究員aoringoです。
この記事は、1990年から放送された『ツイン・ピークス』オリジナルシーズンと、2017年に公開された続編『ツイン・ピークス The Return』に登場するキャラクターの解説をしています。

できれば全キャラクターを解説したいところですが、超マイナーなキャラとかは省いてる部分もあります、悪しからずご了承ください。
『ツインピークス』について

独特の世界観を持つことで有名な映画監督デヴィッド・リンチが、90年代に手がけた大ヒットドラマ『ツイン・ピークス』。小さな田舎町ツインピークスで若い美女ローラ・パーマーが殺害されるという事件から動き出す物語は、一見クライムドラマのようですが、実は奇怪な異世界が登場したり、おかしな住人たちの言動や恋愛事情、謎に満ち魅力的なキャラクターが多数登場するなど、意味わからんけどなぜか癖になってしまうドラマ。
登場人物は、かなり癖が強いキャラクターがいっぱい登場するので、けっこう頭こんがらがりがちでしたので、ここで整理を兼ねて全キャラご紹介したいと思います。
メインの人々
まずは、オリジナルシリーズからThe Returnまで通じてメインで登場する、もしくは関連性が深いキャラクターたちをご紹介します。
デイル・クーパー
オリジナルシリーズ

The Return

デイル・バーソロミュー・クーパー(Dale Bartholomew Cooper)(以下、クーパー)は、FBI特別捜査官。1989年にツインピークスで起きたローラ・パーマー殺害事件を捜査するため派遣されました。
クーパーは、風変わりな性格で濃い目のブラックコーヒーとチェリーパイが大好きです。次第にツインピークスの町に愛情を感じ、定住するようになり、町の人々も彼を受け入れ良好な関係を築きます。
シーズン2で、アニー・ブラックバーンと恋に落ち、彼女を助けようとして奇妙な異次元の世界に閉じ込められてしまいました。
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クーパーは、1954年4月19日に、ペンシルベニア州フィラデルフィアで出生。エメットという兄がいます。
少年時代の彼は喘息を患っており、しばしばベッドに閉じ込められ、母親は胸に薬を塗りながら「私たちは夢の中で、目覚めているときには見ることができないものを見ることができる」と彼に話しました。
1967年のクリスマスに両親からノレルコB2000テープレコーダーをプレゼントされたのをきっかけに、人生の詳細を記録することを始めました。
1977年、FBIに入局したクーパーは父親から新しいテープレコーダーを与えられ、ダイアン・エヴァンスという秘書をあてがわれます。そこから、彼はテープの記録を彼女が聞くか聞かないかに関わらず、全て彼女宛に録音するようになりました。
ロッジに閉じ込められたあと、20年以上ロッジを彷徨うことになったクーパー。その間、バッド・クーパー(ドッペルゲンガー)が現実世界に存在し、様々な悪事を働いていましたが、世間的にはデイル・クーパーは失踪中とされていました。
2016年、バッド・クーパーがロッジに引き戻されるのを阻止するため製造したクーパーのタルパ”ダギー・ジョーンズ”が、運命通りにロッジに引き戻されると、それと交換されたように本物クーパーは現実世界に戻ってきます。
しかし、彼はしばらくの間記憶喪失のような何も自分ではできない赤ちゃん状態で、ダギー・ジョーンズとして生活することになります。そして、とあるきっかけで、彼はその状態から完全に覚醒し、FBI捜査官デイル・クーパーとして復活します。
覚醒したクーパーは、ローラが殺害される夜にタイムスリップし事件の阻止を成功させました。
さらに様々なことを把握済みであったクーパーは、ツイン・ピークスに向かいました。そこで、ドッペルゲンガーを消滅させ、ダギーを夫とする家族のため自分のタルパをマイクに頼んで製造し、彼自身はダイアンと共に去っていきました。
ある場所を境に、クーパーはリチャードに、ダイアンはリンダという存在になります。そして、ローラが生存した世界線で、ローラに会いにいきます。しかし、そこには確かにローラ・パーマーにそっくりの女性が存在したにも関わらず、彼女はローラではありませんでした。
さらに、彼女を伴ってツイン・ピークスに向かいましたが、ローラの生家には彼女を知るものはなく、そこは知らない町となっていたのです。
ゴードン・コール
オリジナルシリーズ

