久坂部羊の小説まとめ|現役医師によるリアルな医療現場をテーマにしたミステリー小説など
本名「久家義之」名義での作家活動
大使館なんかいらない -2001年
呆然!ニッポン大使館―外務省医務官の泣き笑い駐在記 -2002年
やっぱりえばっている人、階級で差別する人、人事権で威嚇する人などがいっぱい出てくる。 しかし著者は、医務官として仕事をするうちに、外交官と医者の世界に共通点が多いことに気づき始める。 どれだけ患者が”我慢して”医者の勧める検査や治療に従ってきたか、医務室でひとり奮闘し、今までどれだけ看護婦など多くの人に医者が支えられてきたかを知るのである。元外務省医務官が暴露する。
老いて楽になる人、老いて苦しくなる人 -2002年
デイケア・クリニックで医師が目撃した、現実に学ぶ上手に「老いる」秘訣 介護の裏ワザ、介護保険の上手な利用法、家で死ぬコツetc…。老後を「楽」に生きる秘訣、老後を「上手」に迎えるための準備を老人デイケア・クリニックで目撃した現実から、医師が考察。体験的・実践的「老いる」技術を説く。
小説以外の医療に関する実用書など
大学病院のウラは墓場 医学部が患者を殺す -2006年
心臓外科医が患者を四人連続死なせたがそれを「トレーニング」とうそぶいた(東京医大)、未熟な医師がマニュアルを見ながらの内視鏡手術で死なせた(慈恵医大青戸)、人工心肺の操作ミスで死なせたあとカルテを改竄(東京女子医大)…なぜ医療の最高峰ともいうべき大学病院は事故を繰り返し、患者の期待に応えられないのか。その驚くべき実態と医師たちのホンネに迫り、医者と患者の間に立ちはだかる本質的な壁を浮き彫りにした。
日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか -2007年
何歳まで生きれば“ほどほどに”生きたことになるのか?長寿をもてはやし抗加齢に踊る一方で、日本人は平均で男6.1年、女7.6年間の寝たきり生活を送る。多くの人にとって長生きは苦しい。人の寿命は不公平である。だが「寿命を大切に生きる」ことは単なる長寿とはちがうはずだ。どうすれば満足な死を得られるか。元気なうちにさがしておく「死ぬのにうってつけの時」とは何か。数々の老人の死を看取ってきた現役医師による“死に時”のすすめ。
思い通りの死に方 -2012年(中村仁一との共著)
何歳まで生きたいですか?大往生は万人の願望。マスコミは90歳を超えても元気な「スーパー老人」をもてはやし、死ぬまで健康であるべきだという圧力は強まる一方だが、いま現実はどうなっているのか。現役医師2人が、誰も本当のことを言わない高齢者の生き方・老い方・逝き方を赤裸々に語り合った。アンチエイジングを謳い、高齢者を飯の種とする医療界はどこまで信用できるか?そもそも医者の多くがなぜがんになるのか?大往生は可能なのか?等々、遅かれ早かれ誰もが直面する生死の真実。
医療幻想 「思い込み」が患者を殺す -2013年
日本医療の実態とは、どのようなものなのか?「点滴は血液を薄めるだけ」「消毒は傷の治りを遅くする」「抗がん剤ではがんは治らない」「健康診断に熱心な人ほど早死にする」…。本書は、こうした驚くべき実態に迫り、医者と患者の間にある壁の正体を明るみにする。医師会・厚労省・マスメディアなどの生み出す幻想の実態を晒すことから、これからの日本医療のあり方を問いなおす。ベストセラー作家でもある医師による、渾身の日本医療論。
ブラック・ジャックは遠かった―阪大医学生ふらふら青春記 -2013年
医療ミステリーの名手・久坂部羊の新境地! 『白い巨塔』から半世紀、昭和50年代、大阪・中之島にあった大阪大学医学部を舞台にしたこれぞ「青い巨塔」! ?アホで貧乏・・・でも希望に満ちた青春物語。
巻末には、「世界一おもろい生物学者」の仲野徹さん(大阪大学大学院教授)との同級生対談を収録。
カラダはすごい! モーツァルトとレクター博士の医学講座 -2017年
ようこそ、ミステリアスな医療の世界へ――。
本講座では、モ-ツァルト、レクター博士、手塚治虫、ドストエフスキー、芥川龍之介、ゴッホ、デビットボウイなど、文学や映画、芸術を切り口に人体の不思議を紐解いてゆきます。
レクター博士に脳ミソを喰われても痛くないってホント? モーツァルトの耳はヘン? 「医療商人」にダマされない方法とは?面白くて眠れなくなるカラダのトリビアが満載。