The Return

連邦捜査局の地方局長、後に副局長で、デイル・クーパー捜査官の直属の上司。テレサ・バンクス、ローラ・パーマー、マディ・ファーガソンの殺人事件や、謎の文書の捜査を監督しました。
1969年頃、ある事件(本人が長い話になると言うため詳細は不明)の結果、彼は重度の難聴に見舞われ、最大音量で2つの補聴器をつけなければならなくなりました。それでもなお、彼は常に他人の発言を聞き間違え、それを補うために大声で話します。
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1975年、コールは同僚のフィリップ・ジェフリーズと共にワシントン州オリンピアで、容疑者のロイス・ダフィーが「私は青いバラのようだ」と言った同一人物を殺害し、その後死亡して行方不明になったと思われる事件に対応しました。これが、最初の事件であり、ブルーローズ対策本部の名前の由来となっています。
ハリー・S・トルーマン

ツイン・ピークスの保安官。FBI特別捜査官デイル・クーパーがツイン・ピークス滞在中に指揮したその他の捜査で協力。その結果、トゥルーマンとクーパーは親しい友人となりました。
その後25年の間にトゥルーマンは病(2016年に癌と診断され、シアトルで治療を行っている)に倒れ、兄がその任務を引き継ぐためにツイン・ピークスに戻っています。
(2017年公開『ツイン・ピークス:リミテッド・イベント・シリーズ』では兄フランク・トルーマンが保安官として登場)
ドナ・ヘイワード

ローラ・パーマーの親友で、彼女の死後、ジェームズ・ハーリーとマディ・ファーガソンの助けを借りて、彼女を殺した犯人とその理由を突き止めることに執念を燃やしました。
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ドナは1971年9月2日に生まれましたが出生証明書に父親の記載がありませんでした。
1986年、ドナはマイク・ネルソンと交際をはじめ、その数か月間ローラとの友情は悪化しました。しかし、薬物と奔放な性生活というライフスタイルのローラをドナが心配することによって最終的に二人の仲は改善します。
ローラの死後、ジェームズと秘かに交際をスタート。ローラを失った悲しみと、ジェームズと一緒にいられる喜びの狭間で苦しみました。
しばらくして、ドナは自分の母親とベンジャミン・ホーンが密会を繰り返していることに気づきます。そこから、彼女は出生記録に父親の名前がないことなどから、実はベンジャミン・ホーンが自分の父親なのではと疑い、彼らに詰め寄りましたが、真実は分からないままでした。
ドナは、18歳で高校を卒業した後はNYに移り住み、オードリーを除く全てのツイン・ピークスの人々と絶縁。1990年代後半には、薬物とアルコール依存症に苦しんだとされています。
精神病院に入院した後、父親と和解して彼の医療現場で働きました。2016年時点では、彼女は看護師になるため勉強していることが判っています。
ツインピークスの映画(以下、FWWM)にもドナは登場しますが、演じていたのは別の女優(モイラ・ケリー)でした。理由は、スケジュールの都合だったということです。

ジェームズ・ハーレー
オリジナルシリーズ

The Return

殺害されたローラ・パーマーの秘密のボーイフレンドでしたが、事件後に彼女の親友ドナ・ヘイワードと秘かに交際を始めました。GSオーナーのエド・ハーレーは叔父にあたり、両親が不在(父親は家を捨て、母親はアルコール依存症)のため面倒をみてもらっています。
ローラ殺害の後、秘密の関係だったことから一時は容疑者として扱われることもありましたがすぐに撤回されています。ドナと共にローラ殺害の真相を調べていました。
ジェームズは恋多き人物で、ちょっと親しくなるとすぐに相手を好きになるようです。しかし、相手からも毎回良い反応があるため、パっとしない感じではありますがモテる男といって過言ではないでしょう。
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リーランド・パーマーが殺害の容疑で逮捕され、自白後に留置場で死亡した後、ジェームズは様々なことに疲れた様子でバイクに乗ってツイン・ピークスを去りました。
そこで年上の女性エヴリンと関係を持ちますが、それは仕組まれたものであったためジェームズは傷つき、迎えに来たドナと共に逃げ出しました。
それからメキシコに渡ったジェームズは、そこで整備士として働いていましたが、トラブルに巻き込まれメキシコ国内で逮捕されます。留置場で数か月過ごし、その後ツインピークスに知らせが届くと、トルーマン保安官とゴードン・コールの助けにより、無罪としてアメリカまで無事に護送されました。
それから2年間の保護観察が終わると、ジェームズは新しいバイクで10年間アメリカ中を旅します。2006年には、大事故で足を複雑骨折し、ツインピークスに戻って、エドのGSで働くようになりました。
それから、彼はたまにロードハウスでプレイする傍ら、グレート・ノーザン・ホテルの警備員として働きだし、そこでフレディ・サイクスと知り合います。
Returnsで、ジェームズはロードハウスに集うママさんたちの熱い視線をもらってたり、なんやかんやで最初から最後までモテてましたね。ジェームズが若い頃は「なんで?」って思ってましたが、歳とって渋いけど優し気な感じの魅力がやっと理解できた気がしなくもないです。
それにしても、すぐ人を好きになりすぎ。

ベンジャミン・ホーン
オリジナルシリーズ

The Return

ホーン・インダストリーズ社のCEOで、グレート・ノーザン・ホテルのオーナー。または、オードリーの父でもあります。一度はローラ・パーマー殺害事件の容疑者として浮上しました。(以下、ベン)
ベンは、ビジネス(ゴーストタウン計画)のために邪魔な存在であるパッカード製材所を奪うため、キャサリン・マーテルと秘密の関係を持っていました。
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1970年代初頭、ベンはアイリーン・ヘイワードと関係を持ち、その関係でドナ・ヘイワードが誕生した可能性がありますが作品の中で真実は明かされないままでした。
1984年頃、ベンはカジノと高級売春宿の施設”片目のジャック”を購入。デパートの香水売り場で働く若い女性をそこに斡旋させ働かせていました。その中にローラ・パーマーも含まれています。
その後、ビジネスの低迷や軋轢、ローラ殺害の罪で拘置所に入れられるなどを経験してベンは精神崩壊を起こします。”片目のジャック”の経営は、この頃にベンからジャン・ルノーに引き渡されました。
拘置所から戻ったベンは、オフィスいっぱいにミニチュアを広げ、自分をロバート・E・リー将軍であると信じ切って南北戦争を再現することに必死になりました。事業そっちのけで戦争ごっこに没頭するベンに困り果てた娘のオードリーと部下のボビーでしたが、ジャコビー医師の提案で、その戦争ごっこに付き合うことで彼が満足させることにします。その結果、ベンは無事に正気を取り戻しました。
正気を取り戻したベンは、これまでの利己的なビジネスマンから一転し、環境を保全するためゴーストウッド計画に反対の立場をとるようになりました。銀行の爆発に巻き込まれオードリーが負傷した後、ベンは妻シルビアと離婚。
25年後、ベンはまだホテルの経営者でした。
リーランド・パーマー
オリジナルシリーズ

The Return

リーランド・パーマーは、殺害されたローラ・パーマーの父親。優秀な弁護士であり、地元の実業家ベンジャミン・ホーンが主な依頼主でした。
彼はツイン・ピークスの町では有名で尊敬されていた人物で、完ぺきな家族に見えましたが、娘のローラ・パーマーが殺害されてから、彼の心が崩れ始め、しばらく神経衰弱状態が続きました。
リーランドは、実は少年の頃から悪霊ボブに憑依されていました。ローラが12歳のとき、ボブは彼女に性的虐待を始めました。1988年、ボブはテレサ・バンクスを殺し、その1年後にローラを殺しました。ローラが殺された後、リーランドはますます不安定になります。その後まもなくボブはリーランドの姪でローラにそっくりのマディ・ファーガソンを殺し、それがきっかけでリーランドは当局に逮捕されました。
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ボブに自殺を強要されたリーランドは、ローラとテレサの殺人は悪霊に強要されたものだと自供しました。死ぬ間際、彼はFBI捜査官デイル・クーパーに、ローラに会ったこと、彼女が自分を許してくれたことを告げて壮絶な最期を迎えました。
サラ・パーマー
オリジナルシリーズ
The Return
ローラ・パーマーの母で、リーランドの妻。
娘の死後、精神的に非常に不安定になりました。
彼女は何かしらの超能力のような力があるようで、場合によっては未来予測したり、他の人には見えないもの(主にボブ)が見えたりなどしています。例えば、手袋をはめた手がローラのハート型のネックレスの片割れを掘り出す幻を体験しています。
夫リーランドが、ローラとマディの殺害容疑で逮捕された際は、それらの犯行はリーランドではなく悪霊の仕業であると主張しました。
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夫の死後、2016年時点でサラはツインピークスで一人暮らしをしていました。
しかし、その精神状況は未だ不安であるようで、地元のスーパーで七面鳥のジャーキーが新たに売られているのを見つけると突然怯えだすなどしました。
ある夜、サラはバーでトラック運転手に絡まれました。サラは下品でしつこい男に対し、立ち上がって自分の顔をフタを開けるようにパカッと開いて見せました。(何者なの?!)さらに、続けて物凄いパワーで男の頸動脈を引き裂いて殺害したのです。
クーパー捜査官が1989年にタイムスリップした際は、サラは家の周りを歩き回り、恐ろしい泣き声をあげました。そしてリビングルームに駆け込み、額に入ったローラの写真を何度も空のボトルでたたき出しました。
オリジナルシリーズを観てる時は特に意識もしてなかった人物でしたが、Returnsでその狂気じみたキャラが一気に存在感を持ち、いまだに彼女が何者だったのか私の中で謎を残してます。