冴えてる一言 水木しげるマンガの深淵をのぞくと「生きること」がラクになる -2022年
水木しげるフリークの久坂部羊が満を持して水木しげるやその作品から名言を厳選抜粋。
水木マンガの真髄は、鋭い人間観察と時には非情なほどシビアなリアリズムにある。大人になったからこそわかる、深く心に刺さる水木マンガの名言・至言の数々。
アンソロジー作品(複数作家による短編集)
ミステリ愛。免許皆伝! -2010年
「一族」「ヌレギヌ」「鍵」人気ミステリ作家同士の、目が離せないトリック対決!!必殺!難解トリック乱れ打ち―充実のミステリ競作集。久坂部羊「祝葬」収録
【収録作品】
『人類なんて関係ない』 平山夢明
『祝葬』 久坂部羊
『マーキングマウス』 不知火京介
『神様の思惑』 黒田研二
『Aカップの男たち』 倉知淳
『鎧塚邸はなぜ軋む』 村崎友
短編アンソロジー 患者の事情 -2018年
「先生、私、どこか悪いのでは?」
ご安心ください。みんなビョーキですから。シリアスから不条理まで、具合の悪い現代人に贈る癒し?の14編。集。
久坂部羊「シリコン」収録
【参加作家】
遠藤 周、北 杜夫、久坂部 羊、小松 左京、椎名 誠、白石 一郎、筒井 康隆、馳 星周、氷室 冴子、藤田 宜永、三島 由紀夫、山本 文緒、隆 慶一郎、渡辺 淳一
医療ミステリーアンソロジー『ドクターM』 -2020年
医療ミステリーで著名な人気作家たちを中心に、医療にまつわるミステリー作品を収録したアンソロジー。人気シリーズからの短編のほか、近未来を舞台にした作品や大学病院の政治闘争を描いた作品など、色彩豊かな短編集となっている。
久坂部羊「噓はキライ」収録
【参加作家】
海堂尊、久坂部羊、近藤史恵、篠田節子、知念実希人、長岡弘樹、新津きよみ、山田風太郎
テレビドラマ化された作品
第三のミス〜まず石を投げよ〜 -2009年
- 原作:「まず石を投げよ」-2008年
- 2009年12月13日、WOWOW「ドラマW」枠
- 出演:黒木瞳、鶴田真由、袴田吉彦、国分佐智子、池上季実子、松重豊、山本圭、小日向文世 ほか
無痛〜診える眼〜 -2015年
- 原作:「無痛」-2006年
- 2015年10月7日 – 12月16日、全10話、フジテレビ「水曜10時」枠
- 出演:西島秀俊、伊藤淳史、石橋杏奈、中村蒼、浜辺美波、浅田美代子、伊藤英明 ほか
破裂 -2015年
- 原作:「破裂」-2004年
- 2015年10月10日 – 11月21日、全7話、NHK総合「土曜ドラマ」枠
- 出演:椎名桔平、滝藤賢一、仲代達也 ほか
神の手 -2019年
- 原作:「神の手」-2010年
- 2019年6月23日 – 7月21日、全5話、WOWOW「連続ドラマW」枠
- 出演:椎名桔平、杉本哲太、鈴木砂羽、北村有起哉、星野真里、坂井真紀、近藤正臣 ほか
医師ヨハン -2019年(韓国ドラマ)
- 原作:「神の手」-2010年
- 2019年7月19日 – 9月7日、全16話、SBS「金土ドラマ」枠
- 出演:チソン、イ・セヨン、イ・キュヒョン、ファンヒ ほか
久坂部羊 参考リンク
- 久坂部羊|ウィキペディア(Wikipedia)
- 久坂部羊のお仕事。(公認サイト)
久坂部羊 インタビュー動画など
ご本人の映像はあまりないようでしたが、水木しげる先生のことを語ってる動画があったのでご紹介。
- 水木しげるの遺伝子~久坂部羊/1(【公式】Hey, KITAROチャンネルより)
久坂部先生のインタビュー動画は上記以外に全9回ありました。
まとめ
医療ミステリーはおもしろい。
チーム・バチスタで有名な海藤尊さんの書籍も一時期ハマってよく読んでました。医療ジャンルは、生と死、病気など身近なテーマを掘り下げることが多いので共感しやすい。そして、大学病院や厚労省など大きな組織と小さな町病院や町医者、または医者と患者、という分かりやすい対立構造がある世界であることも面白い要因のひとつなのかも。
そんな中で、久坂部先生の小説はまだ3冊ほど読んだ限り(2022.9現時点)ですが、人間のすごく嫌な部分を浮き彫りにしているグロテスクな表現も多いので”厭な気持ち””不穏な空気”を強く醸し出していました。それはホラーそのものであり、ホラー好きの私にはとくにハマったのかもしれません。
今後もどんどん読み進めていきたいと思います。
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