マーガレット・ランターマン(丸太おばさん)
オリジナルシリーズ

The Return

ツイン・ピークスの住人で、出来事を予知したり真実を知覚する能力がある(らしい)丸太を常に抱え、丸太の気持ちを代弁します。
町の住民たちから、彼女は精神的に病んでいると思われています。しかし、彼女は複雑な出来事や事件を正確に描写する丸太を通して精神世界と対話できるシャーマンだったのです。
彼女の助言は、クーパー捜査官をはじめツインピークスで起きた事件にしばしば貢献することになりました。
オードリー・ホーン
オリジナルシリーズ

The Return

オードリー・ホーンは裕福な実業家ベンジャミン・ホーンの娘でしたが父からあまりかまってもらえませんでした。ローラが殺された後、オードリーはFBI特別捜査官デイル・クーパーに夢中になり、彼の捜査に協力しようとしました。少し風変わりですが、ローラ殺害の解明を独自の調査で進める手腕は見事で芯の強い女性です。
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捜査のため、彼女は1人で”片目のジャック”に娼婦のふりをして乗り込みました。そこで、この邪悪な施設のオーナーが自分の父親であることを知ります。しかし、潜入がバレて危険になり、デイル・クーパーに電話をかけますが切られてしまいます。その後、拘束されてしまいました。
しばらくして、駆け付けたクーパー捜査官たち(ハリー保安官とホーク)に救出されました。その後、父ベンに詰め寄った結果、彼は真実を語りました。
「私はローラを愛していたんだ。殺してなどいない」と。
父ベンの精神状態がおかしくなって戦争ごっこを始めたことで困り果てましたが、ジャコビー医師の提案でその戦争ごっこにボニーと共に付き合っうことで、彼は正気を取り戻します。
その後、一転してゴーストウッド計画に反対を表明する父親に賛同したオードリーは、パッカード家がツイン・ピークス貯蓄貸付を利用してゴーストウッド計画に多額の現金を注ぎ込んでいることを知ります。
それに対する抗議のため、オードリーは銀行の金庫室のドアに自分をくくりつけました。そこに、アンドリュー・パッカードとピートが到着し、銀行員のミブラーと友に金庫室へ入っていきました。トーマス・エックハルトが残した手がかりを追って、彼らは貸金庫を開け、それが引き金となり爆発が起こりました。
金庫室にいた3人は即死、オードリーも大きな負傷を負いました。
3週間後、病院で昏睡状態から目覚めたオードリーは妊娠2か月でした。彼女は両親からの経済的援助の申し出を断り、自分でアパートを借りて息子(リチャード・ホーン)を出産し、シングルマザーとなりました。
リチャードの父親は、後にデイル・クーパーのドッペルゲンガーであったことが判明しています。(昏睡状態でレ○プされた?)
2000年ごろ、会計士のチャーリーと非公式に結婚。それは愛というより経済的な理由だったもようで、しばらくしてオードリーはビリーと関係を持ち始めます。ビリーと会うためにロードハウスに行きたいと夫チャーリーに申し出ますが、彼らの会話は支離滅裂で、2人はいつも家から出ることすらままなりません。
ヒステリックになったオードリーと、チャーリーの口論が続きます。
しかし、最終的に2人はロードハウスに到着することができました。そこで、MCが突然「オードリーのダンス!」と呼びかけ、オードリーはかつてオリジナルシリーズでも披露したダンスを25年後に再び踊りました。
最後のシーンでは、突如オードリーは明るい白い部屋にいて、そこで鏡に写る自分の姿を見て恐怖を募らせるのでした。(老けたから?)
オードリーの最後のシーンが意味するものは何だったんでしょう?昏睡状態から実は目覚めてなかったとか…?それに、チャーリーとのおかしな会話シーンも意味不明すぎて不気味でした。




